2014年11月30日日曜日

「奇跡の海」

ラース・フォン・トリアーの作品でも、自分が見た中で最も若い時の作品。

素晴らしかった。
この人の脚本力は本当に凄いと思う。
旦那の救い方とか半端ない。
狂信すぎて引く。

これを観てしまったので、「ニンフォマニアック」を今年のベストに入れたくなくなった。

ちょうど30歳離れていて、監督が40歳の時の作品。
自分はあと12年後、こんな作品が撮れるだろうか。

「スピードレーサー」

もう大好き!
前半の子供時代の一目惚れシーンや、最後の自問自答のシーンや、最高すぎる。

「マトリックス」後、ややこしい話は撮ったし単純明快なやつやるぜ!ってぶっ飛びすぎてて怖い。
最後のシーンは本当に泣ける。

2014年11月21日金曜日

「セデック・バレ 第二部 虹の橋」

すっかり騙されるとこだったわ。
第二部は観ているうちにどんどん「パール・ハーバー」とか「永遠の0」みたいに、馬鹿なエンタメ映画になってしまった…。

第一部の因果関係があって一致団結して作戦練って日本人がいい具合に悪役で…というくだりがとても面白かったのに、第二部は自己顕示欲を満足させるためだけにあるような展開。
第一部と第二部の事実考証(一瞬ググっただけ)したら、第二部は大幅にもられているみたいだった。
たぶんそれが映画の質に関わってしまったのかと。

ビビアン・スー出てたのね。
全然気付かなかった…。

第一部、第二部一貫して言えるのは、男の足に萌える映画。

「セデック・バレ 第一部 太陽旗」

やっと観た。
台湾史上一番金かけてるとの本作。
めちゃくちゃ面白かった!
首狩り族vs日本人!
日本に駐屯された首狩り族がぶち切れて民族一揆する話。

動物のCG以外クオリティ高すぎる。
おっさんかっこ良すぎる。

討ち入りシーンは凄い。
首がぽんぽん飛んで女子供も関係ない!
子供が子供を殺す!
木村祐一の「おれだって武士の末裔なんじゃい!」という台詞にめちゃくちゃ笑った。

「死んだら神社に祭られるか、虹の橋を渡って祖先に会いに行くか」という台詞から、結局は理解し合えなかった信念同士の衝突なんだと。
人間って本当に心狭い。

史実はあんなに被害出てないらしい。
でもいんです映画だから!
第二部が楽しみ。

2014年11月19日水曜日

「サイレント・ランニング」

聞いた事あるのかな?くらいの映画だったけど、とてもいい映画だった。
巷じゃそこそこ知られたSFらしい。
「2001年宇宙の旅」の特殊効果の人が監督。

完全に主人公は狂人だったけど、善を奇麗事で済まさないカルト映画、という見方をすれば納得。
最後のシーンはとても風情溢れる素晴らしいエンディングだった。

ドローンまじ可愛い。

「オズの魔法使い」

劇団四季の「ウィキッド」を見て、いても立ってもいられなくて鑑賞。
この物語の裏であんなことやこんなことが起きていたなんて…。

大学以来の鑑賞だと思うが、改めて観ると本当にトリップ映画なんだなと。
子供の国の異世界感やばい。

「ウィーキーっ!!」

2014年11月15日土曜日

「ニンフォマニアック Vol.2」

劇場:新宿武蔵野館

続けて鑑賞したので、2のほうが印象に残っている。
1に比べてかなり濃かった印象でもある。

SMのくだりはとても面白かったし、そしてあのシーン…。
「私を泣かせてください」が流れ、窓の外には雪…、お母ちゃんが性欲を満たしている最中、子供がベランダに…。
もう鳥肌立ちまくり、叫ぼうと思ったけど隣の女性に引かれないために叫ばなかった。
そして子供が助かった時は、映画表現の可能性を改めて感じた。
違う結末を描くなんて卑怯!

テーマ的にもかなり「アンチクライスト」と似ていたんじゃないだろうか。
これはVol.1だったかもしれないけど、少女時代に見た幻覚とかすごい寓話的で面白かった。

それにしてもラスト、あの終わり方は過去作と比べてかなり作風変わったのかと。
まるでジョン・ウォーターズ映画を見ているのかと思った。
とても下品にオチをつけたらこうなんだろうな…、と思っていたら正にそうなって笑った。
ラース・フォン・トリアーの映画愛に溢れた大傑作!

