2011年4月29日金曜日

「白い家の少女」

これまた大学のとき以来見ていなかった作品。たしかビデオで見た気がする。
やっとレンタルで見つけた。
1000円のDVDを買わなかったことを後悔し続けている。

ジョディ・フォスター主演で、「タクシードライバー」と同じ年の秀作。
静かに静かに、季節の移り変わりと共に孤独な少女の孤独を描く…て何が面白いのかわからないけど面白い。

今回初めて気付いたけど、マーティ・シーンだったのね。
ジョディ・フォスターのラストの表情を見るだけでも脱糞もの。

「地獄の黙示録」

最初から通してみたのはさゆりのシナリオ書いている時以来だろうか。
見たのはオリジナル版。

気の触れたエリート軍人を暗殺しに行くウェラードの地獄巡り。
行く道で出会う方々みんな狂ってるのにそれが普通になっていて、最後に出会う狂っているはずのカーツは 「この世は地獄」と言う。
本当に狂っているのは誰?って映画…なのだろうか。
ぼくには解りません。

ラストの「恐怖…恐怖…」について調べたら、どうやら戦争については勿論、コッポラ自身撮影中に意識を失ったり、マーロン・ブランドが激太りしてたり、デニス・ホッパーが薬中だったり、制作費がやばかったり…という監督の心情が反映されているらしい。笑った。

とんでもない傑作には変わりありません。
「ニュージャージー生まれは黙ってろ!お前にサーフィンの何がわかる!」

そういや「特別完全版」のDVDが入っているダンボールが実家のベランダで雨ざらしになっていた。
…無事なのだろうか。

「アンストッパブル」

地味に評価の高い本作。
とりあえず流して見ていたら、中盤からどんどん目が離せなくなった。
鉄道のことなんてわからないけど、それでも突っ込めるのが凄い。
でも突っ込む暇も無いくらい面白かった。
ラストのアメリカン・グラフィティーには、この映画でしなくても…って思った。

2011年4月26日火曜日

「ブルーバレンタイン」

劇場:バルト9

サンダンスで賞をとった?映画。
夫婦がタイタニックのように沈没していく様を、一番楽しい船上のディナータイムと交互に描く…ってそんな映画作って何が楽しいのか。
現に深夜の回に言ったのですが、あ、ギャルがいる、と思ったら「ガンツ2」に消えて行ったし。
でいるのはおっさんたちとと変なカップル。
「ガンツ2」見ればよかった。

で、映画ですが、男と女の描き方が上手かった。
観察力が凄いというか。
ドキュメンタリーの人らしい。どうりで。
そういや数週間前こんな感じだったなーと思いつつ鑑賞。
後半の病院での言い合いは爆笑できる。

あとエンディングのピンボケ花火も良かった。

でもムカつく感はこれをさらに極端にした「アンチクライスト」には到底叶わないわけで。
「愛」って儚いね、で終わってくれたこっちの作品のほうがまだ救いがある。

ラスト、別れのシーンで歩いていく男の先にあるのは花火。
気の触れた嫁も、血の繋がっていない娘も、頭の固い嫁の父親も、すべての呪縛から解き放たれた男を花火は祝ってくれているのでしょう。
彼はまだ気付かないだけで…。

金を払ってまた、男と女は一生分かり合えないということを見せ付けられたのでした。

追記:
自分が見たフィルムの字幕が微妙だった。
名前忘れたけどフィルムを直接削ってるやつがなんかミスってた。
残念。

「バージンブルース」

久々の鑑賞。
DVDが無くなったのでぜんぜん見れなかった。
とりあえずもう大好き!

