2016年9月30日金曜日

「ストーリー・オブ・クロコダイル」

クエイ兄弟二本目。
ストーリーは「ピアノチューナー・オブ・アースクエイク」と同様よくわからなかったけど、随所に見えるフェチズムと、機械的な構造をした美術の美しさに酔いしれた。
ビスが自ら抜けていく表現はクレイアニメにとって至高の手法だな!

あと、編集さんのアニメの針が体を通る表現はここから来ていたのかと発見した。

「ヘイトフルエイト」

劇場で観たときよりもつまらなく感じた。
会話劇は面白かったんだけど。
また時間をおいて観てみよう。

2016年8月10日水曜日

「   」(演劇)

飴屋法水さんの新作。
本谷有希子さんという、芥川賞を最近取られた作家さんとの共作。

本谷さんの子供に対する思い…一部自意識強めな表現に、これ大丈夫かしらと持っていたら、後半怒涛の飴屋さんのターンで最高のカタルシス!
と書いていて思ったけど、これ「シン・ゴジラ」と同じ構図じゃないか!違うか!
表層的で詩的な表現(と自分には感じられた)VS白痴を装った風にまでとれる言葉の暴力!最高!

今回の飴屋さんはぼそぼそ喋るんじゃなくてひたすら大声で喋り散らしていたことや、ドイツ人の喋り方などで、とてもメルヘンで寓話的に感じられた。
言葉を埋める行為もしかり。
あと我が子の命を外人に預ける演出は素晴らしかった。
映画じゃなかなか難しいな。

言っても本谷さんの本は読んだことないし、飴屋さんの舞台はまだ3回目なので、二人の作風を分かりきっていない部分はある。
自分は飴屋さんの作品では「ブルーシート」が一番良かった。

パンフレット(一枚のA4の紙)に本谷さんは”言い出しっぺ”と併記されていた。
これがとてもヒントになっているのかもしれない。

2016年8月4日木曜日

「シン・ゴジラ」

劇場:TOHOシネマズ新宿

巷ではエヴァだエヴァじゃないんだ論争が巻き起こっているようですが、こんなもんどう考えてもエヴァだろ。
監督が同じ時点で因果関係が無いものになるはずがない。特に作家性の強い監督なら尚更。

映画の内容は完全にシミュレーションだった。
「現代の日本にゴジラが現れるとどうなるのか」というシミュレーション。実際に自衛隊と政府にかなり取材したらしいので、(全て事実かは知らんけど)違和感なく楽しめる。
あとみんなひたすら喋る。「ソーシャルネットワーク」と同じく、倍近くあるシナリオを早口にして二時間に収めたらしい。
詳細は頭に入ってこないが、それっぽさ(明朝体とあの音楽と説明くさい台詞のあれ)は抜群にあるので、とてもいい味付けになっている。

素晴らしかったのは、中盤の夜の戦い。
あんだけガッチガチに日本政府の対ゴジラへの作戦基盤を描いといて、一瞬で総理大臣もろとも粉砕してしまうあの演出の凄さ!
しかもこれって火の七日間やん!
庵野監督は、宮崎駿という巨神兵の呪縛から逃れられないのか …。

と、しょぼいCGでうねうね動く進化前ゴジラとか、背中からレーザーを出すゴジラとか、どんな自由な庵野版ゴジラも驚きと尊敬と一部暖かな目で楽しめたのですが、最後の尻尾のカット…あれはあかん!あれはあかんでー!!

2016年8月3日水曜日

「イディオッツ」

トリアー「黄金の心三部作」の二作目と同時にドグマ95の二作目でもある。

障害者のふりをして人々を弄ぶ集団の物語。
面白かったんだけど、考えるのを放棄して鑑賞していたため、「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」ほど楽しめなかった。
次はもうちょっと考えながら観たい。

2016年7月30日土曜日

「GONIN サーガ」

石井監督の新作!
しかも続編!

