最初に断っていおくのは寝たということ。
「サタンタンゴ」「倫敦から来た男」と同じく、少しでも眠気があるともうだめ。寝ちゃう。
その点「ベルクマイスター・ハーモニー」は何故か見れる気がする。
それを踏まえての感想。
いつにも増して絵の説得力が凄まじかった。
そりゃあんなロケ地見つけた日には天にも昇る気分でしょう。
奇跡としか言いようがない映像だった。
最初、殺伐としたストーリー展開に、駄作としか思えなかった。
であの予告にも出てくるハゲの男の台詞が面白すぎて、しかも自分の考えも同調できて、もしかしたらやっぱり傑作なのかもって思った。
で、またたるくなってうとうとを繰り返していた。
ただラストは鳥肌が立った。
あの終わり方は相当な覚悟、この場合最後の作品にする、という覚悟がないと撮れないと思った。
あんなに無駄を一切省いた世界の終わり(映画の真理としては逆?)なんて見たことがない。
あのラストの映画的な面白さは涙が出そうだった。
一つ言いたいのは、これがわからないから自分は馬鹿なんだと思ってしまうのは避けたい。
作ってる側も結局馬鹿なんだから。
たぶん監督自身も人間としての自分の無能さに失望しているように思う。
調べてみると、タル・ベーラはこう言ったらしい。
「神はこのクソみたいな世界を6日間で創ったわけですが、この作品では世界が逆行してく6日間を描いたのです」
まさか…あの娘が読んでいたのは聖書の内容とは真逆のものだったのか…!?
その辺うとうとしてたからよくわからない。
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