フランス59年のホラー映画。
楳図の漫画のような世界観で面白かった。
サイコサスペンス感が強く、顔を剥ぐ手術をしっかり見せてくれる。
かと思えば、「フランケンシュタイン」のような心理描写もあってドラマとしても楽しめた。
原作はグラン・ギニョールで上演されていたらしい。
デ・パルマの「パッション」もこの仮面だったが、欧州では普通なのか。
ラストは素晴らしい音楽と演出。
モノクロなのでずっと見ていられる。
表紙の化け物が暴れる映画だと思っていたら全然違った。
引きとして、ポスターにしたのは正解なのだろうが。
誤解を恐れずに言うと、クラブシーンは簡単に手を出す物ではない。
久しぶりにセックスシーンを見たが、最近ニュースで司会者が「映画にセックスシーンって必要ですか?」と言っていたのを思い出した。
映画を何やと思っとんねん。
主語でかすぎるやろ。
ノンフィクション・ノベル原作。
カポーティに特別な思いはないが素晴らしい映画だった。
監督は「暴力教室」の人。
いろんなテクニックを駆使しており、とても堅実に作られていた印象。
終盤、特に絞首刑に続く一連の主人公の吐露は「天国と地獄」よりも心に響いた。
同列にしていいのかはわからんが。
「冷血」の意味については諸説あるらしいが、映画においてのみでいえば、実際に起きた事件をここまでしっかりと映画として見れる(楽しめる)ものにしたこともまさに「冷血」。
そういう意味で、事件の全貌を終盤に持ってくる構成に違和感を感じた。
常に警察や陪審員側の目線でもなかったわけだし。
何にせよいい映画。
「かくも長き不在」を見終わったときのような疲労感。
この曲を本家以外で何度聞いたことか。
さすが名作。
上質なサスペンスで最後までグイグイ引っ張ったかと思えば、最後のカットに映像詩をさらっと入れる大人の余裕。
ルイ・マル25歳の時らしい。
ジャンヌ・モローが街を彷徨うだけなのにめちゃくちゃかっこいい。
これぞ映画。
主演の市川雷蔵が「MISHIMA」の主演と似ているのはポール・シュレイダーがこの映画を参考にしたということなのか。
似ているカットも多々あった気がする。
オープニングの寺の間取り図がかっこいい。
偽善と偽悪の対決。
中村玉緒はずっと身体を掻いていた。
火をつけた後、仏像と目が合ったかのようなシーンに戦慄。
結局絵の良さはいかに広い空間を見つけるか。そしてどう人物を配置するかに尽きるな。
モノクロでシネスコの良さがバッチバチの映画だった。
洋風サスペンス風な終わり方も良い。
「暗い毎日をたった一人で生きることを覚えたら、人とすらすら話しができんようなるんや」
じっとりとへばりつくグレージュのスーツ、トランペット、黒魔術。
「裸のランチ」的世界観でとても心地よかった。
ミステリー度合いも調度いい。
しかし謎の種明かしがほとんど台詞で片付けられたのが残念。
めちゃくちゃいいオチだっただけに。
例え若くてもシャーロット・ランプリングが出てくるだけで画面を直視できないほど怖い。
何度挑戦しても途中で眠ってしまっていた本作。
注意力散漫だったがやっと最後までみた。
十回くらい観たオープニングの結婚式シーンは「ゴッドファーザー」の元ネタらしい。
そんなことが気にならないくらい面白くなかった。
この映画が海外圏で人気ないのは多分「シン・ゴジラ」と同じ理由。
いつか集中して見れる日が来ますように。
悪い奴がよく眠るシーンがなくて一安心。