2015年11月28日土曜日

「オルフェ」

ギリシャ神話版”ロトの妻”や”イザナギ・イザナミ”。
振り向くなよっつってんのに振り向いちゃうあれ。

50年の映画なのですが、逆再生や合成やトランジョンを上手く使ってあの世との行き来を巧みに表現していた。
ただ手法は凝ってるんだけど、もっと「午後の網目」的浮遊感を求めていたので少し期待はずれだった。

2015年11月27日金曜日

「1984」

最近ハマっているディストピア小説系列の「1984」の映画化。
その1956年版。
原作は未読。
「時計仕掛けのオレンジ」みたいに、反体制の主人公はあれやこれやをされて政府に洗脳されていく。

映画なので、けっこうはしょられてる感があったのですがどうなんだろう。
小説「すばらしい新世界」で興奮した、ラストの人と人との理念の対峙を楽しみにしていたのだけど、そんな感じはほとんどなかった。
こっちも映画化してほしいな。

戦争は平和である!ビッグブラザー!

2015年11月25日水曜日

「パニリオン山椒魚」

うおおおお。
ずっと避けていたのですが避けたままにしておけばよかった!
不快感しかねえ!

2015年11月24日火曜日

「96時間 リベンジ」

なんやねんまじ!
いい加減にしろベッソン!

「96時間」

流石ベッソン!
御都合主義というのが褒め言葉に聞こえるくらい展開がどうでもいい!
リアリティの無い展開ばかりなのにみんなド真面目に体当たりしていく姿に感動した。

コメディ調でもシリアス路線でも無い、純粋なアクション映画…なのか?
「ザ・レイド」くらいやってほしかった。

リーアム・ニーソンのO脚が気になった。

2015年11月23日月曜日

「伊豆の踊子」

小百合可愛いよ小百合…。
それ以外には特になにも無かった気がする。
アイドル映画だったのか。

「バッファロー'66」

高校生ぶりの鑑賞。
こんなハッピーな終わり方だったのか!
そして主人公はこんなクソ野郎だったのか!
面白かった。

2015年11月21日土曜日

「ジャンゴ 繋がれざるもの」

また観てしまった。

ディカプリオがぶちキレるところが最高。
そしてジャンゴが粋。

「日本一のゴマすり男」

大学の時、うちの照明さんがずっとベストに上げていた作品。
高度経済成長の匂いが漂うノーテンキで夢がある(夢しかない)映画だった。

めっちゃいっぱい笑った。
シリーズいっぱいあるので少しずつ見ていこうと思う。
それにしてもスーダラ節ってどの映画に出てくるんだろう…。

2015年11月20日金曜日

「薬指の標本」

教えていただき鑑賞。
原作は日本の小説。
これがとんでもなく素晴らしい映画だった。

どことなくジャン・ピエール・ジュネらしさを感じたのですが、彼の助監督をされていた方らしい。納得。

オープニング、きのこの標本を作って欲しいという依頼が来て、オープニングタイトルに乗せてその製造過程が描かれる。
きのこの標本って!
センスありすぎだろ!

そして一番ワクワクしたのが、「赤い靴」のモチーフが出てくるところ。
童話や映画的メソッドがわかりやすく配置されていてとても良かった。
あとカメラマンがすごい。
火傷の少女のアップとか、ソクーロフかと思った。

ジュネの映画特有の毒々しさや奇抜さは全くなく、でもあの独特の腐敗臭漂う雰囲気がそこにある。
師弟のなせる技だな。

2015年11月19日木曜日

「史上最大の作戦」

その4。
原題は「一番長い日」。
「日本の一番長い日」ってここから取っていたのか。
構成も似ている。

ノルマンディー上陸シーンが圧倒!
とーーーくのほうまで人がもじゃもじゃ動いていて感動した。

そして橋?を制圧するときのおそらく空撮であろうとんでもないワンカットに涙がでそうになった。
数百人の兵士たちがひたすら走り撃ちあう姿を、じっと俯瞰で追い続ける数分の映像。
音楽で盛り上げることもなく、ただ走り、撃ちあい、爆発し、死んでいく。
素晴らしいカットを観れた。

ラストは以外とあっさりで拍子抜けした。
これぞ超大作!

