2013年4月16日火曜日

「ホーリーモーターズ」

劇場:シネマカリテ

約二ヶ月ぶりの映画館。
カラックスの新作。
「ファウスト」のキャッチコピーが「人生は壮大なミステリー」なら、これは「人生は壮大な茶番劇」でしょうか。

前半部はおもしろすぎてこりゃ今年のベストかしらと思っていたらどんどんつまらなくなっていった。
というか後半部は説教がわかり易すぎて、これはどういう意味なんだろう、って考えなくてもよくなってしまった。
あと、素晴らしいギャグセンスが散りばめられてるのに、映画館の空調の音が聞こえてくるほど映画館が静まり返っていた。

メルドはめちゃくちゃおもしろかったし、アコーディオンのシーンは最高だった。
でも彼のラストの仕事のお陰で、この映画のイメージが「アルタード・ステイツ」になってしまった。

親子の会話、
「どうして嘘をつくんだ」
「だってそのほうが幸せだもの」
ってのが良かった。

もっともっと老人の妄言を吐き出して、宮崎駿総裁みたいに美しい映画をとっていただきたい。
と言っても一貫して言えるのは、「汚れた血」以外好きになれない。

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