2026年9月18日金曜日

2026年9月7日月曜日

「東京画」

ヴェンダースは何年ぶりか。
彼の作家性が一体どういうものだったのかもはや記憶にないが、バブル期の東京を撮っても何か陰鬱な空気が漂っていた。

騒がしく、擬似や模倣で溢れた街や人々にカメラを向けて、必死に小津の影を探す旅。
「タモリ倶楽部」のオープニングが流れた時の共感性羞恥。

「東京タワーの頂上で、友人ヘルツォークと会う」

2026年9月5日土曜日

「テナント/恐怖を借りた男」

確か「ブラックスワン」が参考にしていたと言うことで鑑賞。
オープニングでポランスキーだと判明して歓喜。
おまけに主演もポランスキー。これは不安。

じっとりとした風景は黒沢清のようで、良い雰囲気のままラストまで。
美少女出てきたと思ったらエヴァ・イオネスコだった。

主人公がおかしくなっていく過程が丁寧で参考になる。
アロノフスキーに通じるものがたくさんあったので、大好きなんだろう。
そして「ブラックスワン」はこの転落劇を見事に作り替えている。
劇場で「ブラックスワン」を見たときと同様、最後は拍手しました。
素晴らしいホラー。

2026年8月31日月曜日

「カミュなんて知らない」

嫌な日本映画を見た感じ。
いろんな嫌なものがギュッと詰まっていた。
吉川ひなのが出ているだけでこの映画は信用できないと思ってしまったが勘は当たる。
苦痛と共に過ごす二時間。
日本映画がダメになったという会話があるが、この映画がその一旦を担っている。
表層的で衒学的で陳腐。
おまけに構成が露悪的。
自分の中で映画は最後さえ良ければいいと言う概念が崩れた。
くだらなく見えるシーンでも何かに反射させて撮ればごまかせる、という学び。

「映画が終わったら殴るかもしれないけど」

2026年8月30日日曜日

「教皇選挙」

ここまでエンタメと思ってなかったので、カトリックの最高権威のあれやこれやをあれやこれやで描いていることにとても怯えながら見ていた。

雨の中の捨てられたシケモクたちはこの映画の見方を示してくれる良いカットだったが、調べたところバチカンはポイ捨て禁止らしい。
事実だったらいいけど、演出だったら少々過剰すぎやしないか。
それとももはや宗教はおもちゃにしていい時代になったということか。

どうでもいいが、教皇に選ばれた人がデウス・エクス・マキナ的存在だという皮肉。

2026年8月29日土曜日

「ザ・フライ」

おそらく二度目。

もっと荒削りな印象だったが、ストーリーもしっかりしていてさらっと見れてしまった。
陽キャを殺せ!ではなく、一途な主人公が身を滅ぼしていく展開に作家性が窺える。
この後5作くらいシリーズ化されていると思っていたが、意外と2までなのか。
そのうち見よう。

「TAR/ター」

ドラマ部分は既視感あるシーンが多いが、ターと誰かの議論はずっとみていられる。
加害についての映画が巷に溢れるようになったが、この映画の前半部は一つの最適解だと思う。
しかし後半は映画としてどうしても盛り上がりやドラマを見せなくてはいけないと言うジレンマ。
とても考えて作られているが、あまり話題に出ることはない。

2026年8月27日木曜日

「パラダイス:愛」

最近ちらほら名前を聞く映画。
オーストリアのおばさんがケニアに男を買いに行くだけの話だが、ずっと面白い。
乳の触り方をレクチャーするシーンは爆笑した。
昭和のおじさんたちもこんな感じだったんだろう。

流れもわかりやすく、最後も行きすぎずともちょうどいい変化で終わった。
ドキュメンタリー畑の人らしいが、ウェス・アンダーソンみたいな構図もちらほら。

「抑圧された白人女よ」

「ザ・レイド GOKUDO」

ストーリーがしっかりしてしまったので良さは半減してしまったが、非道なアクションは健在。
前作の最強の敵役もちょっとだけ出てきた。

しかし豪華日本人キャストなのに誰一人強烈な印象を残せていない。
最後までなんもしない。
おまけに吹き替えもない。
任侠シーン撮りたかっただけやん。

「ザ・レイド」

2を見るために鑑賞。
アクション映画は詳しくないが、一番かっこいい肉弾戦映画じゃないのか。
エアーレイドしたくなる。
Wikiにあらすじが書かれていないのも潔い。

2026年8月24日月曜日

「お茶漬の味」

笠智衆が怒り散らかす映画はこれでもなかった。
「テオレマ」と同じブルジョワでもこちらはうまく共存しているが、当時の若者たちは小津映画をよく思っていなかったとか。

鯉たちを夫と見立てて会話するシーンは衣装、美術、演出、どれをとっても秀逸。
ラスト、普段女中に任せきりの台所で、一つ一つ素材を探して料理を作るシーンは完璧だった。
完璧。
しかし当時の若者の気持ちになって考えると、「あの後、洗い物を女中にさせるんじゃないの?」と言うぬかり。

「あれ、あれあれ」「これ、これこれ」

「MERCY/マーシー AI裁判」

「テオレマ」

そういや最近劇場でやっていたと思い。
パゾリーニの現代劇。
若い頃のテレンス・スタンプがイケメン。

オープニングのセリフが全てなのだろうが、難しく解釈していたようで、途中から見方を変えた。
途中で出てきた透明のアクリルに描いた線画が真似したくなる。

一家がおかしくなっていく過程は面白かったが、みんな規律を守って狂っていくように見えて、不安定さがなくワクワクしなかった。
ブルジョワジーの空虚さを表していると言う理屈であれば、まあわからなくもないが…。

二本続けてラストが同じモチーフだった。
今年の目標は、「ソドムの市」と「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」を見返すこと。

2026年8月22日土曜日

「桜桃の味」

イスラム教の国で自殺がテーマなことにワクワクした。
あのラストで希望を描けているのはすごい。
めちゃくちゃ良かったわけではないが、まだ味はしている。
そのうちもう一回くらい見よう。

ロシア映画の霧や蒸気が、イラン映画では砂だという発見。

2026年8月21日金曜日

「キッスで殺せ!」

初マイク・ハマー。
アルドリッチは劇場で見た「カリフォルニア・ドールズ」以来か。

素晴らしかった!
演出、絵作り、音楽、全部かっこいいし、ラストも最高。
途中からふつーに「ミッション・インポッシブル」見てるのかと言うくらい楽しんでいた。

OPのクレジットとラジオ。
階段落ちのカット。
ブルース。
マクガフィンの扱い方。
何より、一筋縄ではいかないプロット。