2013年12月28日土曜日

「サブマリン」

劇場:シネマカリテ

今年最後の映画館だろうか。
DVD上映、500円で鑑賞。
なんの予備知識も無く行った。

お洒落コメディ映画だった。
初めての彼女とつきあってセックスして別れるまでの間に、両親の離婚の危機などが重なり、大人の世界と子供の世界を巧く二分して描いていた。
主人公がよくわかんない理由で彼女と別れそうなときに、父は母が元カレに手コキしてあげたのを穏便に許してあげていた。
違うんだ少年!それは大人の心が広いんじゃない。腐ってるだけなんだ!
知らんけど。

ヒロインの普通っぽさが逆にエロく、ツンとした仕草に一々萌えた。

プロデューサーにベンスティラーがいたけど、彼は下品なコメディーだけじゃないのか!
今年一番の衝撃。

「容疑者ホアキン・フェニックス」

たいそう手の込んだフェイクドキュメンタリー。
ハリウッドスターがハリウッドを騙してそれをドキュメンタリーにした。

ホアキンがデブだった。
そしてベン・スティラーがいい人そうで泣けた。

結局誰が知っていて誰が知らないのかわからなかったけど、それなりに楽しめた。
ラストシーン良かったけど、この映画であれを終わりに持ってこられてもなんか釈然としない。

2013年12月21日土曜日

「イノセント・ガーデン」

「エスター」的作品。

映画の美術や雰囲気と韓国人の監督というので、もしかしたら「箪笥」の監督かと思ったけど違うのね。

原題は「ストーカー」(主人公の家族の苗字)だけど、この邦題は良かった。
”ガーデン”とつくだけで少女映画好きは胸を高ぶらせるのではないでしょうか。

少女がシャワーを浴びながら自慰行為を始めるシーンはとても美しかった。
ある体験の後のシーンなんだけど、その体験を恐れていたのかと思いきや、発情していたなんて!(決して恐怖から来る発情ではない)

後半少し展開が読めたけど、とてもいい作品だった。
ニコールキッドマンがとってもむかつく。

「夜の深み The Very Eye of Night」

マヤデレンの実験映画。

星を見ていると、そこに踊っているダンサーが重なり、官能的なダンスを始める。
星々の求愛なのか。
「午後の網目」も同時に見たけど、やっぱそっちの方が好き。

2013年12月18日水曜日

「ジャンゴ 繋がれざる者」

ジャンゴ~!

タランティーノの新作。
劇場で観れなかった。

オープニングからやりたい放題で、この人の音楽の使い方は直球でセンスがあって癖になる。
クリストフ・ヴァルツがやたらいい人だったけど、最後の最後でお茶目さんだった。

あとシーンのハイライトになると決まって始まる会話劇がたまらない。
あの黒人ジジイの悪代官ぶりもいっぱい笑った。
映画はいいなあー。

2013年12月15日日曜日

「ゼロ・グラビティ」

劇場:109シネマズ木場

今年最後のお祭。
IMAX3Dで鑑賞。

今年一番の映像革命だ!
宇宙をここまで作り上げられるものなのか。

ジョージ・クルーニーが良かった。
ひょうひょうと宇宙を漂う姿とか、再び出てきた時の違和感とか、HAL9000みたいなしゃべり方とか。

そしてオープニングは絶対「バーバレラ」へのオマージュだと信じている。

困難に対して意外と適当な解決の仕方と、思ったより音楽が多くて残念だった。

細かいストーリーはとりあえず置いといて、映像を見る作品。
今年は一位がいっぱいあるな。

「2012」同様、アメリカは中国という船によって困難を乗り越えたのでした。
次は吹き替えで観たいな。

2013年12月14日土曜日

「永遠の0」

試写会にて。

個人的に「男たちの大和」的立ち位置なんだけど、これもなかなか楽しめました。

少し画面が遠かったからかCGの嘘臭さはあまりなかったし、ストーリーも面白かった。
「おれららの世代は愛してるッて言わねんだよ~」みたいなセリフのくだりもぐっときてしまった。

ただ、岡田が馬鹿すぎた。
特攻に行ってる子供を見て目が覚めてたけど、あれ最初から気づかないのが逆におかしいと思う。
自負の念を抱きながら、葛藤しながら上飛んでるんだったらわかるけど、なんかひょうひょうと上飛んでるのはなにか感情が欠落しているとしか思えない。
あそこまで感情を殺さないと戦争中にあんなことはできないんだろうけど。
それからの壁にズーンと寄りかかっているカットは吹き出してしまった。

あと現代パートの、合コンの部分が酷かった。
「特攻なんてださいよねー」みたいな会話してたけど、悪意ありすぎてちょっと悲しくなった。

後半、ロマンス部分になった瞬間、それまで寝ていたおばさまたちが食い入るように見始めていたのに笑った。
なんで試写会って、大半の人は寝てるんだろう。
映画好きたちにもっと譲ればいいのに。

何はともあれ、あの時代を生きた方々に囲まれて観たというのはいい体験だった。

それにしてもラストの現代に現れたゼロ戦と岡田はいらない。
「かぐや姫の物語」しかり。

2013年12月8日日曜日

「47RONIN」

劇場:バルト9

ば、ば、馬鹿映画だー!と胸を踊らせ劇場に足を運んだにも関わらず、これが結構ちゃんと楽しめたのです。

もうキアヌ・リーブスが登場した瞬間から失笑。
しかもずっと真剣な顔つきだからよけいに笑けてくる。
赤穂浪士が基盤なんだけど、完全に日本は「ロード・オブ・ザ・リング」の世界。
巨人とかモンスターが出てくるし、妖術使いが普通にいる。
樹海は竹薮でした。

最高だったのは出島。
鎖国時代だから、出島にいっぱい外国人がいるんだけどもう無法地帯。
「闇の列車、光の旅」みたいなタトゥーをしたやついるし、ゴーレムがストリートファイトさせられてるし。
あそこは寄り付かない方がいい。

そして天狗のシーンも最高。
樹海の奥地に天狗が住んでるんだけど、本当に天狗だった。
烏天狗。
あのシーンはめっちゃハラハラした。
ギレルモ映画かと思った。

でも討ち入りのシーンは結構凄かったし、相変わらず真田広之はかっこいい。
そして最期はほろっとさせてくれる、最高のエンターテイメントだった。
半券もっていくと1000円で見れるらしいので迷っている。

2013年12月5日木曜日

「六月の蛇」

塚本作品の中でも一番好きな作品。

盗撮された女が脅迫されて、でもストーリーは意外なほうへ進んでいく。

あのラストの、説明よりかはPV的に映像と音楽と雰囲気で伝えようとしているのが凄く好きだ。

黒沢あすかの若いころがとても可愛い。
この映像だと乳首の黒さを隠せるのもいい。
いや、イメージですが。

「ヒューゴの不思議な発明」

スルーしていたスコセッシの新作。

が、観てよかった。
なんて映画愛に溢れた映画なんだろう。

モレッツちゃんの登場シーンに納得いかなかったけど、そんなことよりメリエスを描いていてとても良かった。
「月世界旅行」の時代に産まれて、新たに生み出された動く絵というものを体感したかった。
今だとなんだろう。
3D、4Dプリンターとかなのかな。
違うか。

「かぐや姫の物語」

劇場:バルト9

二度目の鑑賞。
が、疲れていたのとビールを飲んだせいで寝てしまった。
あの桜の中でキャッキャウフフを見逃してしまった。

今年二度以上観た映画の中で、一番楽しめなかった気がする。

とはいえ、ラストを観に行ったようなものなのでよしとしよう。