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2026年7月23日木曜日

「晩春」

小津どれ見ても泣ける。歳だわ。
すっかり同じセリフを繰り返す演出が癖になってしまった。

最後の壺論争が面白い。
父子相姦だろうがそうじゃなからろうが、物語的にエディプスの話になるのは当然だと思うが。
結局オリヴェイラの見解がよくわからず。

沢庵をうまく切れない人はやきもちやき。
子役の芸名が放屁。
時々出てくる実景が、子供の時に田舎の従兄弟の家で見たそれ。

「そりゃ食う」

2026年7月10日金曜日

「トリコロール/白の愛」

ケェシロフスキ二本目。
国からの要請で撮った三部作らしい。

ポーランドに帰ったシーンの音楽の入れ方は真似したくなるほどかっこいい。
男性から女性への復讐って構図あんまり見ないから新鮮。
勃起無双映画。

手話のくだり、最後以外であった?
何言ってるのかわからなかったから調べてようやく理解した。

あまり好みではなかったが、倦怠期の夫婦を経験してからもう一度見たい。

2026年7月8日水曜日

「ハムレット」

1996年。
ケネス・ブラナーに四時間も使うのは気が重かったが、「ハムレット」の台詞を全て使っていると知り、期待を込めて。

映像より台詞に注意が行き、次々飛び出す絢爛な表現に「ふふっ」と微笑んでいると、四時間があっという間だった。
ラストも今まで描かれていなかったラスト。
こっちの方が原作に近いってこと?

めちゃくちゃ回想入れまくってたのに、なぜかオフィーリアの溺死は台詞のみだった。
インターミッション前の演説シーンは格好良過ぎて笑ってしまう。
あと要所要所で編集が変。

この人ってシェイクスピアばっかりやってる人なのか。
少しずつ見ていこう。



2026年6月28日日曜日

2026年6月23日火曜日

「オルフェの遺言 ―私に何故と問い給うな―」

「オルフェ 」の続編。

監督自身が「オルフェ 」の世界へ入り込み、委員会で裁判をされるというもの。
よく知らない詩人が雄弁を振るっても何も響かんわと身構えていたが、中盤以降完全に没入していた。

主要なシーンでは大体逆再生カットが挿入される。
裁判での議論は台詞の一つ一つが面白いのだが、すんなり頭に入ってこないので見直す必要がありそう。

後半の石像建築のシーンでは、ヴィジュアル、展開、演出、全てが至高。
特に女神ミネルヴァは素晴らしかった。
「8 1/2」的映画芸術によって監督自身の人生とその哲学が描かれる。
唐突にピカソが映っているが、最後に監督が解説する展開に笑った。

これは彼の生前葬だったのだろう。
こんな映画はもっとないものか。

「友よ、泣くふりをしてくれ。詩人は死んだふりをするだけなのだ」



2026年6月22日月曜日

「オルフェ」

続編があると知って予習。

ジャン・コクトーはマヤ・デレンと親交はあったのか。
映像表現に近しいものを感じた。

昔見たときより理解は深まったしギミックも素晴らしかったが、もっとホラー演出の方が好み。
妻を映さないカット割は選択肢になかったのか。
バックミラーのシーンも盛り上がりにかける。

それでもラストの冥界から時を戻して現世に帰るシーンはワクワクした。
スパイク・リーカットはここから来てるの?
ウルトビーズがテレタビーズみたいで可愛い。

「また死ねばいいのに!」

2026年6月18日木曜日

「死刑台のメロディ」

処刑台繋がりで。
いつもごっちゃになっていたのでこれでもう間違えない。

主題歌がいい曲すぎる。さすがモリコーネ。
しかしアメリカの裁判で全編通してイタリア語なのが落ち着かない。
訴えたいことは痛いほどわかるが、作品として、ナショナリズムの傲慢さが出てしまっていたのが残念。
もう少し移民問題の知識があれば楽しめたかもしれない。

