笠智衆が怒り散らかす映画はこれでもなかった。
「テオレマ」と同じブルジョワでもこちらはうまく共存しているが、当時の若者たちは小津映画をよく思っていなかったとか。
鯉たちを夫と見立てて会話するシーンは衣装、美術、演出、どれをとっても秀逸。
ラスト、普段女中に任せきりの台所で、一つ一つ素材を探して料理を作るシーンは完璧だった。
完璧。
しかし当時の若者の気持ちになって考えると、「あの後、洗い物を女中にさせるんじゃないの?」と言うぬかり。
「あれ、あれあれ」「これ、これこれ」
見た映画の記録・感想。基本的に妄想です。
そういや最近劇場でやっていたと思い。
パゾリーニの現代劇。
若い頃のテレンス・スタンプがイケメン。
オープニングのセリフが全てなのだろうが、難しく解釈していたようで、途中から見方を変えた。
途中で出てきた透明のアクリルに描いた線画が真似したくなる。
一家がおかしくなっていく過程は面白かったが、みんな規律を守って狂っていくように見えて、不安定さがなくワクワクしなかった。
ブルジョワジーの空虚さを表していると言う理屈であれば、まあわからなくもないが…。
二本続けてラストが同じモチーフだった。
今年の目標は、「ソドムの市」と「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」を見返すこと。
もっとぶっ飛んんでるのかと思ったら意外とちゃんと続編をやってくれていた!
パンクマンになって帰ってきたクロウスホイ。
目ん玉くり抜くのも良かったし性行同意書の展開はめっちゃ笑った。
時々出てくるトンネルが積善館のトンネルと瓜二つ。
トイレに事務所を構えるスウェーデンの弁護士。
最近のSNSの7分間無常力になると言うミームはここからきてるの?
ダウン症の二人は亡くなってしまったのだろうか…。
ヘルマーの出生の独白には今年一番笑ったかもしれない。
そしてなんと言っても沼から生えるビッグブラザーが素晴らしかった!
しかし全シーズンを通して終始断片的で、悪趣味な悪ノリドラマだったな。
無理に全てを解決しない姿勢がいい!
ありがとうトリアー。
デンマーク語が小人の逆再生語に聞こえる。
ダウン症の二人の音楽は逆再生。
デンマークとスウェーデン、誰も救われないギャグ。
悪魔の子と母の愛。
おかげでうんこ浮いてるか確認するようになった。
「なぜ幽霊はわかりやすく話さないの…」
やっと見れた!
まっさらな状態で「ツイン・ピークス」を見たような感覚。
神秘主義とコメディの様式美をこんなにもしっかりとトリアーがやっていたなんて。
二人の接点を感じられて感無量。
ヘルマーの毎朝ホイールを隠す日課と、夜祖国へ向けての愛とデンマーク人への悪口を叫ぶ姿に毎度もらい泣きした。
ハイチ人をビンタしたのはデカすぎて勃起してると思ったってこと?
シーズン1のベストシーン。泣くほど笑わせていただきました。
タキシードを着たトリアーがうざいが、この人はデンマークのヒーローだったんだな。
まだ続きがある!
トリアーが同じデンマークの巨匠に過去作品のセルフリメイクを5パターン撮らせるというもの。
関係性がよくわからないので、二人の感情を探りながら見ないといけないのだが、ただならぬ空気が漂っているのは確か。
ボンベイ編はあれで成功でいいんじゃないだろうか。
彼が自分の経験した出来事を深くは語らず、「この世で一番悲惨な場所」として現地の人たちを背景に置くことで、彼のレイシズムが露呈した良いシーンだったと思う。
最後は予定調和のようなラストで残念。