黒澤監督映画は、他のを観なきゃ観なきゃと思いつつこの作品ばかり観てしまう。
監督曰く、「人類に対する遺書」「神から見た人間模様」。
だけあって、とてつもなく壮大で、格言的な言葉が次々と飛び出す。
それをピーター扮する道化が言うから、しつこさはあまりない。
後半のフィルムの雰囲気が変わっていくのはわざとなのか。まるでソクーロフのようなぼんやりとした映像になっていく。
ラストシーンも震えるほど素晴らしい。
夕日に照らさた中、燃やされ尽くした城跡で、盲目の青年が阿弥陀如来?の絵を落としてしまい、呆然と立ちすくむシーン。
あのラストシーンだけで脱糞もの。