2016年8月10日水曜日

「   」(演劇)

飴屋法水さんの新作。
本谷有希子さんという、芥川賞を最近取られた作家さんとの共作。

本谷さんの子供に対する思い…一部自意識強めな表現に、これ大丈夫かしらと持っていたら、後半怒涛の飴屋さんのターンで最高のカタルシス!
と書いていて思ったけど、これ「シン・ゴジラ」と同じ構図じゃないか!違うか!
表層的で詩的な表現(と自分には感じられた)VS白痴を装った風にまでとれる言葉の暴力!最高!

今回の飴屋さんはぼそぼそ喋るんじゃなくてひたすら大声で喋り散らしていたことや、ドイツ人の喋り方などで、とてもメルヘンで寓話的に感じられた。
言葉を埋める行為もしかり。
あと我が子の命を外人に預ける演出は素晴らしかった。
映画じゃなかなか難しいな。

言っても本谷さんの本は読んだことないし、飴屋さんの舞台はまだ3回目なので、二人の作風を分かりきっていない部分はある。
自分は飴屋さんの作品では「ブルーシート」が一番良かった。

パンフレット(一枚のA4の紙)に本谷さんは”言い出しっぺ”と併記されていた。
これがとてもヒントになっているのかもしれない。

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