異次元地獄
見た映画の記録・感想。基本的に妄想です。
2015年9月20日日曜日
「ソロモンの偽証 後編・裁判」
完結編。
前作よりサスペンス色は劣るものの、見事にいろんな伏線を回収して、巧く納めていた。
綺麗すぎだろ!とも思ったけど、クセを求める映画でもないので仕方ない。
原作ある映画は話がしっかりしているな。
死んだ男の子の薄っぺらさが鼻に付いたのが残念。
映画で描くなら、もう少し不思議ちゃんでもいい気がした。
それにしても、最後の晩餐風のポスターといい、気合入ってるだけのことはある。
こんな日本映画増えてほしい。
「ソロモンの偽証 前篇・事件」
やばい面白い!
物語は「告白」+「桐島部活やめるってよ」みたいなイメージ。
もっと堅実に撮っていますが。
最近の邦画の大作では珍しく、ワンカットに長い時間をかけてみたり、事故シーンはちゃんと人が吹っ飛んだり、ドキッとさせる演出が随所にある。
黒木華たんのホラーパートのゾクゾク感も最高!
韓国映画を観て焦り出したのでしょうか。
永作博美の阿鼻叫喚のラストもとても乙でございました。
後編楽しみ!
「バードンマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
今年のアカデミー作品賞。
劇場で観るか迷っていたけど、結果的には観なくてよかった…と思いたい。
作品自体のクオリティは勿論素晴らしいし、2時間アンゲロプロスをやり続けるのも最高だったけど、ダーレンの「ブラック・スワン」をとても大切に思っている自分としては納得できるものではなかった。
あのラストに「ブラック・スワン」以上の覚悟やドラマ性を感じることはなかったし、盛り上がりに欠けるのも気になった。あ、それか…みたいな。
この映画の一番素晴らしいところは上にもあげたアンゲロプロスのように、ワンシーンの中で時間や場所が変わり、数日間をワンカット風で魅せた技術的な面でだと思う。
これからどんどん増えていきそう。
「進撃の巨人 反撃の狼煙」
劇場映画は未鑑賞。
あ、面白そう…と思ったのは最初だけで、どんどん面白く無くなっていく…。
石原さとみのキャラ痛すぎて泣いた。
「千と千尋の神隠し」
大傑作!
世界観を重視して鑑賞。
とんでもないな。
「ファニーゲーム U.S.A.」
ハネケの胸糞映画。
今回は映画の意図するところも良くわかった。
そう考えると、かなりアートな作品だな。
「ヘアスプレー」
けっこう飽きてきた。
そろそろオリジナル版が観たいな。
2015年9月11日金曜日
「バトルシップ」
めちゃくちゃ阿保映画なんだけど面白い。
ミズーリのくだりは何回観ても最高。
2015年9月9日水曜日
「ナイト&デイ」
久々に鑑賞。
いっぱい笑った!
「アメリカン・グラフィティ」
最高に好きな一本。
夕暮れから始まり、街の若者たちの一晩が描かれ、若気の至り故の災難に襲われる。
そして朝日とともに青春は終わる…。
エンドクレジットの「みんなのその後…」も最高。
いい映画だなぁ。
「アンチクライスト」
劇場で観たときは怒りを覚えたけど、観れば観るほど好きになっていく…。
森にエデンって名前をつけちゃうのがすごい。
アダムとイブの壮大な夫婦喧嘩。
2015年9月7日月曜日
「永遠と一日」
アンゲロプロス作品。
観たと思っていたけど映像を観てもピンとこなかったので初鑑賞と思われる。
自分の死期を感じた男が、亡命してきた少年と旅(場所に留まらず、過去にまで)をする物語。
これぞアンゲロプロスという、現在と過去が混在する映像がとても良かった。
そして相変わらず、人間を風景にする演出がえぐいほど美しい。
それにしても、これも移民の物語だった。
彼もそうなのか。
2015年9月6日日曜日
「暗殺の森」
ベルトリッチ4本目。
お勧めされて鑑賞。
今回はファシスト対反ファシストの物語。
あの二人の女性に目移りするのは、ファシストと反ファシストの間で揺れ動く主人公の葛藤なのか。
最後子供と一緒にお祈りしていたのが印象的だった。
そしてロケ地や構図の中に無機質さが目立ち、それらがとても美しかった。
今までみたベルトリッチ作品で、そこに特に注目したことはなかったのでとても新鮮だった。
美しい映画だった。
2015年9月5日土曜日
「マグノリア」
ポール・トーマス・アンダーソン祭りは続く…。
大学の時友達にこの映画を観せられて、「このオープニングと同じ曲を作ってくれ!」と言われて佐野氏的なことをした覚えがある。
おそらくその時が初見。
所謂二回目のプロットポイントでとてつもなくダレてしまった。(観ている方が)
それまではめちゃくちゃ面白かったのに。
トムクルーズの「ツァラトゥストラはかく語りき」のシーンはここ最近で一番素晴らしかったけど。
「誘惑してねじ伏せろ!!」
そしてラストの有名なシーン。
記憶以上に迫力があって引いた。
彼は今の自分と同じ29歳でこれをとったわけですが、どういう人生を送ってきたのかがとても気になる。
とてつもない観察力、洞察力だな。
そして性に取り憑かれすぎだろ。
2015年9月2日水曜日
「ザ・マスター」
ポール・トーマス・アンダーソン祭り。
が、やはりあまり好きにはなれない。
主人公は戦争によるPTSDの救いとして新宗教のマスターに魅力を感じていくが、徐々に疑問も生まれ始める…。
新宗教にはまる人ってある程度頭のいいイメージだけど、アメリカでは違うのか。
それともバカだからああいう展開になれたのか。
なににせよ、マスターの教えに盲目的信仰を抱く人々を見ているのはとても楽しい。
映画も現実も。
2015年9月1日火曜日
「カポーティ」
「ティファニーで朝食を」の作者の伝記映画。
ホフマンの演技がすごい。
この人声低いイメージだけどこの映画ではめっちゃ高かった。
「冷血」の完成後、彼は作品を完成させたことがないらしく、読んでみたくなった。
「味園ユニバース」
過度な表現は控えますが、やはり自分には向いていないようで。
赤犬の曲はよかった。
「インヒアレント・ヴァイス」
このポスターを観たときの怒りと僅かな期待に決着をつけるため鑑賞。
ふざけんな!レインボーのポスターはギャスパー・ノエ以外使うな!
ただ、白昼夢感はとても心地よかった。
「ザ・マスター」に期待する。
追記:
そういやオープニングの曲が「Vitamin C」だった。
最高にアガった。
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