劇場で見なかったやつ。
これは「街の灯」オマージュであってるんだよね。
尺が短く、終わり方もちょうど良い。
「別れ話か」
見た映画の記録・感想。基本的に妄想です。
やばい。
デレク・ジャーマンを好きになってきたかもしれない。
「ブルー」も「ザ・ガーデン」も、台詞の一つも思い出せないというのに。
気の利いた台詞と舞台的演出、コミカルなキャラクターたちでめちゃくちゃ見易かった。
「ヴェルクマイスター・ハーモニー」の人間天体をやってた。
トルストイとドストエフスキーの名前を挙げた後に「あなたクリスチャン?」と聞かれていたが、黒澤明は「矛盾している」と指摘されたはず。
トロツキーに対してロシア語の女性がなんて声を荒げていたのかが気になる。
彼がゲイから一旦離れた映画を見たい。
そして完璧で美しいラスト。
「澄んだ水を濁らすのは哲学者なんだよ!」
初キートン。
出てくる演出が手品としての役割が多かった気がする。
1924年時点において映画の手品的表現はどういう扱いだったのか気になる。
最後の、映画を参考に女を口説くシーンが良かった。
許可なくバンバン撮影できた時代が羨ましい。
映画を作れるのはごく一部の富豪だけだろうが。
松たか子と庵野が出ているので集中力は途切れない。
怒鳴る庵野。
嫉妬する庵野。
拗ねる庵野。
どれも可愛い。
「チィファの手紙」はもう少しシリアスに見えたが、庵野がやるだけで全部コメディにしか見えない。
あと松たか子の演技が年齢に合っていない気がしたが、多分好みの問題。
脚本はほぼ同じなので、この調子で三本目を撮る予定なのだろうが、まだ撮れていないということは昨今の韓国映画界事情か。
妹の告白シーンは「チィファの手紙」の方が断然よかった。
「誰かがその人のことを想い続けていたら、死んだ人も生きていることになるんじゃないでしょうか」
60を越えて尚こんな台詞を決め台詞として使えてしまうことに絶望。
そう意味では庵野と岩井俊二は気が合うんだろうな。
高校の時に見ていたと思ったが何も覚えていなかった。
てか「耳をすませば」ってこれが元ネタだったの?
製作期間被ってそうではあるが。
岩井俊二は「リリイ・シュシュのすべて」といい、素材は違ど人の心を殺しにくるのがうまいな、とか考えていたら終盤の病気ネタで幻滅した。
助監行定だし、この映画からセカチューができて、今の病気もの映画大量生産の流れがあるのか?
諸悪の根元!
でもいい映画だった。
主演の市川雷蔵が「MISHIMA」の主演と似ているのはポール・シュレイダーがこの映画を参考にしたということなのか。
似ているカットも多々あった気がする。
オープニングの寺の間取り図がかっこいい。
偽善と偽悪の対決。
中村玉緒はずっと身体を掻いていた。
火をつけた後、仏像と目が合ったかのようなシーンに戦慄。
結局絵の良さはいかに広い空間を見つけるか。そしてどう人物を配置するかに尽きるな。
モノクロでシネスコの良さがバッチバチの映画だった。
洋風サスペンス風な終わり方も良い。
「暗い毎日をたった一人で生きることを覚えたら、人とすらすら話しができんようなるんや」