あとは「地下室のメロディー」を見たい。

2026年5月25日月曜日

「エレニの旅」

やっと重い腰を上げて鑑賞。
素晴らしいのわかってるもん。
これでやっと「エレニの帰郷」を見直せる。

過去作と違って、美術を駆使している印象。
タルコフスキーとフェリーニを混ぜたような映像で、カットが変わるたびに度にえずきそうになる程美しく印象的なシーンが続く。
あれ全部建てたの?それだけ教えてくれ。

ポスターになってる葬式シーンは圧巻。
葬式だったり結婚式だったりで、簡素なイカダに乗って川を流れていくシーンにめっぽう弱い。

彼の映画では、いつもシーンの終わりに誰かが平穏を壊しにやってくる。
そしてどの窓にも顔がいる。

2026年5月5日火曜日

「陽暉楼」

五社監督。

バーで巻き起こる芸妓と女郎のバトルが熱い。
でも意外と普通の肉弾戦なので物足りなさも。
久々に池上季実子さんを見れて満足。

どれを見てもある程度の面白さが担保されているが、今回は狙いすぎなシーンも多々。
「鬼龍院花子の生涯」に囚われているような演出が目立った。
今見たら「吉原炎上」もそんな感じなのかもしれないが。

女を売り飛ばし続けた主人公は、女を助けなければ死ななかった。

「男はみーんなおなごの敵や!」

2026年4月30日木曜日

「ハムレット」

オリビエ版。
雲の中からダースベーダーのごとく現れる父の亡霊のシーンがかっこいい。
二度目の亡霊登場のカット割だけはよくわからなかったが。

オフィーリアの死が後半のプロットポイント。
派手さはないが重厚で、舞台味を残したセットと演出。
寄っては引き、寄っては引きのカメラワークを真似したくなる。
最後の決闘はハラハラした。

メル・ギブソン版をもはや覚えていないので比較できなかった。
あとはケネス・ブラナー版。
それにしてもなぜハムレットに関しては皆監督と主演を同時にやりたがるのか。

「アデュー…アデュー…」

2026年4月27日月曜日

「狩人」

このオープニングも何度見たことか。やっと最後まで見た。
若干カンニングはしたものの、内容はほとんど理解できていない。
「ユリシーズの瞳」は核の部分が「フィルムを探す」というシンプルな話だったから見やすかった。
今回は登場人物多いし、ギリシャ内戦よく知らんし。
ワンシーンワンシーンの演出を楽しむだけになっていた。

たまに人物が透けて奥の窓枠が見えているようなカットがあったが、手前にガラスでも置いて撮影していたのか。
セリフの内容を車の窓枠で切り取った背景で演じるシーンが良かった。
ラストの「別れのワルツ」が流れるシーンは流石。
群衆はフィルムの中で生き、そして新しい時代が来ると一人、また一人と消えていく。

2026年4月21日火曜日

「アポロ13」

「ファースト・マン」

素晴らしいオープニング。
宇宙へ行くという緊迫感が凄かった。

その後の宇宙へ行くシーンはどれも良かった。
何より月着陸までをしっかり見せてくれて感謝。

それ以外は特に何もない映画だった。

2026年4月17日金曜日

「青いパパイヤの香り」

「西瓜」の日本版ポスターでイメージしていたのは「夏至」のような雰囲気だったが、なかったのでこちらを鑑賞。
湿ったベトナムの空気感が心地良い。
シュヴァンクマイエルの「アリス」の東洋版を見ているようだった。

おならをしながら嫌がらせをしてくる子供。
高い陶器を割っても「困った子だね」で済ます先輩使用人。
せんねん灸。
コオロギを持って出るのは何か文化的な意味があったのか。
「月光」が流れる中ご飯を用意するが、食べてくれない。
女はムイにセックスを見せつけるためにドアを閉めさせまいとする。

