2015年3月20日金曜日

「アパートの鍵貸します」

恥ずかしながら初見。

前半のテンポがすごく良かっただけに、後半のドラマシーンを少したるく感じてしまった。

このジャック・レモンをみて、「七年目の浮気」の主人公もジャック・レモンかと思って調べたら違うかった。
コメディアンってみんなジム・キャリーに似てる気がする。
彼はコメディの王道の顔なのか。
それともあの顔芸が王道なのか。

「処女の泉」

イングマール・ベルイマン鑑賞三作目。
強姦魔たちに娘を恥辱死させられた父の復讐劇。

あの椅子に座って強姦魔たちを見下ろすシーンはとても印象的。
王のような、審判者のような、へたすると神のように映る素晴らしいカットだった。

そしてラストのタイトルにもなっているシーンはずっと、ディズニー映画だこりゃ!と考えていた。
元を辿ればやはり聖書的、になるだろうか。

嫌いだったけど某ビデオ店の名作復活シリーズは素晴らしいな。
何より「青い体験」シリーズがリリースされたことは自分にとって歴史的事件。
あとは「ドグラ・マグラ」のDVDレンタル化を切に願う。

「銀蝶渡り鳥」

久々の梶芽衣子さん映画。

渡瀬恒彦さんってこの時代の映画でよく見るけど、渡哲也さんの弟だったのか。

しかもこれってさそりより修羅雪姫より前なのか。
キーワードがかぶりすぎていて混乱した。

銀座を舞台にした映画ってあんまりすぐ浮かばないので、それも含めめちゃくちゃ面白かった。

2015年3月17日火曜日

「25時」

スパイク・リー×エドワード・ノートン。
その他もとても豪華キャスト。

ラストシーンにかけてとても既視感があったのですが過去に観ていたのだろうか。不明。

麻薬のバイヤーで捕まった男が刑務所に入れるられるまでの最後の24時間。

25時ってなんやねん、っと思っていたが、最後まで観るととても納得出来できた。
めっちゃいいタイトルやな。

お決まりの人間ドリーカットが二回も出てきた!
いい映画だった。

「なまいきシャルロット」

敬愛する醜きフレンチポップの帝王セルジュ・ゲンズブールから生まれた天使、シャルロット・ゲンズブールのデビュー作。
ジェーン・バーキンの血強すぎだろ。

「小さな泥棒」と同じく、とても可愛かった。
最後の展開は薄々気づきつつも泣けるなぁ。
とてもいいアイドル映画。

まあこのあとトリアー映画で良くも悪くもとんでもないことばっかりし始めるのですが。

つーわけで今夜はシャルロットのレコード引っ張り出して聴く。

2015年3月15日日曜日

「天使の涙」

ウォン・カーウァイはおそらく「マイ・ブルーベリー・ナイツ」以来2本目。
「花様年華」を少し見た気がするが、恐らく定かではないので多分観ていない。

ウォン・カーウァイといえばクリストファー・ドイルで、これが巷で噂のカメラワークか…と感銘を受けた。
ごてごてのラブストーリーかと思いきや、思ったよりコメディ要素も入っていて、金城武のおかげでとても見やすかった。

塚本晋也といい「ベルフラワー」といいソクーロフといい、映像だけで違う世界へ連れて行かれるともう後は体を投げ出すしかない。

「野いちご」

イングマール・ベルイマン鑑賞二作目。
「第七の封印」より遥かにドラマ的で主演の演技と相俟ってとても美しい映画。

彼の息子の考えに共感した。
人はいつの時代でも「こんな時代に子供を産むべきか否か」を考え続けて生きていくのでしょう。
そのくだりからの、若者の花束の演出は神がかっていた。

たぶんリンチ先生の「ストレイト・ストーリー」はこれをやりたかったのでしょう。

架空の老人の人生を垣間見させる、普遍性のあるドラマに、夢など少量の抽象的描写が素晴らしいバランスで調合されている大傑作。
多分年をとればとるほど愛おしい作品になっていくに違いない。

この勢いなら寝ずにいける!とデレク・ジャーマンの「BLUE」を鑑賞初めて20分で寝てしまったのはまた別の話…。

「愛と誠」

この映画が大好きなのは三池崇史の力ではなく、懐メロのせいではないかと今更ながら疑い始めた。

「LIFE!」

何度見てもあのデヴィッド・ボウイが流れるシーンは編集共に最高。

2015年3月10日火曜日

「ザ・レイド」

話題のインドネシア映画。

ストリートファイターみたいでめっちゃ面白かった。
アクション映画なんだけど、どっちかっていうともうヴァイオレンス映画。
人を殺すシーンの容赦のなさよ。

やりきってて感動した。

2015年3月6日金曜日

「第七の封印」

「野いちご」すら観れていないので、イングマール・ベルイマンは初めてでございます。

何個か話があるんだけど、その一つ一つが人間世界の縮図のような感じだった気がする。
気がするだけかもしれませんが。
世界の滅亡を眺めながら死神とチェスを指すって、なんて最高の時間なんだ!
まさかこんな話だったとは。

どうでもいいけどこの死神ってもしかして「ロスト・ハイウェイ」じゃないのか!
このチェスの対戦ってもしかして「田園に死す」じゃないのか!

素晴らしい映画だった。

「サマー・オブ・サム」

レンタル屋で目に止まり、久々の鑑賞。

あのエイドリアン・ブロディの服装だけは何度見ても違和感がある。
母親とのシーンといい、ちゃんと笑うところなのか。

途中、橋?の上でホモセクシャルの人が滑るように歩いてくるんだけど、どっかで見たなーと思ったら「インサイド・マン」もスパイク・リーだったのか!
そちらには人種差別なテーマがあったようには記憶していないけど。

アメリカはほんま怖いな。

「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」

久々に鑑賞すると、永作博美で始まり、永作博美で終わった。
この監督は本当に演出がうまいな。

「危険なプロット」

去年の話題作。
フランソワ・オゾン映画は初めて。

一人の教授が美少年に骨抜きにされていく物語。
「狂ったバカンス」の美少年版。
でも結末はそれぞれ別の方向を辿るのです…。

肉欲のストーリーへの絡み方がとてもフランス映画っぽかった気がする。

それにしてもフランス映画って男も女もファムなキャラが多いな。
カトリーヌ・スパークといい、いちいち美しいから困る。

2015年3月1日日曜日

「アンダーグラウンド」

惜しくも劇場で見ていなかった作品。
再上映は今は亡きシアターNだったのか。

恐らくクストリッツァ作品は初めて。
かなり古い映画だと思っていたら95年だった。

ユーゴスラビアの第二次大戦〜内戦までを、これでもかというくらい陽気な喜劇にした170分の一大叙事詩。
「エレニの帰郷」と通じる、国を失った人々の物語。
とにかく歌って踊ってみんな死んでいく。
なんなのこれ。
なんかもう凄過ぎていろいろ思い出せないのでまた見ようと思う。
ここ数年の初見映画の中で、最も価値のある一本に入ってしまった。

ラストシーンは「8 1/2」や「田園に死す」並みの衝撃。
そのシーンだけでも一見の価値あり。

「ダイアルMを廻せ!」

こちらも久々のヒッチコック映画。

少ないロケーションでとても魅せてくれる映画だった。
鍵のくだりはとても考え込まれていて感動した!

てかこれ3D映画だったのか!
だから青と赤なのかな。

ヒッチコックの登場場所も一発でわかったし満足でございます。