「ニンフォマニアック Vol.1」

劇場:新宿武蔵野館

このポスターを見たときひどく感動した。
登場人物全員色情症かと思ったら、シャルロットだけだったのね。

多分、この話を面白くするためにラース・フォン・トリアーは様々なアイディアをぶち込んだのでしょう。
章の始まり方や語り口がいろんなヴァリエーションに富んでいてとても楽しかった。

ユマ・サーマンのシーンはまるで「恋の罪」のばばあとの対決シーンのようでめっちゃ笑った。
キューブリックの「本人たちは真面目でもそこに第三者から見る笑いがある」(こんな感じ)の言葉を思い出した。

1は完全に2への序章、というイメージ。
そして深淵の後半へ続く…。

「オールニードイズキル」

劇場で観れなかった作品。

原作読んでないからわからんけど、完全にゲームだった。
ゲームの世界に入り込んじゃった男の話。
映画を見ているというよりも、映画のムービーを見ている感覚に近かった。
もうばすばす死ぬ。
編集遊びまくってる。

最初の飛行機からの降下(落下?)シーンはプロジェクターで見てたので手に汗握った。
凄いワンカットだった。

設定とかは結局ちゃんとは理解できなかたけど、戦闘シーンかっこよかったのでいい。
それにしてもトム・クルーズは当たり映画多いなぁ。

2014年11月11日火曜日

「デスレース2000」

大学以来だろうか、二度目の鑑賞。
唐突に始まり、少しずつ世界観が見えて…くるのか?
どうなんだろう…。

でもまあそういうのはいらない映画なんでしょう。
美女の裸と疾走するスーパーカーと踏み砕かれる顔面があれいい!
たぶん!

2014年11月9日日曜日

「イップマン 葉問」

円卓の決闘はわくわくする。
最後の対ボクシングもいいんだけど、拳法とボクシングが構え合っているとなぜか笑ってしまう。
サモ・ハン・キンポーに痺れる。

この演出だとチャウ・シンチーならああいう展開に…といろいろ想像させてくれるいい映画。
「最終章」あるのか。
観たいな。

「イップマン 序章」

寝れなくなる映画、と思い、二度目の鑑賞。
相変わらずアガる映画だが、葉問のほうが面白い。

無双の爽快アクション映画なんだけど、どうしてもこの内容だとプロパガンダにしか思えない。
二作とも。

「レスラー」

ダーレン先生で唯一(初期を除く)観れていなかった映画。
これもスーパー16なのだろうか。
画面のざらつきがとても心地よかった。

それまでの映画の複雑さは全くなく、とてもとてもシンプルなストーリー。
もともとのプロットは「レスラー」と「ブラック・スワン」を合わせて一本にしていたらしいので(確か)「ブラック・スワン」の要素を抜いたらこうなったのだろう。

娘にも捨てられ、頼ったストリッパーにも捨てられ、でもおれにはこれしかねぇんだと戦う姿が最高。
でもあのラストカットの続きは想像したくもない。
これと「ファンテン 永遠に続く愛」を足したら、「ノア 約束の船」になるのか。
合点。

「シャッターアイランド」

映写やってたときに飛ばし飛ばし観ていたのだけど、初めてちゃんと観た。
何が現実で何が妄想か最後まではっきりと描かれなかった。
ただおおよその解釈は出来る範囲でヒントがちりばめられていた。
こういうミステリーをもっといっぱい観たい。

「鑑定士と顔のない依頼人」しかり、巨匠の撮るミステリーはてとも面白い。
しかもこの映画に関して言えば、とても絵作りにこだわっていて、ワンカットワンカットが美しい。