石井監督は演出が雑なんだけど、決めるとこはバチっと決める。
佐藤浩市のシーンとか、「GONIN2」の奥さん目が開いていた時くらい動揺した。
面白かった!

2016年7月26日火曜日

「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」

やったぜDVDレンタル化!!

子供の時はマリオの世界観についてよく知らなかったので、ヨッシーがガチのティラノサウルスでも、キノコが腐ったキ◯タマみたいでも違和感なんて感じなかったけど、今見ると違和感を通り越して恐怖!!
なんでこんな企画通るんや!

「MIB」や「ヘルボーイ」的、扉を開けると違う世界が広がっている感は最高。
デニス・ホッパーほんま頭おかしいな!

「風立ちぬ」

岡田斗司夫氏の評を聞いて再び鑑賞。

「エヴァンゲリオン」への回答、というのはとても納得した。
声優に庵野を指名した時点でもう悪意しか感じられない。
大傑作やな。

2016年7月24日日曜日

「完全なるチェックメイト」

ボビー・フィッシャーの対ソ連戦の話だと知り鑑賞。

彼の話は調べると面白い。
オープニング、日本のニュースも混じっていたので、羽生善治のくだりもあるのかと思ったけど結局そこまでいかなかった。残念。

特に後半は楽しめたが、ロン・ハワードならもっと面白くしてくれたと思う。

2016年7月23日土曜日

「イット・フォローズ」

「ハロウィン」を意識したらしく、ポスターまでカーペンター臭がする。

撮影がとても良く、B級ホラーなんだけど、絵と演出がかなり作りこまれていて、ジャンルものと感じさせなかった。

お母さんに犯されるシーン笑った。
面白かった!

「シャッターアイランド」

たまに無性にあの幻想シーンを見たくなる。
妻が灰になってしまうところ。

相変わらずエンディングが素晴らしい。

2016年7月16日土曜日

「映画は映画だ」

キム・ギドク原案と聞き、早速鑑賞。
確かに「地獄でなぜ悪い」ぽさがある。

最後の最後まではまりきらなかったけど、
やくざ役の人はかっこよかった。韓国のオダギリジョーなのか。

「セッション」

少し前の話題作。

面白かったけど、最後の最後、先生あそこまでするか?と。
演出が全てにおいてとても過剰だったので、個人的にはもう少しファンタジー要素があったらとても楽しめたかもしれない。「ブラック・スワン」のような。
でもそうすると客を選んじゃいそうな気もするし、これでいいのか。

あの劇場に元カノは来ていたのか。
気になる。

「FAKE」

劇場:ユーロスペース

二度目の鑑賞。
あまり深く考えずに観れた。
面白かった!

2016年7月9日土曜日

「FAKE」

劇場:ユーロスペース

「A」シリーズの森達也監督の新作。

めちゃくちゃ面白かった。
とにかく構成が面白い。
森達也監督のしたたかさが端々に見てとれ、いちいち笑える。
新垣さんのサイン会に、名前書いてもらっていいですか?と問いかける姿など、卑怯すぎる。

この映画のタイトルやラストシーンでもわかるように、監督は佐村河内守という人間に迫りたかったのではなく、何が本当なのか、何を信じるのか、というテーマを、この騒動を通して、問いかけることがやりたかったでしょう。
この映画を佐村河内の真実!として観ると、そりゃなにも解決しません。
佐村河内さんを被写体にすると考えたとき、こりゃいい題材だぜ!と森監督がほくそ笑んでいる姿が眼に浮かぶ。
これは「ザ・トライブ」を見た時の感想にとても似ている。
果たしてそれがドキュメンタリーと呼べるのか、というところで、議論は振り出しに戻ってしまうのでしょう。

このフライヤーを見て知ったのですが、「E」は霞んでいるのね。
佐村河内氏も、森監督もいろいろ怖いわ。