2012年3月24日土曜日

「メランコリア」

劇場:新宿武蔵野館

ラース・フォン・トリアーの新作。
今日までだったのと、前売りを頂いたので即行見に行った。

何より、あのキルステン・ダンストの顔も見たくないと言って、ずっと手で顔を覆うおじいさんに感動した。
この人にこんなユーモアが残っていたとは。
あと新入社員の男の子とか。
笑った。

個人的には彼の作品の中でベストな作品でした。
「アンチクライスト」の映像美をカラーで、しかも世界の終わりを絡めて描くなんて卑怯です。
前作はこの作品のパイロット版だったと信じたい。

それに加え、キルステン・ダンストのクソビッチぶりが素晴らしかった。
まあ鬱病なんですが。
実体験のせいか演出が輝きまくっていた。
見てていらいらするんだけど、よくよく考えてみると自分にも近しいところはある気がして、ふと感情移入してしまう。
普段、こういう人間ばかりの映画は嫌悪感しか抱かないのですが、なぜか説得力や寓話的要素も加わりすんなり受け入れることができた。
鬱病の人が鬱病を撮るとこんなにも面白くなってしまうのかと感動した。

あと惑星の描写は至高。
去年のワースト1の監督が、今年ベスト1になってしまいそうで怖い。

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