タイトルの構図がメタルバンドっぽいのだけが気になった。
果たして今年ベトナムへ行く計画は成功するのか。
行ってもこの映画に出てくるような家屋は富裕層の家っぽいのでなかなか出会えなさそうだが。

2026年4月15日水曜日

「イヴの総て」

素晴らしかった。
突如現れた若くて綺麗な女に寄生され、役を乗っ取られていく大女優。
ベースは実在の女優の経験談らしい。

舞台裏のいざこざや役者同士の駆け引きが心地よい。
もっと周りのクズさも見たかったが、したたかなイヴを際立たせるにはちょうど良かったのか。
彼女の絶頂と同時に、衰退も映す素晴らしいラスト。

「その本能は金では買えん。大切にしろ」

「落下音」

劇場:TOHOシネマズシャンテ

んーなんとも感想が難しい映画だった。
「怪奇譚」という言葉にまんまと釣られて鑑賞。

映像は常に美しいし、演出も楽しめた。
アルマの仏頂面が「オテサーネク」の女の子みたいで可愛いいし、姉の死体のまねをするシーンの不気味さはこの映画の最高潮だった。
イルムのいまにもカルトに倒錯しそうな母親感も素晴らしかったし、ラストの農場でのマルティン・シュリーク味も良かった。

しかしストーリーはわかりづらく、バラバラに編集されていた意図もよくわからなかった。
いつの時代でも変わらない呪いという表現かもしれないが、4世代なんてただでさえ追い辛いのに、考えることを停止させる要因になってしまうのではないか。
後からの考察ありきで作られていたのか、「闇のあとの光」を観た時の感覚に近い。
女性への加害が描かれていると思ったら、男性への加害もちょいちょい描かれていたので、時代による場所、もしくは人間への呪いの物語なのかと思っていたが、考察等を見ると、「女性への加害」や「女性への抑圧」一色で困惑した。
確かに監督もそう発言しているので大きなテーマはその通りなのだろう。
しかしだとすると現代パートの玄関先で旦那のペニスを愛でるシーンをどう解釈していいのかわからない。
男女逆だったら「加害は続いていく」みたいな考察で納得できるが、女性が男性へ加害したことによりテーマがブレた気がするし、あれを加害として描いていないのだとしたらとても軽率な演出だと思う。
単純に「加害の逆転」なのだろうか。
その辺のバランスが掴みにくく、鑑賞後の様々な感想に惑わされた作品だった。
ジャンルものであればすんなり受け入れられのに。

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」にすれば良かった。

2026年3月31日火曜日

「ブレイブ」

懐かしの映画。
教会のシーンめっちゃ良かった。

2026年3月29日日曜日

「あん」

おいしい生活って感じ。
過去作品に比べて見易かった。
樹木希林と市原悦子が並んだ絵の強度よ。

「はい、出来損ない」

2026年3月24日火曜日

「トリコロール/青の愛」

初キェシロフスキ。
ずっと映像は美しく、唐突な音楽の演出は素晴らしかった。
シーン変わるのかと思ったら変わらない。

「ドニー・ダーコ」のある1シーンにずっと違和感を感じていたが、この映画のラストをやりたかったのかと自己解決した。
狂気のラストだった。
この物語の深部にフランスの歴史が絡んできそうで怖いが考えないでおく。
日の丸は、赤は博愛と活力、白は神聖と純血を表すらしい。

そういえばゴダールはリンチが嫌いらしい。
ゴダール嫌いのリンチ好きとしてはとても嬉しかった。
どうでもいいがフランス繋がりで。

2026年3月19日木曜日

「わたしを離さないで」

カズオイシグロ原作、脚本アレックス・ガーランド。
キャリー・マリガン主演だが、キーナ・ナイトレイとアンドリュー・ガーフィールドが出てたから見てなかったやつ。
3時間くらいあればもっと傑作になりそう。