2013年1月29日火曜日

「セブンス・コンチネント」

ハネケのデビュー作。
ハネケって1989年デビューなのか。意外と最近。

機械的な日常を描いといて、はい一家心中しまーす!って…。
笑った。
ただ実話らしく、ならこれでいい気もする。
監督なりの回答なんていらない。

やっぱり「白いリボン」は何かの間違いやったんや。
面白かった。

「イリュージョニスト」

雰囲気が素晴らしいし、セリフが少ないのも良かったんだけど、最後があまり好きになれなかった。

あれ、少女に言う必要ある?
彼女は一生自負の念に囚われて生きていくのでしょう。

でも坂のきつさに「ベルヴィル・ランデブー」らしさが残っていたので安心。

2013年1月28日月曜日

「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」

一度中断していたものを、やっと最後まで観た。

面白いんだけど、一時間半が少し長く感じられた。
なんというか、頭良くないと笑えない気がする。
ただ前知識も重なって、言いたい事はひしひしと感じられた。

みんな殺されてるのに肉に手を伸ばし、結局見つかってしまう大使には同情せざるを得ない。
あとアナログな中ピントぼかしたりズームイン・アウトしたり、シーン変わりの繋ぎ方の工夫が凄く良かった。
夢の中の夢ってやっぱり素晴らしい。

「リヴィッド」

先輩に、「作風的に観といたら」と言われて鑑賞。
惜しくも劇場に行けなかった。

フランスのホラーはあまり観た事が無いのですが、ヴィジュアルが良かった。
シュワンクマイエル的な人形達や、ガーデンのように森の中浮かびだす少女や。
そして機械仕掛けの人形(死体)が目を覚まし、でも目が見えないので残った五感で人間を探すあのドキドキ間。
すぐ横にいるんだけど、気づくのか?気づかないのか?みたいな。
ゴシックホラーは心地いいですな。

そして何と言っても母娘の戦いでしょう。
母からの様々な感情が入ってしまった愛と、それに耐えきれなくなってしまい壊れてしまう娘。
ラストの昇天していく彼女の嬉しそうな顔に、やりすぎだろ…、とは言えなかった。
小洒落たホラー撮りたい。

「モーテル」

こんな鬱映画だっけ。
と思ったってことは、初見だったのでしょう。

ケイト・ヴェッキンセール観たさに選んだのがなぜかこれ。
モーテルの映画は「サイコ」を思い出してしまう。
結論は「サイコ」すげー。

2013年1月22日火曜日

「ももいろそらを」


劇場:シネマカリテ

タイトルの御陰か全く存在を知らなかったのですが、モノクロで女の子がいっぱい出てそうなので観た。
カリテ初めてだったし。

ここまでアイドル映画とちゃんと身構えてなかったので、最初引きまくった。
だから周りはおっさんしかいなかったのか。
あんなにおっさんに囲まれたのは初めてじゃないだろうか。

でもなんか途中から徐々に主演の雰囲気に呑まれていき、かなり楽しめたと思う。
モノクロ、長いワンカット、音楽一切なし、そしてシフトレンズ…。
映像は16:9という事以外兎に角素晴らしかった。
思ったのは「あの娘が海辺で踊ってる」をしっかり予算組んで演出磨いたらこんな感じになるのかなと。

女の子達みんな可愛かった。
次この映画を見たときは主演の子に恋をしてしまいそうなので観ない事にしよう。

良くも悪くも日本映画はそこに意味を求めてしまうからしらけてしまう部分が出てくるのでしょうか。
最後の葬儀場はちょっとしんどかった。

なににせよ、2013年、一発目からいい映画を観れたので、今年はいっぱいいい映画に出会えそうな気がする。
いっぱい観るぞ。

「秘蜜の国のマリス」

アリスをモチーフにしたポルノ映画。
主演はアメリカじゃ有名なポルノ女優さんらしいです。

意外と創意工夫されており、アニメーションや細部のディテールがいい。
兎なんて完全に「ドニーダーコ」だし。
ノリは完全にロブ・ゾンビ。
ハードロックに裸のねーちゃん、冴えない男がブチ切れて人殺しまくるとことか。
面白かった。

2013年1月17日木曜日

「赤い靴」

スコセッシのデジタル・リマスター版なのだろうか。
わからない。

「ブラックスワン」の基盤と囁かれる本作。
やっと観た。

凄まじい傑作だった。
本当に、凄まじかった。

二人の若き才能、作曲家♂とダンサー♀が「バレエとは、芸術とは、…宗教だ!」と息巻く団長の劇団に抜擢され、「赤い靴」で認められ、ごにょごにょ…。
要は、愛をとるか踊りをとるか、それとも…です。

中盤のバレエシーン。
バレエと映画の融合がさらに芸術性を高め、美しすぎた。
なんなんだあの映像は。
やりたい。

「赤い靴」に因んだあのラスト、赤い靴が勝手に踊り(かけ)だすシーン、そしてあの「サンセット大通り」に匹敵する表情に、自分は一生取り憑かれるんだろう。
この感動をどこにぶつければいいのか。
まだ鳥肌が立っている。

