2012年2月28日火曜日

「未来惑星ザルドス」

「ザールドース!」
ホドロフスキーみたいな予告編を見せられたらそりゃ見ます。

二百年後の未来、死にたくても死ねない人種と、獣人と呼ばれる人種の対立。
自分が「家畜人ヤプー」を読んだときイメージした映像でした。
素晴らしかった。

自分の大好きな要素がいっぱい。
実験的映像表現や美女らや不老不死ゆえに死を求めるエデンの人々や。
しかも”ザルドス”の語源を映画で説明しちゃうし。
ラストもかっこいい。

天才になれなかった人のイメージの爆発。
いや、よくわかりませんが。
もう一回ゆっくり見よう。

「猿の惑星:創世記」

やっと見た。

面白かったんだけど、特に前半ずっといらいらした。
猿に感情移入させたいんだろうけど、出てくる人間出てくる人間みんな糞で、悲しいを通り越して怒りを覚えた。
なんといっても主人公が一番糞。

でも猿の最初の一言は感動した!
あとロケットのニュースはここからあるんだと思った。

あと、自分勝手なアメリカ人の主人公の奥さんがインド系?には意味があるのでしょうか。

エピソードでいえば1なのでしょうが、スターウォーズみたいに古い順に見なきゃいけない作品。

2012年2月20日月曜日

「ニーチェの馬」

劇場:イメージフォーラム

最初に断っていおくのは寝たということ。
「サタンタンゴ」「倫敦から来た男」と同じく、少しでも眠気があるともうだめ。寝ちゃう。
その点「ベルクマイスター・ハーモニー」は何故か見れる気がする。

それを踏まえての感想。
いつにも増して絵の説得力が凄まじかった。
そりゃあんなロケ地見つけた日には天にも昇る気分でしょう。
奇跡としか言いようがない映像だった。

最初、殺伐としたストーリー展開に、駄作としか思えなかった。
であの予告にも出てくるハゲの男の台詞が面白すぎて、しかも自分の考えも同調できて、もしかしたらやっぱり傑作なのかもって思った。
で、またたるくなってうとうとを繰り返していた。

ただラストは鳥肌が立った。
あの終わり方は相当な覚悟、この場合最後の作品にする、という覚悟がないと撮れないと思った。
あんなに無駄を一切省いた世界の終わり(映画の真理としては逆?)なんて見たことがない。
あのラストの映画的な面白さは涙が出そうだった。

一つ言いたいのは、これがわからないから自分は馬鹿なんだと思ってしまうのは避けたい。
作ってる側も結局馬鹿なんだから。
たぶん監督自身も人間としての自分の無能さに失望しているように思う。

調べてみると、タル・ベーラはこう言ったらしい。
「神はこのクソみたいな世界を6日間で創ったわけですが、この作品では世界が逆行してく6日間を描いたのです」
まさか…あの娘が読んでいたのは聖書の内容とは真逆のものだったのか…!?
その辺うとうとしてたからよくわからない。

読み返してわかるように混乱している。

2012年2月18日土曜日

「ベティ・ペイジ」

ベティ・ペイジの映画。2000年入ってからの映画なのに、媚びずにモノクロなのが良かった。
グレッチェン・モル意外と可愛かった。

今宣教師かなんかで、モデルを辞めた理由が、「神がもうモデルをしなくていいと言われたから」らしい。
イイネ!押しとく。


「水で書かれた物語」

吉田喜重×岡田茉莉子四本目。

相変わらず素晴らしい照明と奇抜なカメラワーク。
しっかり緻密に描いといて、ここぞというシーンで身の毛もよだつ演出が素晴らしい。
マザコンvsビッチが、結局調和されていくのかと思ったらそうでもなかった。

確か「情炎」の時にも書いたけど、女性の肌の艶っぽさが秀逸。
そろそろ岡田茉莉子さんにはまってきた気がする。

「狂気の行方」

リンチ×ヘルツォークとくれば期待も高まる!
しかもウィリアム・デフォーとクロエ・セヴェニー!
日本題はダサいけど、原題は「息子よ、息子よ、なんてことをしたのだ」!
それってとっても「胎児よ、胎児よ、なぜ踊る~」!

ひとっつも面白くなかった!

