2026年8月31日月曜日

「カミュなんて知らない」

嫌な日本映画を見た感じ。
いろんな嫌なものがギュッと詰まっていた。
吉川ひなのが出ているだけでこの映画は信用できないと思ってしまったが勘は当たる。
苦痛と共に過ごす二時間。
日本映画がダメになったという会話があるが、この映画がその一旦を担っている。
表層的で衒学的で陳腐。
おまけに構成が露悪的。
自分の中で映画は最後さえ良ければいいと言う概念が崩れた。
くだらなく見えるシーンでも何かに反射させて撮ればごまかせる、という学び。

「映画が終わったら殴るかもしれないけど」

2026年8月30日日曜日

「教皇選挙」

ここまでエンタメと思ってなかったので、カトリックの最高権威のあれやこれやをあれやこれやで描いていることにとても怯えながら見ていた。

雨の中の捨てられたシケモクたちはこの映画の見方を示してくれる良いカットだったが、調べたところバチカンはポイ捨て禁止らしい。
事実だったらいいけど、演出だったら少々過剰すぎやしないか。
それとももはや宗教はおもちゃにしていい時代になったということか。

どうでもいいが、教皇に選ばれた人がデウス・エクス・マキナ的存在だという皮肉。

2026年8月29日土曜日

「ザ・フライ」

おそらく二度目。

もっと荒削りな印象だったが、ストーリーもしっかりしていてさらっと見れてしまった。
陽キャを殺せ!ではなく、一途な主人公が身を滅ぼしていく展開に作家性が窺える。
この後5作くらいシリーズ化されていると思っていたが、意外と2までなのか。
そのうち見よう。

「TAR/ター」

ドラマ部分は既視感あるシーンが多いが、ターと誰かの議論はずっとみていられる。
加害についての映画が巷に溢れるようになったが、この映画の前半部は一つの最適解だと思う。
しかし後半は映画としてどうしても盛り上がりやドラマを見せなくてはいけないと言うジレンマ。
とても考えて作られているが、あまり話題に出ることはない。

2026年8月27日木曜日

「パラダイス:愛」

最近ちらほら名前を聞く映画。
オーストリアのおばさんがケニアに男を買いに行くだけの話だが、ずっと面白い。
乳の触り方をレクチャーするシーンは爆笑した。
昭和のおじさんたちもこんな感じだったんだろう。

流れもわかりやすく、最後も行きすぎずともちょうどいい変化で終わった。
ドキュメンタリー畑の人らしいが、ウェス・アンダーソンみたいな構図もちらほら。

「抑圧された白人女よ」

「ザ・レイド GOKUDO」

ストーリーがしっかりしてしまったので良さは半減してしまったが、非道なアクションは健在。
前作の最強の敵役もちょっとだけ出てきた。

しかし豪華日本人キャストなのに誰一人強烈な印象を残せていない。
最後までなんもしない。
おまけに吹き替えもない。
任侠シーン撮りたかっただけやん。

「ザ・レイド」

2を見るために鑑賞。
アクション映画は詳しくないが、一番かっこいい肉弾戦映画じゃないのか。
エアーレイドしたくなる。
Wikiにあらすじが書かれていないのも潔い。

2026年8月24日月曜日

「お茶漬の味」

笠智衆が怒り散らかす映画はこれでもなかった。
「テオレマ」と同じブルジョワでもこちらはうまく共存しているが、当時の若者たちは小津映画をよく思っていなかったとか。

鯉たちを夫と見立てて会話するシーンは衣装、美術、演出、どれをとっても秀逸。
ラスト、普段女中に任せきりの台所で、一つ一つ素材を探して料理を作るシーンは完璧だった。
完璧。
しかし当時の若者の気持ちになって考えると、「あの後、洗い物を女中にさせるんじゃないの?」と言うぬかり。

「あれ、あれあれ」「これ、これこれ」

「MERCY/マーシー AI裁判」

「テオレマ」

そういや最近劇場でやっていたと思い。
パゾリーニの現代劇。
若い頃のテレンス・スタンプがイケメン。

オープニングのセリフが全てなのだろうが、難しく解釈していたようで、途中から見方を変えた。
途中で出てきた透明のアクリルに描いた線画が真似したくなる。

一家がおかしくなっていく過程は面白かったが、みんな規律を守って狂っていくように見えて、不安定さがなくワクワクしなかった。
ブルジョワジーの空虚さを表していると言う理屈であれば、まあわからなくもないが…。

二本続けてラストが同じモチーフだった。
今年の目標は、「ソドムの市」と「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」を見返すこと。