「愛のぬくもり」

田中真理映画。

踊っている真理さんに惚れ直した。
あの松島ナミかっていうくらい鋭い目で黙々と裸で踊られたら、抱いてっ!としか言えない。
教授も本望だろう。

「ハンガーゲーム」

「バトルロワイアル」とい聞いていたけど本当に「バトルロワイアル」だった。
びっくりするくらい。

なんかいろいろとご都合主義で、アメリカの余裕の無さに哀しくなった。
「バトルロワイアル」だってもっと工夫してたぞ!
なんなんあのラスト。

ただ富裕層のスカした感じが良かった。
そして「エスター」ちゃんが暴れてくれてたので満足。
メイク一緒じゃねーか。

2013年1月16日水曜日

「月世界の女」

途中で止めてしまっていたのをやっと最後まで鑑賞。
フリッツ・ラング映画は初見。
いい加減「メトロポリス」「M」辺りは観たいのですが。

SFコメディだった。
電話しながら花を切っていき、その後の家主の顔とか声出して笑えた。
あと美術が素晴らしい。
ミニチュアのロケット発射上や、砂漠を作り上げたセットや。
その点において、ヌーベルバーグなんて糞食らえだ。

ラストの衝撃は個人的に凄まじかった。
久しぶりにどう感じていいか分からない衝撃だった。
たぶん1928年の映画、という事で舐めていたのだろう。
タイトルの意味を探りながら観ていたにも関わらず、涙が出そうになった。

ただこれはラング映画の中でも中級?らしい。
当時の人々が、映画という新しい可能性しかない媒体に心躍らせながらこの作品を楽しんでいたかと思うと込み上げてくる物が無きにしも非ず。
早く上級を味わわねば。

「小さな泥棒」

中高辺り、貪るように深夜映画を録画していた同世代にとっては、たぶんシャルロット・ゲンスプールといえばラース・フォン・トリアー映画みたいなばばあでは無く、この映画の少女なんじゃないでしょうか。
どうでもいいけど従兄弟に似てる。

最近で言うと、「17歳の肖像」なのでしょうか。
少女が身体から、そして精神的にも大人の階段を上って行く話。

この映画の御陰でセルジュに出会えた。
昔の思い出と共に大切な映画。

2013年1月15日火曜日

2013年 観たい映画

相変わらず全然情報がないのですが、思いついた、目に留まったやつを。



「スプリング・ブレイカーズ」




















ねーちゃんたちがいっぱい!
ついに「KIDS/キッズ」以降のハーモニー・コリンを克服できるのか!



「パシフィック・リム」
























祭りじゃ〜!
ポスターも秀逸。



「キャリー」
























デ・パルマ版ほどの狂気を感じないものの、モレッツちゃん可愛いから見る。



「パッション」














ヴィジュアルが最高。
ただ「ファム・ファタール」みたいなゆるフワ映画になりそうで怖い。



「ヒッチコック」
























アンソニー・ホプキンスがヒッチコックを演じているだけで笑える。
ただ、多分劇場には行かない。




「キックアス2」
今年公開するのか知らないけど。




「La danza de la realidad」
もう撮り終えたらしいホドロフスキーの新作。
楽しみすぎる。



「ドウエル教授の首」
























DVD買いたくないけどレンタルでは置いてない…。
そんな微妙な映画を上映してくれる!
やっと見れる!


「日陽はしづかに発酵し…」
























まさに今日ポチるか迷っていたソクーロフ作品。
これは劇場行くしかない。
タイトルだけで泣ける。


DVDで見ておきたいもの。



「アシュラ」













これジョージ秋山原作だったのか。
見てみよう。



「黄金の七人」シリーズ













これはそろそろ見ないと。



今年こそ、いっぱい劇場で観よう。

「ブロンドの恋」

チェコスロヴァキア映画。
なんとミロス・フォアマンのデビュー作だったらしい。

主演の女の子がそこそこ可愛い。
カトリーヌ・スパーク映画みたい。

見やすかったんだけど、何にも残らなかった。
ラストの泣き顔以外。

2013年1月12日土曜日

「金曜日の寝室」

日活ロマンポルノ。

割と面白くなかった。
ただラストの、船で奥さんに突っ込んで行くとこは良かった。
船という父親的アイコンと、一瞬見える奥さんの裸という母性、
その二つの衝突によって起こる大爆発…。
泣いた。
いや、合ってるのか知りませんが。

「バットマン ライジング」

去年見た。
あまり釈然としない本作。
そりゃいろいろとすごいんですが、これで終わりでいいのか…。

キャットウーマンはエロさがないし(ミシャル・ファイファーの御陰でそこを求めてた)敵の動機もなよなよしてるし、そしてあのラスト。
生きているのか死んでいるのかどっちか分かんなくして良かったんじゃないかと思う。
「インセプション」でやったから嫌だったのか、それとも殺すなという圧力があったのかは分かりませんが、あれは興ざめです。

クリストファー・ノーランは「ダークナイト」の呪縛から一生逃れられなくなってしまうのでしょうか…。

2013年1月8日火曜日

2012年 ベスト1!

遅ればせながら、去年のベスト1でございます。

「ファウスト」!!

順位をつけられるのはこれだけだった…。

次点

「籠の中の乙女」「マリリン 七日間の恋」「ニーチェの馬」

去年は酷く映画を見れていなかった。
今年はもう少し観たい。