燃える紙?が降っている中、血を流す奥さんとの包容はとても素晴らしかった。

「永遠に美しく」

昔テレビでやっていたのをビデオに録画して、何度も観ていた覚えがある。

ゴールディ・ホーンはやっぱりエロいなぁ。
監督はロバート・ゼメキスだったのか。
特殊美術凄い。

「ペネロピ」

いつぶりだろう…。
クリスティーナ・リッチにはまっていたころ以来、二度目の鑑賞。

豚の鼻を持って生まれてしまった女の子の物語。

記憶通り、あんまり入り込めなかった。
美術は可愛いんだけど。

「鑑定士と顔のない依頼人」

なんとかパラダイスとかいうくだらない映画を撮った監督の新作。
でも「マレーナ」は傑作。

「ゴーストライター」のような、巨匠が晩年に撮った洒落てて余裕の見えるサスペンス。
後だし感があるけど、結構楽しめた。
「狂ったバカンス」「狂った果実」に通づる、おっさんが美少女に身ぐるみ剥がされていく様を巧みに描いていた。
書いてて思ったけど、次こういう映画を撮る時は「狂った…」にしよう。

現代に当てはめると、二次元の美少女に恋したオタクが初めて三次元に恋をし、でもやっぱ相手にされる訳もなく…と言ったストーリーで、観ている最中ずっと「エンジェルウォーズ」を思い出していた。

おっさんになってまでこんなに振り回されるんだから、若い女は有限なその武器を今めいいっぱい使うしかないと思うの。

2014年11月7日金曜日

「私の中のあなた」

こりゃあかん…。
見終わって、まだ立ち直れそうにない…。
ラース・フォン・トリアーに並ぶ鬱映画。
感動じゃない、鬱。

白血病の姉と、ドナー提供のために体外受精で生まされた妹。
突然11歳の妹が、私はドナーを提供しないと弁護士をつけ…。

ストーリーはすごく面白くて良く出来てるんだけど、もう出てくる人みんな病気。
姉は白血病、妹は姉のためにいろいろ引っこ抜かれてるし、お母さんは必死すぎていかれてるし、お兄ちゃんは夜な夜ななんかしてるし、弁護士癲癇だし、唯一まともなのはお父さんくらいだろうか…。

でいろいろあるんだけど、最後見事に姉が昇天して、はい美談、って泣けるか!鬱だわ!いい加減にしろ!

「ブリングリング」

意外と楽しみにしてしまっていたソフィア・コッポラの新作。
賛否聞くけど、あんまり否に成り得る部分を見つけられなかった。
けっこう良く出来た映画だと思うんだけど…。

ハーマイオニーがめっちゃ奇麗で、なんか少女と女の中間の艶やかさを見事に演じていた。
簡単に言うとエロかった。

最後に少年が言った言葉が全てを物語っている。
「アメリカ人って…ボニーとクライドみたいなの好きだろ?」

「ニード・フォー・スピード」

そういやこのゲーム昔友達に借りてやってたなと思い出し鑑賞。

あんま有名じゃない人ばっかだし、無駄に格好つけた演出が多いんだけど、シナリオがお手本通りな感じでそれなりに楽しめた。

ただ台詞はちょっと酷かった。
いっぱいお約束な事を言うんだけど、なんかハマってない。

でも多分予算ない中で必死に格好よく見えるように作ったのでしょう。
「ワイルド・スピード」と比べると低予算なんだろうな…。

最後のレース、他の車全部ぶっ壊れて総取りできへんやん!って思った。
主人公の目的がそうじゃないにしても…。

「ウルヴァリン SAMURAI」

真田さんが悪役!イケメン!抱いて!
そして赤毛の女がただただ不細工だった。

「ジンジャーの朝」と同じく、核爆弾が投下のシーンから始まる映画。
新幹線のシーンは大画面で観たかった!

そこそこ面白かった。

2014年11月3日月曜日

「LIFE!」

こりゃとんでもない傑作だわ。
ベン・スティラー凄すぎるだろ。

全編に「人生とは」の答えのヒントがちりばめられているんだけど、あくまでも説教臭くならないよう上手い具合いにエンタメとして作り込まれている。
劇場で観ていたら…もしかしていたかもしれない。

デヴィッド・ボウイの曲が流れるところなんてもう高揚感で月まで飛んで行きそうだった。

「本当に美しいものは人目を嫌う」
オリジナルも観たい。

「ウォルト・ディズニーの約束」

何気無しに観たら結構楽しめた。
ディズニーとメアリー・ポピンズの作者のあれやこれや。
「ゲンスブールと女たち」、「マリリン 七日間の恋」のような、どこまで本当だかわかんないけど何となくその人を知れるような映画。

ミッキーを見る度に世紀末のような表情をする主人公が新鮮だった。