2012年8月28日火曜日

「籠の中の乙女」

劇場:イメージフォーラム

一年半ほど前、ハンブルクの友達に、これ好きそうだねって言われてギリシャ語?の予告編を見せてもらったんけど、それから長い年月忘れており…。
予告見たとき、この映画か!ってなって早速見に行った。
前売りも三分の一くらいの値段で売られてたし…。

あんまり期待していなかったのですが、結構楽しめました。
「隣の家の少女」みたいな、精神的にくるやつかとある程度覚悟して行ったのですが、そんなことない!上質なブラックコメディだった。
シアターNじゃない理由が分かった。

あの犬のトレーナーの部屋とか最高だし、猫や、ガムテープでぐるぐる巻きにしたビデオテープや、上手すぎるクラシックギターや…。
極めつけは、祖父であるフランク・シナトラが流れ出して、オヤジがギリシャ語に翻訳していくところ…。涙が出そうだった。
でも笑ってる人いなくて、なんかいらいらした。

ラストはあっさりしすぎていたので、何か起きて欲しかった。

ハネケのような、「エコール」のような、そして「ムカデ人間」のような映画。
この監督さんの他の作品を見てみたい。

「ロストガール」

いい加減こういうエロい映画ですよ詐欺はやめてほしい。
クリステン・スチュワートの脱ぎ映画を期待していたら…まあそれなりに脱いでたか。

あれです。ただのヒューマンドラマ。
主演のデブの人意外と良かった。

「ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ」

ずっと見たかったやつ。
知り合いがくれたので早速観た。

と思ったら既視感が拭えなかったので、過去に見たのだろうか。
それとも抽象的な美術に陶酔していただけなんだろうか。
あの金閣寺のシーンは、この映画だったのか!と感動した。
大学以前、真夜中にやっていた気がする。

自分は馬鹿なのでほとんどの場合小説を読んでも作家の美意識に直結しないんだけど、映画化されてやっとテーマや世界観に気付くことができる。
それは映像作家の個性を省いたところに存在するので、それほど作家の作家性というものは強大なんだろう。

やはりこう言う美術に自分は弱い。
あとなんと言っても音楽が素晴らしかった。

「美しくなろうという男の意志は女とは違って、必ず、死への意志なのだ」
名言。

2012年8月27日月曜日

「ハーブアンドドロシー」

劇場で見れなかったやつ。

二人の質素なアートコレクターを通して、少しだけアートの見方も教えてくれるドキュメンタリー。
面白かった。

二人が何を見ても「いいね」「素晴らしいわ」としか言ってなかったところに疑問を持ったけど。
「これは嫌い」っていうカットもいれて欲しかった。

人生にこんなパートナーが欲しい。