2015年6月28日日曜日

「ブランカニエベス」

偶然にも「カルメン」と闘牛が被っていた。
表紙の小人症の人々につられて鑑賞。

スペインのモノクロサイレント映画。
なぜサイレントにしたのかはわからなかったけど、予算的な問題なのだろうか。
予算があったなら、トーキーで見たかった。

とても普通だった。

2015年6月27日土曜日

「カルメン」

初のセシル・B・デミル監督だ…と思っていたら、最後の作品が「十戒」だったのか!
高校の時、「セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ」をDVDが擦り切れる?ほど観ていて、監督の存在だけは知っていた…はずが、チャールトン・へストン版「十戒」はそれより早く観ていた!衝撃!
なので二作目。

監督本人の指示でフィルムに着色されており、それぞれのシーンの意図や雰囲気がしっかり表現されていた。
そして主演の演技が(特にコミカルな表情が)とても良かった。
当時は賛否あったみたいですが。

この時代から小道具の瓶があったのか。
飴細工なのだろうか。
瓶で頭かち割る瞬間声が出た。

あと、この作品をパロディ化したチャップリンの「珍カルメン」なる作品があるらしい。
しかも同じ1915年!
とても見たい。

2015年6月25日木曜日

「マップ・トゥ・ザ・スターズ」

クローネンバーグの新作。
クローネンバーグはもう変なクリーチャーを出さないのかな。

プロジェクターが途中で止まってしまい、パソコンで見直したのでちゃんと観れていないところもある。
なのでよくわからなかった。

主人公、どこかで見たことあるなと思っていたら、「イノセント・ガーデン」の女の子だったのか。
劇中映画の子役の少年が、昔のアメリカの50'sあたりの広告に出てきそうでめちゃくちゃ可愛かった。

「ラッシュ/プライドと友情」

二度目の鑑賞。
ロン・ワードの実話ものはとても面白い。
ニキ目線になったかと思うとハント目線になってぐっとしてしまう。
実話ってのに踊らされて余計に感動してしまう。

「アイアン・スカイ」

続けての鑑賞。
あの若頭の死に方は爆笑してしまう。
面白かった。

「仮面」「画商」「マルセル・ルコント(葦)」「ジョルジェット」

国立新美術館にて。
マグリット展内に流れていたマグリット自身による8mmホームムービー。
それぞれ1分から4分ほど。
美術館に問い合わせてタイトル確認までした。

それぞれの中に、なにかマグリットらしさが見て取れて、とても心地よい映像だった。
奥様と踊るシーンの遊び心は最高。
カラーとモノクロが交差するカットは彼の意図があったのだろうか。

あんなホームビデオを撮れる日が来るといいですな。

2015年6月24日水曜日

「アイアンスカイ」

これも劇場で観れなかったやつ。

めちゃくちゃ面白かった。
数え切れないほどのオマージュ(映画だけでなく歴史も)が詰め込まれていて、1シーン1シーン笑える映画。
ドイツのやたら変態な巨大宇宙船や、日本の人工衛星が特攻していくカットにめっちゃ笑った。

ただの悪ふざけな映画かと思っていたら、世界平和を切に願う悪ふざけ映画だった。

前に書いたけど、戦争状態にない今だからこそ映画ができる微々たる反抗。
戦争になると劇中に出てきた「チャップリンの独裁者」みたいに編集されてプロパガンダに使われてしまうのでしょう。

そういや「神々の黄昏」ってワーグナーだったのか。
ストルガツキー兄弟のが「神様はつらい」で、映画化されたのが「神々のたそがれ」。
その辺の関係性が気になる。

てか字幕高橋ヨシキさんだった。
シャイセ!のとこ笑った。

「思い出のマーニー」

劇場で見れなかった作品。
クォーター?の女の子がアイデンティティを見つけるお話。

正直、そのあたりのテーマはよくわかんなかったけど、それ以上に演出が凄くてずっと鳥肌が立っていた。
宮崎駿もそうだけど、派手でなことをせず、モンタージュのみでさらりと感性に呼びかける演出をしてくる。

