テーマは博愛。
登場人物の顔と関係性がよくわからなかったので途中から二つの話が進行していると気づいた。
老人の家で夕日が入るシーンや、スタンドライトをつけるシーンなど光の描写が秀逸。
人物の顔には照明によって常に陰影が付けられている。
最後のシーンは三部作を締めくくる素晴らしいラスト。
当分は見返さないだろうが、生まれた国の精神性を表現したいときにまた見返すかもしれない。
「石はピアノの上に」
テーマは博愛。
登場人物の顔と関係性がよくわからなかったので途中から二つの話が進行していると気づいた。
老人の家で夕日が入るシーンや、スタンドライトをつけるシーンなど光の描写が秀逸。
人物の顔には照明によって常に陰影が付けられている。
最後のシーンは三部作を締めくくる素晴らしいラスト。
当分は見返さないだろうが、生まれた国の精神性を表現したいときにまた見返すかもしれない。
「石はピアノの上に」
イングリッド・バーグマンのハリウッドデビュー作。
シンプルなプロットの不倫映画。
ラストの展開は突然だったのでびっくりしたが、何か音楽の構成と関連しているのか。
それとも単純に息子と同様「代償」の扱いか。
ミッドポイントの別れのシーンが良かった。
オリジナルの「間奏曲」も見たい。
松たか子と庵野が出ているので集中力は途切れない。
怒鳴る庵野。
嫉妬する庵野。
拗ねる庵野。
どれも可愛い。
「チィファの手紙」はもう少しシリアスに見えたが、庵野がやるだけで全部コメディにしか見えない。
あと松たか子の演技が年齢に合っていない気がしたが、多分好みの問題。
脚本はほぼ同じなので、この調子で三本目を撮る予定なのだろうが、まだ撮れていないということは昨今の韓国映画界事情か。
妹の告白シーンは「チィファの手紙」の方が断然よかった。
「誰かがその人のことを想い続けていたら、死んだ人も生きていることになるんじゃないでしょうか」
60を越えて尚こんな台詞を決め台詞として使えてしまうことに絶望。
そう意味では庵野と岩井俊二は気が合うんだろうな。
高校の時に見ていたと思ったが何も覚えていなかった。
てか「耳をすませば」ってこれが元ネタだったの?
製作期間被ってそうではあるが。
岩井俊二は「リリイ・シュシュのすべて」といい、素材は違ど人の心を殺しにくるのがうまいな、とか考えていたら終盤の病気ネタで幻滅した。
助監行定だし、この映画からセカチューができて、今の病気もの映画大量生産の流れがあるのか?
諸悪の根元!
でもいい映画だった。
ATG、梶芽衣子、増村保造。
宇崎竜童の演技と音楽がうざい。
増村保造作品はあまり見ていないが、演出がコメディ調な部分が多々あり、あまり好みではなかった。
もっと名作なったんちゃうか。
心中は新しい恋の形だったんだな。
オープニングカット、「狐が横切るお釈迦様」かと思った。
「おーおーおーおー懐が金で重たいわ!」
チェン・カイコー。
「キリング・ミー・ソフトリー」以来二本目。
凄かった。ずっとクライマックス。
「鬼が来た!」の騒々しさに群集の波が加わるからもう手が付けられない。
情報過多の映像で時代、文化、愛憎が駆け巡る。
この流れで「フルスタリョフ、車を!」を見たら少しは理解出るかもしれない。
舞台から見る観客席の旗などの描写によって、大衆文化、帝国主義、共産主義へと移り変わる構図が秀逸。
そして舞台からおりてその衣装のまま文化大革命へ…。
青春時代に見損ねていた映画たちを見ると感情溢れてくる。
めちゃくちゃ良かった。
ツァイ・ミンリャン二本目。
日本版ポスターはアダルト感なかったので、AV的なセックスシーン(というか主人公がAV男優)が各所に出てきてびっくりした。
かと思えばミュージカルがあり、長回しのカットもあり、「落日」を撮った監督とは思えないほどテンポよく作られていた。
男女の恋愛シーンでは人物にはシンプルな演出で、しかし感情はカメラワークや身の回りのものを使って抽象的かつ的確に表現していた。
教授が言ってたのはやはりこの監督かもしれない。
曲の使い方とかも。
かといっても内容は村上春樹みたいな話だったので、彼のもっと暗い作品が見たい。
「あれ?キャップがない!」
フェリーニ作品でティナ・オーモンがヒロインだと知って。
老若問わず女に奉仕すると言う献身的な男、カサノバの恋愛活劇!
そういえば最近日本にもそんな男がいたなと思いつつ。
一部「マンダレイ」的なシーンがあって良かった。
カサノバがどれだけ現代的なジェンダー論を語っても、女を含め誰も聞く耳を持たないという皮肉。
性病の親子に当たってしまい、欲望をみたせなかった嘆きのシーンと、終盤のセットが揺れまくる大乱行、そしてオペラへと続くシーンは圧倒。
母の登場シーンは「8 1/2」の娼婦と同じような印象。
結局カサノバさんは何をした人なのか。
素晴らしかった。
「瀉血です」
ロスから来た映画監督志望?の女の子に勧められて。
ラブストーリーやっぱ得意じゃないなーと思いながら見ていたが、中盤以降の展開がとても良かった。
いろいろ挑戦中で、映画を撮るか迷っている彼女の心境を表すかのような映画で、勧めてくれた理由がわかった気がした。
若いって素晴らしい。
トリアー的編集があってワクワクした。
ヨアキムはもうパルムドールを競う監督になってしまったのか。
ラブストーリだがめちゃくちゃ面白かった。
原作も脚本も女性だったが、登場人物たちが恋に落ちる男が皮肉屋で浮気性と言うこと以外特に説明されておらず、女目線の魔性の男像はこんなものなのかと拍子抜けした。
これがファム・ファタールの対義語なのか。
リリィシュシュ以来、映画でエーテルという言葉を聞いた気がする。
高峰秀子も美しいが、若い頃の岡田茉莉子が美人すぎて衝撃。
当分この音楽が頭から離れなさそう。
「どんな立派な女でも、男から見れば女は女ね」
ヴィスコンティの遺作。
棺桶に片足突っ込みながら撮った映画が、貴族の不倫映画ってどうなっとんねん。
人類にファックって言って死んでったキューブリックを見習え!
まさかのラウラ・アントネッリが出てて、しかも脱ぎまくってて青春が蘇った。
ライバルの男が通り過ぎるカットがもはや通り過ぎる男根で秀逸。
それなりに楽しんだつもりだが、再び「ベニスに死す」が遠くなった。
「山猫」見たいのにツタヤディスカスにない。
劇場:渋谷シネクイント
410日ぶりの映画館。
初めて映画館へ行った日から、こんなに空いたのは多分初めて。
「ラ・ラ・ランド」や「ブルー・バレンタイン」×是枝映画(最近見た日本映画でパッと思いついただけ)といった印象。
丁寧なシナリオで、ある男女が出会ってから結婚、出産を経て離婚するまでの物語を描く。
派手ではないのに最後までほとんどダレることはなかったし、喧嘩の加減もちょうどよかった。
あとポスプロの具合がとても良かった。
一点だけ思ったのは、夫婦のなるべくしてなっていく過程を見せられているだけで、「ミセス・ノイズィ」で描かれていた、二人が共闘して現状を覆そうとする力がこの映画ではもはや「惰性の夢」だったことが個人的には残念。
その分あの素晴らしいラストの彼女の表情が少し薄れた気がした。
何かもうひとさじ、リアリズムの中に魔法が欲しかった。
まあ結婚したことないからわかんないんだけど。
