2018年4月30日月曜日

「スイス・アーミー・マン」

劇場で観たかったやつ。

最後は不覚にもうるっときてしまった…。
けど、そのうるっの正体がよくわからない。
最後のストーカーの下りはなんだったのだろう。
そのうちちゃんと観直そうと思うけど、多分観ない。

タイトルもまた乙ですな。
おもしろかった。

「パシフィック・リム:アップライジング」

劇場:バルト9

ギレルモ監督かと思ってたけど違う監督だったのね。

前回も感じたことだけど、エヴァ感がすごい。
ロボットアニメはエヴァくらいしか見たことがないので、色々見てる人はもっといろんなオマージュを感じ取れるのでしょう。

戦う前からルックだけで東京のビルを破壊していくところなんて最高。
何しに来たんやおまえら。

前回もそうだったし、アベンジャーズとかもそうだけど、もっとそれぞれの個性を生かして戦ってほしい。
いっぱいヒーローが出てくる話はそこが醍醐味でしょうが。

あと今回は敵にガメラ感があった。
凛子〜!帰ってきておくれ〜!



「レディ・プレイヤー 1」

劇場:T・ジョイPRINCE品川

試写会にてIMAX3Dで鑑賞。
今年最初のお祭り!
オタクによるオタクのためのオタク映画。

見たことのあるキャラクターたちがあんなことやこんなことや…。
最高だったのはやっぱりラスボス!
あいつが出てきた時の高揚と絶望はもう一度体験したい。

そして多分シャイニングのシーンはみんな感動したはず。
3Dであの血の海を泳ぐなんて映画好きの最たる夢だったに違いない。
そしてこのパートの謎かけも乙でございました。

悔やまれるのは本来はアイアンジャイアントの代わりにウルトラマンだったらしい。
今回だけは許してもよかったんじゃないでしょうか円谷さん。
おかげでディズニーと同じところまで評価が落ちてしいましたよ。

個人的にアガったのは、
・AKIRA
・シャイニング
・チャッキー
・メカゴジラ
・市民ケーン
でございました。
それぞれがそれぞれの楽しみかたを見つけられる映画。

意外と情報が少なかったのですが、集客は大丈夫なのだろうか。
そして思った以上に中身は空っぽだった。

2018年4月23日月曜日

「精神の声」

劇場:イメージフォーラム

「サタンタンゴ」以来の超編映画。
5時間半でソクーロフときたら居ても立ってもいられません。
タジキスタンへ徴兵されるロシアの若者たちを追ったドキュメンタリー。

第一部はなんと40分風景フィックスワンカット!
長回し好き監督にデジタルを与えるべきではなかった…。
可能な限り回しよるんですあいつら。
でもモーツアルトのおかげで全然余裕でした。

第二部は淡々としており、第三部は結構寝た。

ガチの戦争が始まる第四部はその緊迫感でとても面白かった。
機関銃を撃つ人が「ちょっと休憩」とタバコを吸うシーンに感動した。
タバコは戦争を止めさせる力がある!

印象的だったのは、詩的な映像が後半にいくにつれてどんどんと少なくなり、最後の第五部では兵士たちの疲労と比例するかのごとく淡白な画角になっていった。
完全に意図した演出なのかはわからないが、それが観ているこっちの疲労にも繋がり、同じ戦争体験をしている気分になった。
そして今まであからさまに登場することのなかったカメラと監督の存在が徐々に明らかになり、あ、これはやっぱりドキュメンタリーなんだと再確認させられる。

そして最後は「ストーン/クリミアの亡霊」のラストのようなセリフで幕を閉じました。

「FAKE」の猫の元ネタを見たような気がする。
たぶんこれパクったな森達也。

結局ソクーロフ特集で観れたのはこれだけでした。

「君の名前で僕を呼んで」

劇場:よみうりホール

試写会にて鑑賞。
今をときめく(らしい)ティモシー・シャラメ。
見渡す限り女子の中でむずむずしながら観た。

良かったのは、同性愛による背徳加減が薄いところ。
ぼくらいけないことしちゃってる!感が薄く、純粋な初恋として描いていた。
それが新しいゲイ映画として評価されたのではないでしょうか。
お父さんの眼差しとか泣ける。

内容は素晴らしかったのですが、わしゃゲイ映画は無理だな。
アーミー・ハマーがムッチムチで暑苦しくて居心地が悪かった。
みんな基本半裸で短パンなんだもん。

2018年4月4日水曜日

「マザー!」

ダーレン先生の新作を劇場で見れないという悲劇!
劇場で観たかった、と熟。
まあ教えていただくまで知らなかったのですが。

前半の展開に「ファニー・ゲーム」か?と思い、やがて押し寄せる人々に「アイデンティティー」か?思い、やがて巻き起こる狂乱の渦にこれは「トラキアの大饗宴」ではないか!!と狂喜に溺れ、最後に「…?」と取り残されてしまったのでした。

中盤から始まる、一気に地獄へと流されていくシーンは凄まじい!これぞ映像体験!
あのシーンを劇場で観たら失禁して涙を流したことでしょう。
映画の中で自分の理解を超える瞬間ほど美しく酔えるものはない。

テーマに関しては理解しきれないところもあるし疑問に思う部分も多々あるのですが、ダーレン先生の脳内の悪夢を巡ることが出来て大変幸せでございました!

こんなに寓話的で、絶望と希望が入り乱れて、走馬灯のようにあらゆる事情を表現しきった製作者たちに心から賛辞を送らせていただきます!
最高!