2011年4月16日土曜日

「エンジェル・ウォーズ」

劇場:バルト9

アメリカでの評判があまり良くないと聞こえ始めた中、見てきました。

エンジェル・ウォーズでもサッカーパンチでもこの際どっちでもいい!
面白かった!

前半素晴らしい映像と可愛い女の子たちが踊りまくって、なんとPIXIESの「WHERE IS MY MIND」のカヴァーが流れるのです!
結構繰り返し使われていて、「愛のむきだし」の「空洞です」に並ぶ、最高にマッチした映像だった。
しかもその和訳も今までと少し違っていて良かった!
人生で一番好きで思い入れも大きい音楽が可愛い女の子たちと共に、「私の心はどこへ…」って歌ってるもんだからもう笑いも涙も止まらなかった。

で、中盤少し展開があって、唯一男の支配人の話が絡んでくるのですが、たぶんこれが賛否分かれるところなのでしょう。
確かに、ん?と思ったのでちょっと考えてみた。
で、自分の中での結論。

たぶんこの映画の客層は、どっちかというと男性なんでしょう。
事実自分が見た真夜中の回は男八割くらいだったし。
で、唯一物語に絡む男性=観客とすると、あの男の悩み”自分のおもちゃが他人に遊ばれているのを隅で見ている”は、可愛い女の子につられてのこのこやってきた観客たちの悩みでもあり、服一枚羽織っただけのフィギアを集める悲しい男の子達の叶うことはない独占欲なのです。

デヴィッド・リンチが「彼は女性を愛しているのではなく、フィギアとしての女性を愛しているのだ」と言われたように、自分が映画の中で女性しか撮らないように、ザック・ズナイダーもまたそれに似たなんらかの想いがあるのだと思った。

でも結局それは満たされることはない悲しい性であり、監督はそれを込めたのではないかと思う。
最後の「主人公は誰?」と言うのは、この映画に限って言うと、この男性だったと思いたい。

あと、この監督はおっぱいより太腿のほうが好きなのかな、と思った。もうちょっとおっぱい映してほしかった。
あとブロンディ萌え。まるで「ひなぎく」の黒髪の女の子みたいで最高だった。

あと予告でなんとセルジュ・ゲンスブールの映画の予告が流れていた!!!
彼の半生?の映画みたい。
で予告の最後でジェーン・バーキン膝に乗せて、「こっそり録音しよう」と言って「ジュ・テーム」のイントロをピアノで引き出したところは鳥肌がたった。
そっくり過ぎて笑った。
見なきゃ。

と言うことで、とりあえず今年一位。

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