2011年3月3日木曜日

「サンセット大通り」

ビリー・ワイルダーの傑作。
リンチが「マルホランド・ドライブ」だか「インランド・エンパイア」だかで下書きにしていると聞いて見た。

恐ろしく面白かった。
復帰を猟奇的にまで夢見るサイレント映画の大女優が、若くて売れていない脚本家を囲って自分が主演の脚本を書かせるというもの。
トーキー映画に恨みを抱き、役者は表情で語るのよ、と凄めいてみせるシーンの圧倒的な説得力に感動した。
そして、これが映画の構成だ、と説教されているみたいだった。
リンチ先生の映画を見ていると、この雰囲気というか映像にかなり影響を受けているんだな、と思った。
この作品が1950年にできたなんて信じられない。
「第三の男」と同時期だなんて信じられない。
兎に角面白かった。

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