2012年2月15日水曜日

「ゴーストライター」

全く知らなかったポランスキーの新作。

面白かった。
謎が少しずつ繋がっていく過程が恐ろしく面白い。
オープニングの布石や写真と会話の内容の差など、ドキドキした。
ナビの過去の登録について行くのも良かった。

あと誰かのレビューを読んで気づいたんだけど、飛行機から降りるピアース・ブロスナンの目線のカット。
あのカットにとんでもない意図があったとは。
見習わなきゃ。

ポランスキー作品はあまり見れていないのですが、「ローズマリーの赤ちゃん」から40年後にこんな素晴らしい作品を撮れるって凄い。
80歳らしい。
もう一本くらいサスペンスを撮ってから死んでほしい。

「アイドルを探せ」

フランスのアイドルたちがいっぱい出ている映画。

シルビィ・バルタンあほみたいに可愛かった。
一瞬フランスギャルがいるのに浮気しかけた。

まあそんなのはどうでもよくて、こういうドタバタ?コメディってほんと面白い。
傑作。

バルタンとギャルは同時期だったのね。
ギャルといいバルタンといいバルドーといい、フランスってどうかしてる。

2012年2月14日火曜日

「スリーピング・ビューティー」

エミリー・ブラウニングと素晴らしいテーマときたらそりゃ見ます。
原案は川端康成の「眠れる美女」という作品が元らしい。
それを隠しているらしい。

彼女を裸にさせて、もっと話題だけの映画と思っていら、意外と淡々としていた。
というか、???という演出がいくつもあった。
と思って調べてみたら、なるほど、女性監督だったのか。
その?の部分は女性監督映画を見たときに自分が受ける感覚だった。

それはいいんだけどただ一つ、フィックスでじっと電話とかしているシーンで、監督が不安になって「ちょっとこういうのやってみようか」ってやらしちゃった演出は全部いらないと思う。

最後のオチは意外と良かった。
隠しカメラとの相性は流れ的にどうかと思ったけど、噛む度になにかしら味が出てくるような気がしないでもない。

2012年2月10日金曜日

「インシディアス」

予告編見て一目惚れしたら一緒にあったので見た。

幽体離脱映画ってあんまり聞かない。
ちょっと集中してなかったけど、それなりに楽しめた。
あの鬼のビジュアル良かった。
「パラノーマル・アクティビティ」はなんだったんだろう…。

2012年2月8日水曜日

「ファイナル・デッドブリッジ」

こちらも惜しくも劇場で見れなかった「ファイナル・ディスティネーション」シリーズ最新作。

まあどうこういう映画でもないのでただ面白かったとだけ。
クレジットの、今までの死に方総集編にテンション上がった。

「ワイルド・スピード MEGA MAX」

大好きなワイルド・スピードシリーズ。

なぜ劇場で見なかったんだ!
めっちゃ面白かった。
ももうあんま車とか関係無いような気がするけど。
しかも日本車じゃないし。

ただ見せ場の金庫を引っ張るくだりは神がかってた。
もし劇場で見ていたらベスト5に入っていたかもしれない。

ラストのLFAとGTRが一瞬出てきたのには少しだけほっとした。

しかもミッシェル・ロドリゲスが生きていた!
あがりますなー。

「ビューティフル・クリーチャー」

大好きなレイチェル・ワイズの初期作、と思っていたら、「ハムナプトラ」の後だったのか。
思ったより面白くなかったけどそれなりに楽しんだつもり。

深夜にやっていたらチラ見しながら途中で放棄して、隣で見てた女の子に「あの後どうなった?」と聞きたくなるような映画。

2012年2月5日日曜日

「プラダを着た悪魔」

恥ずかしながら初見。

面白かった。
でもあの主人公の恋人も少し我儘だと思う。
誕生日のあのふてくされぐわいに笑った。
メンヘラ予備軍やな。

それにしてもラストの新しい出版社での面接、メリル・ストリープからのFAXの言葉はあれで正しいのか。
英語でしか分からないもっと深いニュアンスが含まれているのではないかと思った。
いい映画。