外国人の血云々のくだりは、混血文化の薄い日本でやっても、正直ピンとこない気がする。
と書いていて思ったけど、ピンとこない、か、ピントこない、か。
どっちなのか。

まあそこが主題ではなさそうなのでいいんですが。
いい映画でございました。

「アイアンマン3」

やっぱり敵があいつじゃなければなぁという印象。
それ以外は最高。

アメコミ映画はいつ「ダークナイト」の呪縛から逃れられるのか…。

2015年6月23日火曜日

「ブンミおじさんの森」


なんなんだこの映画は。
とんでもない傑作かと思ったら、とんでもない駄作に急降下する映画。

最後は森のざわめく声だろ!
感動を返せ!!
それまではキレッキレの映画だったのに…。

ただあのエンディングまではひどく美しい映画だった。
タイトルシーンと、死人と聖霊を囲んでの食卓と、ナマズとのセックスシーンは美しすぎて鳥肌がやばかった。

アメリカ映画だとあの食卓シーンでぎゃー!!ってみんな逃げ出して米兵が乗り込んできてラストは聖霊の屍体を貼り付けにした横でミッキーマウスマーチを歌いながら「ここは地獄だぜ」つって行進する…展開だけど、そこはタイ映画、もっと森と人間の関係を神秘的に描いてくれる。
最後以外。

2010の映画だけど、十代の頃に出会っておきたかった。
最後以外。
Blu-ray欲しいけど買いたくない。

「ゴジラvsビオランテ」

十代の頃以来だろうか。
大森一樹大先生の傑作。

見せ方にいろいろ工夫があってずっと楽しめる。
そしてビオランテのデザインがめちゃくちゃかっこいい。

平成ゴジラ二作目だったのか。
シリーズ観直していくかな。

2015年6月22日月曜日

「台風クラブ」

相米監督おそらく三本目。
工藤夕貴が有名になった作品だったのか。

「リリィ・シュシュのすべて」のリリィ・シュシュみたいに、学生たちは台風によって日常が破壊されることを望み、でも一旦通り過ぎてしまえばまた退屈な日々へと突き返される。

死んだ?男の子の浅はかな発言や、死に様の描き方に、とても監督の意図を感じた。
それにしてもあの死に様は酷い。

ATG作品だけあって、未成年が脱ぐ脱ぐ脱ぐ。

2015年6月19日金曜日

「イレイザーヘッド」

少し前ですが。

久々に全部通して観た。
「インヘブン」のくだりはこっちまでニヤニヤしてしまう。
あの少女萌え。

そういやBlu-ray買ってあるのに未だに観てない。
観なきゃ。

「BLOOD THE LAST VAMPIRE」

つい観てしまうアニメーション。
さっぱり終わるのもいい。

「スティング」

やっと観れた…。
どんでん返し映画でよく聞く映画。
何度借りても再生できず、二軒目、四回目の交換で。
ただのクレイマーやな…。

外人の顔が(といっても日本人もですが)覚えられないので、FBIのくだりも流れ的に普通に味方だと思って観てしまっていた。
それが大失敗。

フィンチャーの「ゲーム」まで極端じゃなく、とても良い加減にどんでん返しが調合されていた。
ゲームはゲームで好きなのですが。
爽快に事をこなしていくので観ていてとても気持ちが良い。
面白かった。

相変わらず若き日のロバート・レッドフォードはブラピそっくりすぎだろ。

2015年6月18日木曜日

「クライベイビー」

また観てしまった。
この映画の中で生きていきたい。

「1900年 第二部」

約半年越しの第二部。
なんとか第一部を思い出しながら。

前半は思い出すので必死でしたが、大体のあらすじを掴んでから目が離せなくなった。
特に最後のファシストの崩壊、というか共産主義の台等シーンは演出力が凄すぎて引いた。
そして二人はいつまでも喧嘩をし続けていくのでした…。

「アンダーグラウンド」といい、仲のいい二人がその時代の世情に引き裂かれ、真逆の道を歩んでいく映画は名作が多いな。

前にも書いたけど、ベルトルッチがこれ撮ったの35歳ですよ。
怖いわ。

「LIFE!」

三回目か四回目。

とてもいい映画ですなぁ。

「リリィ・シュシュのすべて」

久々の鑑賞。
高校の時にこの子可愛いなとか思っていた人が、いまでは全く思わなくなっていたりして面白かった。

久野さんがレイプされるシーンは相変わらず美しく辛い。

2015年6月17日水曜日

「アンナと過ごした4日間」

イエジー・スコリモフスキーは初見。
なんかとても凄い監督らしいけど、ヌーベルヴァーグという言葉だけで毛嫌いしてしまうのでスルーしていた。

当時劇場に行った大学の先輩がこの映画のあらすじを爆笑しながら話してくれた記憶がある。
その語り口が非常に面白かったので、鑑賞中に思い出しながら笑っていた。

ざっくり言うとポーランドの変態の話。
変態が女の子の家に忍び込んで、寝ている間に布団掛けてあげたり、マニキュア塗ってあげたり、時計直してあげたり…。
健気すぎてもう見ていていたたまれない。
やってることはド変態なのに。

とても面白かった。

追記:
着想は日本のニュースから来ているらしい。
流石。

2015年6月14日日曜日

「美女と野獣」

ディズニー映画だと思っていたら違った。
フランス・ドイツの合作映画。

ディズニーとは違うものを作るぜ!って感じで、とても良かった。

てかVFX凄いな。
こりゃ完全に日本は取り残されてますわ。

「ハッピーランディング」

劇場:109シネマズ二子玉川

天野千尋監督最新作。
結婚式にまつわるいくつかのエピソードが織りなすラブコメディ。

正直なところ、全体的にとてもつまらなかった。
最後の、「人は人生で約三万人に出会って…」のくだりは少し感動しかけた。

このブログには書いていなけど、「放課後ロスト」の方が断然輝きを放っていた。
次回作に期待!

