2019年7月7日日曜日

「鬼が来た!」

高校の時読んでいた「プレミア」でえらく評判が良く、タイトルも相まっていつか見ようと思っていた作品。
知り合いの編集者に是非と勧められ、やっと鑑賞。

第二次世界大戦中の中国、強制された状況を前提に起き、敵と味方、言語の違いなどの対比構図を上手く使いながらサスペンスが進んでいく。
しかもその一つ一つはコメディ調に演出にされており、飽きるところがない。
そして物語は徐々に対人から対国家になっていき、集団狂気の地獄と化していく。
「アンダーグラウンド」といい、こういう映画を見られる幸せよ。
素晴らしかった。

現代に”鬼子”が入っているのを初めて知り、大丈夫なのかこれと思ったが、日本側は”チャンコロ”と連発していて笑った。
まさに毒を以て毒を制す。

不倫していたら絶対に邪魔が入るとか、殺し屋の胡散臭さとか、ロバによって状況が逆転するとか、挙句にロバにお辞儀する主人公とか…全部最高。
そして後半の日本人と中国人の立場がコロコロと変わっていく展開に、一時も目が離せない。
どうでもいいけど主演の中国人ってどう見ても「カメラを止めるな!」に出てるよね。

「お前はこれからが勉強だー。おれだって毎日が勉強だー」


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