「ディナーラッシュ」

隣人お勧めの一本。
面白かった。
アジア系のヤリマン女にいらいらした。

2011年4月22日金曜日

「アンチクライスト」

劇場:シアターN

見るまでに二週間くらいかかったでしょうか。やっと見れた。

映像美は素晴らしかった。
ラース・フォン・トリアーは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と「ドッグヴィル」(と「奇跡の海」少々)しか見ていないのですが、その二作品に比べ映像が格段に美しかったので完成度が高く思えた。

あのスーパースローはフィルムで撮れるのだろうか。
最近は本当にこういうオープニングが多い気がする。

で内容は、女ってやだね。女って怖いね。ってだけ。
で、相変わらずとことん観客を不愉快にさせる。
でも、ただそれだけでも突き詰めれば面白くなってしまうのがまた厄介。

あの鹿と狐と鳥は聖書的に意味があるのだろうか。聞いたこと無い。どっかの聖句に出てくるのか。

あとシャルロットが農具?スコップ?でデフォーをぶった切るシーンに感動した。
ずっとデフォー目線だったのに、殺されるところでシャルロット目線に…。

あと男が死ぬときに見た女性の軍団は素晴らしかった。

結局また金払って嫌なもん見せられた。

2011年4月21日木曜日

「キルビル」Vol.1,Vol.2

「キルビル」といえばやっぱりこのポスター。
久しぶりに見返した。

そしたらあまりにも面白すぎて感動した。
Vol.1のひたすらクレイジー88を切りまくるシーンに爆笑し、ラストの雪の降る日本庭園での一騎打ち
に涙した。
Vol.2では会話が面白く、娘と再会したときにはキドーと一緒に体が震えた。

てかオーレン石井役、最初志穂美悦子さんにオファーしたらしい。
是非見てみたかった。

こんな映画が撮れたら監督としてもう何も撮れなくなってもいいと思う。

「マチェーテ」

ロドリゲスのグラインドハウスシリーズ。

劇場で見れなかったので楽しみにしていたのですが、やっぱり面白かった。
というか、あの双子が出てればなんでもいい。

見終わってすぐは言いたいことがいっぱいあったのですが、一日経ってしまうとほとんど何も覚えていない。
そこがまたいいところ。

2011年4月19日火曜日

「エンジェルウォーズ」

劇場:バルト9

あまりにも良かったため二度目の鑑賞。

守護天使の謎も解け、隣人のベイビードールがスイートピーの守護天使説にも納得。
あの男の子は誰の守護天使だったんだろう。

てかデザインは寺田克也だったらしい。どうりでセーラー服に日本刀なわけです。
あとロケットは「ドニーダーコ」の女の子だったし、やたら映画で使われている曲のタイトルは「ホワイトラビット」だった。
そして例のPIXIESのカヴァー、なんと歌ってたのは主演の女の子だった!

それにしても映画監督が趣味映画を撮ると「不思議の国のアリス」率がやたら高い。
やっぱりみんな想像の中に生きているんですね。

アリスたちは、自分の見ている夢から醒めるために犠牲となっていき、男は少女が自分のフィギアになったとたん「なんで抵抗しないんだ!」と悲痛の叫びをあげる。

なんて泣ける話なんでしょう。
早くブルーレイ出てくれ。

「ドラキュラ 血のしたたり」

そういや引越ししたときにホームセンターの叩き売りで数百円で買ったDVDを見ていなかったので見た。

意外としっかり出来ていたのでびっくりした。
というか昔の結構ちゃんとした作品ぽい。

それはそうと、さすがにおっぱいまで見れるとは思わなかった。
なかなか楽しめたと思う。

2011年4月16日土曜日

「エンジェル・ウォーズ」

劇場:バルト9

アメリカでの評判があまり良くないと聞こえ始めた中、見てきました。

エンジェル・ウォーズでもサッカーパンチでもこの際どっちでもいい!
面白かった!