 

2015年6月13日土曜日

「リアリティのダンス」

去年来日された時に観たものとは編集違い。のはず。
前回よりはいろいろと理解できた。

今回はホドロフスキー自身の映画ということで、いつもにまして彼の頭の中がよく見えたと思う。
肉体とは精神の器だ、という言わばグノーシス的要素が散りばめられていて「私は死なない」という言葉の意味がとてもよくわかった気がする。

「エンドレス・ポエトリー」、もしくはそれ以降の映画と対になっているのでしょうか。
とりあえず次の作品まで彼の精神の器が耐えてくれることを望む。

「闇金うしじまくん」

原作もドラマも未鑑賞。
山田孝之かっこよすぎだろ!
こんな感じを目指す。

若者の闇vs社会の闇という構造で、めっちゃ面白かった。
最後の戦いのテンポがもっと上手ければよかったのに。

2も観てみよう。

「TRICK 劇場版 ラストステージ」

本当に最後なのか?

相変わらずゆるいギャグと、ガッツ石松ッチュにいっぱい笑った。

ラストはなんかほっこりした。

2015年6月10日水曜日

「女子ーズ」

オフビートコメディ…なのか?

面白かったり、恐ろしくつまらなかったり…が引いては寄せる二時間。
佐藤二朗さんだけはなんか一定の面白さを…いや、保ってもいなかったな。

とても微妙。

「ゆれる」

やっと観た。

香川照之の演技いっつも一緒(というかいっつも同じような役のイメージ)だから嫌いだったけど、悔しいかなすごく良かった。

男兄弟がいないので関係についてのリアリティはわからないけど、それ以上に物語としてとても楽しめた。
ラストもとても効いていた。

てか法廷で手の傷に触れないのはだめだろ。ザルにもほどがある。
多分法廷云々な映画ではないはずなので、そこだけがすごく気になってしまった。

「恋の渦」

最近、低予算で成功した一例。

普通に面白かったんだけど、制作体制としてはやはり疑問点はある。
ある程度名の知られた監督が、無名役者から金巻き上げて映画を撮る…。
需要と供給はわかるけど、なんか悲しい世界やなぁと。

2015年6月8日月曜日

「裸のランチ」

お口直しにクローネンバーグ映画。
お陰様でかなり落ち着きました。

DVDが途中で止まってしまい、ずっと見ていなかったものをリベンジ。

めちゃくちゃ面白かった。
害虫駆除の粉でラリった主人公が旅する悪夢の世界。
相変わらずぞわぞわするクリーチャーがとても心地よく、サックスの音色とアンバーめの映像で、まるでほんとうに彼の悪夢に入ってしまったかのようにトリップできた。
寝てないのもあるけど。

原作も買ってあるので楽しみ。
読んだらもっかい見よう。

「神は死んだのか」

とんでもない醜作。
創価学会や統一協会やらが作ったとしか思えない、チープすぎる入信促進映画。
あまりにも無神論者を馬鹿にしているし、思いあがりも甚だしい。
ラストの事故、そして最後に出る一文は嫌悪感を通り越してレンタルDVD割ってやろうかと思った。

結局この映画自体が、正しく劇中に登場する言葉を借りると”プロパガンダ”で、聞く耳を全く持っていない。己が、排他的であり一方的に押し付ける枠に入らないものを蔑むことでしか満足を得られない自己顕示欲の塊であるということに気づいてすらいない。

この映画の悪役(ライバル)である教授と同じことをこの映画はしているとどうして気づかないのだろうか。
だから戦争ばっかりしてんだよ。

まあ中立の映画と思ってみた自分が馬鹿だったんです。
もっと頭のいい討論を見たかった。
無心になります。

2015年6月4日木曜日

「WOOD JOB!」

うちにあったなーくらいで思っていたら、矢口監督最新作だったので鑑賞。
大好きな「ハッピーフライト」より笑える要素は少なかったけど、なんかいい話だった。

あの神様が助けてくれるシーンのぞわぞわ感は最高!