2012年2月4日土曜日

「メタルヘッド」

劇場で少し見たかったやつ。
見なくて良かった。

結局あのラストシーンじゃ何も解決されてないように思った。

2012年2月1日水曜日

2011年ベスト5&観たい映画2012上半期

そういやこっちに書いていなかったので、去年のベスト5を今更ながら。


1.「ブラックスワン」

ダーレン・アロノフスキーの新作。
この監督作品は大好きで(「レスラー」は未見)、この作品は特に「π」と比較してみるといろいろと思うことがあったりもした。
そしてまた自分と照らし合わせてみちゃったりした思い出深い作品。
人生における重要な映画ベスト5にも追加された作品でもある。
自分にとって映画とはこれである。

2.「エンジェル•ウォーズ」

所詮男なんて可愛い女の子がミニスカートで暴れまわっていたら良くて、でも結局それは妄想で、フィギュアは絶対に動かないんだよ。ってオタクが身をもって教えてくれた本作。
ブルーレイのノーカット版にこの映画の本質があると思う。
大富豪とベイビー・ドールのセックスシーンに涙した。

3.「サタンタンゴ」

やっと見れた本作。
寝たりもしたけどやっぱ凄かった。
豪風の中歩くシーンを見れただけでも満足。
今となってはデブの覗き屋くらいしか覚えてないけど。

4. 「サヴァイビング•ライフ〜夢は第二の人生〜」

ラストシーンに震えた。
面白くないなーと思っていたら最後の最後でやられた。
もう一度羊水の中を泳ぐのは男の夢。
自分の場合母親以外がいいですが。

5.「ゲンスブールと女たち」

フランス・ギャルが可愛くないこと以外は素敵でお洒落な映画。
彼みたいな人間になりたい。
バルドーが美しすぎた。

ついに去年もあまり映画館で見れなかった。
今年こそ!



観たい映画2012上半期


「ニーチェの馬」

タル・ベーラの最後の作品!
予告編だけで圧倒される。

「ベルフラワー」

見たいような見たくないような…。
もっと情報出てから決める。

「ファウスト」

ソクーロフの権力者シリーズ最終章らしい。
ずっと三部作だと思っていた。
面白い…のか?

「ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」

大嫌いなヴェンダース映画。
映画館でおお!と思ったあと、監督名見て絶望感を感じた。
また予告に騙されてしまうのか。

「エヴァンゲリヲン・新劇場版:Q」

マヤたん活躍してー!
そういや最近初めて「序・破・急」の意味を知った。

これくらいしかまだ知らない。
というかもっとちゃんと調べなきゃ。

あと三日後だけど、新文芸坐で「サンタ・サングレ」「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」をオールナイトでやってる。
この罰ゲームに耐えられるのか…。
行くしかない!

「アヴァロン」

三本目。
確か高校くらいの時DVDを買ったけど映像格好いいなーくらいにしか思っていなかった。
面白いというよりなんかいいなーって感じだった。

大学の時も全く見ず、ほんと久々に見て衝撃を受けた。
面白かった…。
高校の時のなんかいいなーが何故だったのか、やっと理解できた気がする。

この独特のたるさもツボにきたし、音楽も素晴らしいし、何より世界観の作り込みが完璧だと思った。
あのおばちゃん高音出すぎ。
全員の演技もうちょっとよかったらなと思ったけど。

そしてラストの少女の不敵な笑み。
まだ出さへんで!って感じも最高。

現実と虚構(その他、妄想・幻想・夢など…)のせめぎを描いた映画はなんでこんなに面白いんだろう。
アッヴァッローンッ♪

「ホリデイ」

第二弾。

いつのまにかDVDが無くなっていたので。

ジャックブラックが「今日は変な天気だ!」と夕闇の中、風に吹かれながら言うシーンは麻薬効果が強すぎる。
あのシーンを100回くらい繋げて見ていたいくらい。

「ラヴ・アクチュアリー」とこの作品は世の中が素晴らしいと勘違いさせてくれる素晴らしい映画。

「パンズ・ラビリンス」

懐かしい映画特集としてDVDを借りてきたので、その第一弾。

話はよくわからないんだけど、ビジュアルは最高。
あの動かない目が手についている奴の横を通る時のドキドキ感と、後ろで動き出す時の気持ち悪さが最高。

要は第二次世界大戦におけるスペイン軍の歴史だか思想だかを理解しないとストーリーは分からないらしい。
そんな興味ないのでそこは分からないままでいいと思った。

「ヘルボーイ2」の死神と並ぶ、かっこいいクリーチャー映画。