劇場:バルト9
頂いたギフト券で。
大好きなダーレン・アロノフスキー監督の新作。
旧約聖書のノアの話を新解釈?的に、そしてエンタメに仕上げていた。
映画を観ている時ずっと脚本は誰なんだろうと思っていたけど、調べたらアロノフスキー自身だった。
そして企画までも。
ノアと聞いて思いあたるのは「方舟」「洪水」「動物」…なアイコンばかりだけど、この映画はそこに「人間」という言葉を付け加え、ただのど迫力スペクタクル映画とは完全に一線を置いていた。
その「人間」の部分で一番大きいのは、ノアが最後まで人間は滅びるべきと神の言葉を解釈していたことにあるんだろうけど、そりゃいろんなとこから怒られるわけです。
なのでめっちゃよっぱらったノアを見るのは心が痛んだ。
神の言葉を数百年信じ続け、くそでかい船をひたすら作って、洪水来て、ノアの一家以外全部死んで、何年も漂流し続けて…。
そして最後に信じていたものが崩れ去ってしまう。
そりゃ酒浸りになるわと。
動物たち臭そうだし…。
この監督は、本当にキャラクターを作るのが上手いなと思った。
ただ天地創造のシーンとかお告げのシーンくらいしか、この監督特有のスタイリッシュさがなかったのですこし残念だった。
相当酔っていたのでこれくらいの感想しか出てこないのが悔しい。
いつか「π」と「ブラック・スワン」を足して「レクイエム・フォー・ドリーム」で割ったような、ハイテンション陰鬱人間ドラマを撮ってほしい。
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