2026年8月22日土曜日

「桜桃の味」

イスラム教の国で自殺がテーマなことにワクワクした。
あのラストで希望を描けているのはすごい。
めちゃくちゃ良かったわけではないが、まだ味はしている。
そのうちもう一回くらい見よう。

ロシア映画の霧や蒸気が、イラン映画では砂だという発見。

2026年8月21日金曜日

「キッスで殺せ!」

初マイク・ハマー。
アルドリッチは劇場で見た「カリフォルニア・ドールズ」以来か。

素晴らしかった!
演出、絵作り、音楽、全部かっこいいし、ラストも最高。
途中からふつーに「ミッション・インポッシブル」見てるのかと言うくらい楽しんでいた。

OPのクレジットとラジオ。
階段落ちのカット。
ブルース。
マクガフィンの扱い方。
何より、一筋縄ではいかないプロット。

「キングダム エクソダス〈脱出〉」

もっとぶっ飛んんでるのかと思ったら意外とちゃんと続編をやってくれていた!

パンクマンになって帰ってきたクロウスホイ。
目ん玉くり抜くのも良かったし性行同意書の展開はめっちゃ笑った。
時々出てくるトンネルが積善館のトンネルと瓜二つ。
トイレに事務所を構えるスウェーデンの弁護士。
最近のSNSの7分間無常力になると言うミームはここからきてるの?
ダウン症の二人は亡くなってしまったのだろうか…。
ヘルマーの出生の独白には今年一番笑ったかもしれない。
そしてなんと言っても沼から生えるビッグブラザーが素晴らしかった!

しかし全シーズンを通して終始断片的で、悪趣味な悪ノリドラマだったな。
無理に全てを解決しない姿勢がいい!
ありがとうトリアー。

2026年8月18日火曜日

「国宝」

曽根崎心中が出てきた!
その裏で出ていく二人の駆け落ちとのカットバックはグッときてしまった。

しかしもっとドロドロしてるのかと思ったら取ってつけたようなドラマで残念。
血について何かを考えさせられることもなく。
毎回のように壇上で失敗してるし。

海外で日本映画が評価されたと思っていたが、文化への興味だっただけっぽいな。
その点でカメラマンを外国人にしたのは正解だったんだろう。

2026年8月17日月曜日

「キングダム シーズン2」

デンマーク語が小人の逆再生語に聞こえる。
ダウン症の二人の音楽は逆再生。
デンマークとスウェーデン、誰も救われないギャグ。
悪魔の子と母の愛。
おかげでうんこ浮いてるか確認するようになった。

「なぜ幽霊はわかりやすく話さないの…」

2026年8月14日金曜日

「ファーゴ」

賞を取りまくってるしいつか見ればいいやと斜に構えて見てこなかったシリーズ。

妊婦でも一人でひょうひょうと事件を解決していくマージがかっこいい。
みんなキャラが立ってるし、いつもながら独自の法則で進んでいく物語も飽きることなく見ていられる。
色褪せないのは、きっと多数の映画が今尚参考にしているからだろう。

この映画のラストは希望があったが、歳をとって「ノーカントリー」のラストへ繋がるのか。
しかし未だに「バートン・フィンク」以外はハマれない。

「セッション」

パイロット版との見比べ。

2026年8月12日水曜日

「キングダム シーズン1」

やっと見れた!
まっさらな状態で「ツイン・ピークス」を見たような感覚。
神秘主義とコメディの様式美をこんなにもしっかりとトリアーがやっていたなんて。
二人の接点を感じられて感無量。

ヘルマーの毎朝ホイールを隠す日課と、夜祖国へ向けての愛とデンマーク人への悪口を叫ぶ姿に毎度もらい泣きした。
ハイチ人をビンタしたのはデカすぎて勃起してると思ったってこと?
シーズン1のベストシーン。泣くほど笑わせていただきました。

タキシードを着たトリアーがうざいが、この人はデンマークのヒーローだったんだな。
まだ続きがある!

