2017年9月28日木曜日

「ダンケルク」

劇場:TOHOシネマズ新宿

ノーランの新作。
嫌い嫌いと言っているが、嫌いなのは盲目なファンであって、映画自体は毎回楽しんでいるのですが、それにしても今回はぱっとしない映画だった。
臨場感や、映像美は最高なのですが、ストーリーとしては特に何も起きることなく、時間軸のトリックとやらもぱっとしない印象。

あと、その辺のIMAX上映でもアスペクト比がおかしなことになっているらしく、臨場感をちゃんと味わってもらいたいのなら普通に上映できる規格で撮れよ!と思った。
こだわりを持ってる監督だけに、40%も切られてる画面で上映ってなんとも思わないのだろうか。
いや、それをありがたがって海外まで遠征に行くファンが悪いのか。

と、どうしてもノーラン作品は悪口を言ってしまいたくなるのですが、普通に楽しめた。

2017年9月25日月曜日

「逆光の頃」

劇場:シネマカリテ

どうやら書き忘れていたようで。
8月1日に鑑賞。

「ももいろそらを」で昇天し、「ボンとりんちゃん」でなにかおかしいと感じ、この映画で完全に熱が冷めました。
なんなんですかこの映画は…。
原作読んだらストーリーくらいは理解できるのでしょうか。

ほとんど記憶にないのですが、一番思ったことを。
多分この監督は男の子を演出するのは興味がないんだな。「ももいろそらを」の彼女らはあんなに輝いていたのに…。
話はわかんないわ雨の喧嘩のシーンは酷すぎるわで泣きそうだった。

諦めと、小さな小さな期待を残しつつ、次回作を待っております。

「立候補」

ずっと探していたマック赤坂のドキュメンタリー。

いやーすげーわ…
素晴らしくエグいドキュメンタリー、出てくる人たちみんなネジが外れまくってる。
もうね、意味がわからん。
演説中のふとした呟きがもう狂気。
「加藤鷹ですよ〜私〜」

外山恒一も羽柴秀吉もマック赤坂も、負けるとわかっていてなぜ戦うのか。
そりゃマイノリティは絶対に選挙に勝てないけど、その最高の矛盾がこの人たちを掻き立たせているのか。
「行動」というキーワードが印象に残る。

橋本徹との大阪市民の前でのバトルはもカオスすぎて、心が震えた。
そのあとの橋本徹の意見ももうね…。

登場する様々な事件がどこまでこの映画のために計画されたのかはわからないけど、そんなのどうでもいい。
狂人たちの饗宴に、久々に心がどっかに持っていかれました。
今年のオールベストでございます。

2017年9月15日金曜日

「オン・ザ・ミルキー・ロード」

劇場:TOHOシネマズシャンテ

クストリッツァの新作を忘れていた!
運良く前日に思い出し早速鑑賞。

大傑作や!
主人公が寡黙なので、「アンダーグラウンド」的騒々しさは少ないけど、後半の「ホーリーマウンテン」やソクーロフの「ファウスト」みたいな展開でとても心地よかった。
ただ、宗派的にいただけなかったけど…。
あんだけ蛇をいいやつに描いていたのに。

とてつもなく作り込まれ、とてつもなくやりたいことをやりきった2時間!
今年の一位でございます。

「アンダーグラウンド」の5時間超版が始まったので、なんとか観に行けたらと思う。
どうでもいいけど、映写時代以来のシャンテだった。