2016年4月3日日曜日

「LOVE【3D】」

劇場:バルト9

本年度最初の映画はギャスパー・ノエの新作!
モザイクに関してはもう日本映画界のクズっぷりを自ら露呈しているだけなので置いといて、それ以外の感想を。

こんなに監督が好き補題やった映画を3Dで観れるなんて!
「エンター・ザ・ボイド」が頭の中の映画なら、「LOVE 3D」は現実過ぎるくらい現実の映画だった。
男女の恋愛の物語なのですが、全て赤裸々に描かれているので全部痛々しいし、時々第三者として観て笑ってしまう。
愛を繋ぎ止める為に堕ちていく二人の姿がとても悲劇的で かつ滑稽。
感覚、感情、その他諸々は瞬間的なもので永遠ではない…愛もまたそうなんでしょう。

部屋に「MIMI」のビデオや「エンター・ザ・ボイド」のラブホテルが置いてあった。
そのつながりで、二人が高架下のトンネルみたいなところで青姦するシーンは「アレックス」のレイプシーンの場所だったのでしょうか。
確認しよう。

これをポルノ映画として捉える人がいれば、それはとんでもなく読解力がないか、性行為に後ろめたさがあるんじゃないでしょうか。
つっても監督のいい意味での悪意はあるのでしょうが。
今年上位に来ることは間違いない!
「愛は善悪を超える。」というキャッチコピーも秀逸。
「ギャスパー、人生は悲しいんだ!」とギャスパーは叫びながら、観客に精子をぶっかけてくるのでした。

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