前半素晴らしい映像と可愛い女の子たちが踊りまくって、なんとPIXIESの「WHERE IS MY MIND」のカヴァーが流れるのです!
結構繰り返し使われていて、「愛のむきだし」の「空洞です」に並ぶ、最高にマッチした映像だった。
しかもその和訳も今までと少し違っていて良かった!
人生で一番好きで思い入れも大きい音楽が可愛い女の子たちと共に、「私の心はどこへ…」って歌ってるもんだからもう笑いも涙も止まらなかった。

で、中盤少し展開があって、唯一男の支配人の話が絡んでくるのですが、たぶんこれが賛否分かれるところなのでしょう。
確かに、ん?と思ったのでちょっと考えてみた。
で、自分の中での結論。

たぶんこの映画の客層は、どっちかというと男性なんでしょう。
事実自分が見た真夜中の回は男八割くらいだったし。
で、唯一物語に絡む男性=観客とすると、あの男の悩み”自分のおもちゃが他人に遊ばれているのを隅で見ている”は、可愛い女の子につられてのこのこやってきた観客たちの悩みでもあり、服一枚羽織っただけのフィギアを集める悲しい男の子達の叶うことはない独占欲なのです。

デヴィッド・リンチが「彼は女性を愛しているのではなく、フィギアとしての女性を愛しているのだ」と言われたように、自分が映画の中で女性しか撮らないように、ザック・ズナイダーもまたそれに似たなんらかの想いがあるのだと思った。

でも結局それは満たされることはない悲しい性であり、監督はそれを込めたのではないかと思う。
最後の「主人公は誰?」と言うのは、この映画に限って言うと、この男性だったと思いたい。

あと、この監督はおっぱいより太腿のほうが好きなのかな、と思った。もうちょっとおっぱい映してほしかった。
あとブロンディ萌え。まるで「ひなぎく」の黒髪の女の子みたいで最高だった。

あと予告でなんとセルジュ・ゲンスブールの映画の予告が流れていた!!!
彼の半生?の映画みたい。
で予告の最後でジェーン・バーキン膝に乗せて、「こっそり録音しよう」と言って「ジュ・テーム」のイントロをピアノで引き出したところは鳥肌がたった。
そっくり過ぎて笑った。
見なきゃ。

と言うことで、とりあえず今年一位。

2011年4月15日金曜日

「ツーリスト」

劇場:ワーナーマイカル加古川

ジョニーデップとアンジェリーナジョリーが競演したにも関わらず、影が薄い本作。
見る機会があったので鑑賞。

期待が薄かった分、というか予告すら見ていなかったので前知識はゼロの分、なかなか楽しめた。
なんというか、往年の”ハリウッド映画”を見ているようだった。
まるで「ローマの休日」「シャレード」、ヒッチコック映画、「カサブランカ」のワンシーンを見ているような、美男美女が一つの町(今回はヴェネチア)で繰り広げる犯罪サスペンス。
ロマンスの部分は少し薄い気がしたけど、二人の会話や服装などなかなか乙な作品。
これがモノクロだったら泣いていたかもしれない。

ただ見る前に、評判が悪いから絶対見ないほうがいい、と知り合いに言われたのですが、どうして評判が悪いんだろう。
本当に悪いとしたら、世の中にもうこんな映画は必要とされてないのでしょう。
それこそ昔の素晴らしい映画たちの現代での楽しみ方は、モノクロで当時の雰囲気を味わうためものだけになってしまいかねない。
悲しい。

2011年4月8日金曜日

「田園に死す」

最近企画書にかかりっきりだったので、あまり映画を見ていなかったのですが、今回のテーマの核となる部分が少なからず影響を受けているので見直した。

見る度にこんなに面白かったっけ、と感じる。
言葉通り見るたびに面白く感じ取れているのか、それともただ印象が悪いのか。
少なくとも自分に子供が出来たら十代までに見るよう促す作品の一つです。
自分が20歳で見ただけに。

三代前の母を殺すと、今の自分は消えてしまうのか。
では殺したのは誰なのか。
タイムトラベル系でよくある話を、回想や映画を使って描かれています。

名言が素晴らしく多い。
あと雛壇がほんとにえげつない。
あと空気女萌え。

時間があるときにもっといっぱい書きたい。

かくれんぼー 鬼のままにて老いたればー たれを探しにくる村祭りー