劇場:バルト9
故テオ・アンゲロプロスの最後の作品。
三部作の最後の撮影中に無くなってしまったらしい。
三角関係の究極!
主人公の映画監督を通して、時代を生きる人々の愛の歴史が描かれていた。
撮影スタジオを上ると主人公の部屋に着いたり、1カットの中で時代が交錯したり。
アンゲロプロス的表現がいっぱい。
スターリンの像の前で泣く群衆や、破壊されたテレビが散らばる部屋の天使の絵や、駅のホームで踊るダンスや…上げたらきりがない。
手から水が滴るカットは鳥肌がたった。
時代に翻弄され帰る場所を無くしてしまった人々、そういう人々こそ多くは語らず、何事もなかったかのように生きている。
自分があと四、五十年生きて、その間に戦争の一つや二つ起きていないとこの映画をちゃんと味わえないのでしょう。
早くも今年ベスト5に入るであろう予感!
ただただポスターがださい。
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