2026年8月11日火曜日

「ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦」

トリアーが同じデンマークの巨匠に過去作品のセルフリメイクを5パターン撮らせるというもの。
関係性がよくわからないので、二人の感情を探りながら見ないといけないのだが、ただならぬ空気が漂っているのは確か。

ボンベイ編はあれで成功でいいんじゃないだろうか。
彼が自分の経験した出来事を深くは語らず、「この世で一番悲惨な場所」として現地の人たちを背景に置くことで、彼のレイシズムが露呈した良いシーンだったと思う。

最後は予定調和のようなラストで残念。

「顔のない眼」

フランス59年のホラー映画。
楳図の漫画のような世界観で面白かった。

サイコサスペンス感が強く、顔を剥ぐ手術をしっかり見せてくれる。
かと思えば、「フランケンシュタイン」のような心理描写もあってドラマとしても楽しめた。
原作はグラン・ギニョールで上演されていたらしい。

デ・パルマの「パッション」もこの仮面だったが、欧州では普通なのか。
ラストは素晴らしい音楽と演出。

2026年8月10日月曜日

「ブゴニア」

ランティモス映画は苦手だったが、一番見易かったし、一番好きになれた。
映像はトリアーリスペクトだし、「マンダレイ」の仕組みを見ているようでワクワクした。
ラストも爆笑。
音楽の使い方も相まって良いめちゃくちゃ良いブラック・コメディ。

最近あったナメクジ人間の裁判を思い出した。

2026年8月5日水曜日

「悪魔の発明」

とんでもない美術だった。
普通の小道具使った方が早いものも、書き割りで全部やってしまおうという徹底ぶり。
様々な技法を使ってジュール・ベルヌの世界を見事に表現している。

タコが血を噴くシーン。
死ぬ間際位見る、魚が蝶になって水中を舞うシーン。
光の表現。
等々、参考になる動きが多かった。

水かきで進む潜水艦やプロペラが大量にある飛行艇など、物理ではなく想像図としてのギミックもいっぱい。
どうやら宮崎駿も影響を受けているらしい。

話はよくわからなかった。

2026年8月4日火曜日

「そして誰もいなくなった」

ラスト変わってるのかこれ。
原作通りやって欲しかった。

記憶に残るライティングがあって、それがちゃんとヒントになっていた。
コミカルな演出が多く、見易かった。

「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」

「ザ・レイド」を九龍城でやった香港アクション。

見たかったのは九龍城が一丸となって戦う姿だったのに、戦争になると住民たちはまったく出てこない。
窓からひょいと武器を渡すシーンとか見たかった。

なんか一人ずっとパンツかぶってるやつがいた。
サモ・ハンはさすがにスタントっぽい。

2026年8月3日月曜日

「エグザム」

結局ふつーの密室サスペンスかいな。
濡れるのは何でええねん。
あとラスト、これ結構ひどいと思うよ。

「悪の力」

賭博のフィルムノアール。
ナレーション、どこかで聞き覚えがある声だなと思ったら、主演のジョン・ガーフィールドは「霧の中の戦慄」や「郵便配達は二度ベルを鳴らす」の人だった。

女を口説くシーンの演出が素晴らしい。
あれは戸惑いとときめきを勘違いしても仕方ない。

前半は乗り切れなかったが、中盤からはそれなりに楽しめた。
フィルムノアールをあまりみていないので少しずつ見ていく。

「ナイル殺人事件」

ケネス・ブラナーはいつもパッとしない。
絵を作り込んではいるが目新しいものはない。
遊び心や執着心を感じられず、教科書を読んでいるみたい。
ポアロのお茶目さも中途半端。
アガサ・クリスティリスペクトの「ナイブズ・アウト」シリーズの方がまだ楽しめる。
ポリコレ臭が漂っていたが、昔の作品のポスターと見比べると多分そう。

2026年8月1日土曜日

「蛇の道」

オリジナル版を見れた。
そして久しぶりに柳ユーレイを見た。

リメイク版をあまり覚えていないので、ストーリーの違い(特に後半)を明確にできてはいないが、こっちの方が「この物語は本来ここに収束するんだな」という感じが強かった。
中盤の違和感が回収されるのもいい。
セルフリメイクする意味はあったのか。

女の子が立っているシーンがめちゃくちゃ良かった。
あと哀川翔がずっと書いてる数式はでたらめらしい。
これぞ黒沢清映画。

「ロングレッグス」

劇場行けなかったやつ。
監督はノーマン・ベイツの役者の息子。

迷い込んだ若者が殺される密室ホラー系かと勝手に想像していたが、サイコサスペンス要素が多かったので楽しめた。
クライマックスの誕生会の雰囲気がよかった。

ただ要所要所に挿入されるニコラス・ケイジに吹き出しそうになるし、終始一人で何とかしようとする主人公にイライラした。

「サタン万歳…」

「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」

「フレンチ・ディスパッチ…」の方が好みではあったが、絵の力で最後まで楽しめた。
ヒロインがクリスティーナ・リッチみたいで可愛い。
机の上の骸骨はうまくいってるのか。