2015年11月16日月曜日

「ブルーシート」(演劇)

前回書いた「コルバトントリ」の演出家、飴屋法水氏の演出による震災で生き残ったいわき市の高校生たちの演劇。
あれから数年経ち彼らも大人になっていたが、当時のままのキャストで。

数年前、ある若手現代美術家の方と、「震災」というテーマについて議論したことがある。
彼は「震災前の表現」と、「震災後の表現」は必ずしも何かが違っている、という意見だったのですが、自分にとって震災はそこまで大きいものではなく、そこが論争の的だった。
今回の「ブルーシート」は正にその「震災」がテーマ。
自分はその意見を変えるつもりはないし、今回の観劇にあたってそのテーマを半ば無視して観た。
ただそのドキュメンタリー要素はあるので、その点はふまえつつ。
(2013年、いわき市で行われた初演だったらもっと重点を置いていただろうが、今回は数年経ち、池袋の廃校での公演だったのでその観方も許されると思う。)

恐ろしい演出力を目の当たりにした。
最初の点呼の演出から鳥肌が止まらなかった。
これは正直、同系列に並べるのはどうかと思うが、「崖の上のポニョ」を観たときの感覚に近かった。
天才と呼びたくなる演出によって、なにか底知れぬものに感性が触れてしまう感じ。
そんなものをオープニングで見せつけられ、演劇の力を思い知らされた。
最後のあの叫びも勿論素晴らしかったけど、オープニングの静かな恐怖のほうが数倍力があったように思う。

書きたいことはまだありますが、シナリオを買ったので、読んで咀嚼しようと思います。
「コルバトントリ」で受けた印象の良い部分だけ増幅させてくれた演劇だった。
本人が出てこなかったところも大きいが。

一緒にいった方は三回目の観劇だったのですが、目を真っ赤にして泣いていた。
12月にまたあるらしいのでもっかい行きたい。

2015年11月14日土曜日

「パットン大戦車軍団」

その3はパットン!
「猿の惑星」やテレビ版?オリジナル「十二人の怒れる男」などの監督らしい。
そして脚本コッポラ!

今回の戦争祭りの中で、プロパガンダ的要素があるのはこれくらいかな、と思っていたけど全然違った。
ハリウッド超大作らしく敵を一掃していく爽快さはあるものの、主人公のパットン(実在の人物)と周りとの理念の差異が丁寧に描かれていた。

「勇気が伴うから殺人も栄光に輝く」という言葉がとても印象に残った。
天才と狂人は紙一重ですな。

2015年11月12日木曜日

「カジュアリティーズ」

観ていないと思っていた戦争映画。
中盤のトイレの手榴弾シーンにめちゃくちゃ既視感があったのですがどうなんだろう。
昔テレビかなんかで観たのか。
そしてデ・パルマだったのね。

とりあえずダレない。
ベトナム戦争で実際に起きたアメリカ兵の戦争犯罪についての話なのですが、次どうなるのかとハラハラさせる出来事が淡々と描かれ、一つ展開するごとにカタルシスを味わえる。

そしてラスト、主人公はある一つの出来事によって、救いを見出すのですが、そのシーンが鳥肌立ちまくってやばかった。
特別過剰な表現は全くなく、ただよく見る手法としてはお手方のように思えるほどシンプルで美しかった。

流石でございます。
早くも今回の戦争映画祭りのベストに入る感動を味わってしまった。

2015年11月11日水曜日

「グッドモーニング、ベトナム」

そういや戦争映画って普段特定のものしか観返さないなと思い、有名どころから鑑賞。

思ったより反戦映画だった。
ただ、所々の演出に人種差別感を感じた。
どこがどうとうまく説明できないんだけど、アメリカっぽいなぁと。

そしてあのDJ感は、ネイティブじゃないと楽しめないな。
下品なダジャレくらいにしか思えなかった。

2015年11月8日日曜日

「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」

「ヘルレイザー」とか「ジェイコブス・ラダー」枠かと思うような表紙ですが内容もそうだった…!
誰かが家に置いていったので鑑賞。

演出が素晴らしく、リンチ映画かと思うほどの悪夢巡り。
ダニエル・クレイグ扮する愛人が絵を切り裂き、床に倒れこむシーンは拍手しそうだった!
鈴木清順か!

これでラストがもっと盛り上がっていたらな…。という印象。
彼のことをもっと知っていたらいいラストだったのか。
音楽が坂本龍一らしく(しかもノーギャラ)、モゴモゴした感じで良かった。
ただ、やってみました感が残るのも正直なところ。

ずっとフランシス・ベーコンって結局哲学者なのか画家なのかどっちなんだよ!って思っていたら、それぞれ二人いたのね。
衝撃。