2026年1月18日日曜日

「パニック・フライト」

「浮雲」

ラブストーリだがめちゃくちゃ面白かった。

原作も脚本も女性だったが、登場人物たちが恋に落ちる男が皮肉屋で浮気性と言うこと以外特に説明されておらず、女目線の魔性の男像はこんなものなのかと拍子抜けした。
これがファム・ファタールの対義語なのか。

リリィシュシュ以来、映画でエーテルという言葉を聞いた気がする。
高峰秀子も美しいが、若い頃の岡田茉莉子が美人すぎて衝撃。
当分この音楽が頭から離れなさそう。

「どんな立派な女でも、男から見れば女は女ね」

「袋小路」

「反撥」の方が断然面白かった。
物語の進め方はさすがだったが。
フランソワーズ・ドルレアックはカトリーヌ・ドヌーブの姉らしい。

2026年1月17日土曜日

「serial experiments lain」

玲音ちゃんかわいい。
このアニメの放送中に「マトリックス」の撮影が行われていたらしい。
真夜中のブラウン管で見ているような90年代の心地よい悪夢。

所々流し見をしていたせいか、終盤の盛り上がりに欠けたのが少し消化不良。
最近年齢のせいか、もう一度見直したいものと、一度は見ておきたいものを天秤にかけないといけない気がしてきて、この作品をいつかまたちゃんと見れる日が来るのか考えてしまう。

wiki見てると、第三話の説明で「玲音がキャミソール姿になった」と無駄な情報が書かれていて笑った。

2026年1月15日木曜日

「ブラック・スワン」

今年に入って過去の名作たちを安易に消費すぎたので、気を落ち着かせるために鑑賞。
号泣した。

「ユリシーズの瞳」

とんでもない傑作だった。
やっとアンゲロプロスの魅力をしっかり感じ取れる年齢になってきた気がする。
今思うと「エレニの帰郷」を見たときの印象もこんな感じったのかもしれない。
「蜂の旅人」は論外。

大晦日の家族で集まるシーンは至高。
この映画をもう一度見る前に、得ておかないといけない知識が多すぎるのが難。

2026年1月14日水曜日

「サンシャイン 2057」



英雄的な死、命の価値や人数問題、太陽という哲学、一人一人が役割をはたしながら死んでいく…SFとして全て最高なのに、最後の最後でゾンビ映画になってしまう問題作。
金田が死ぬシーンは映画史に残る。

確か予告に「レクイエム・フォー・ドリーム」のルクス・エテルナが使われていたが、本編では無かったことにがっかりした覚えがある。
でもそれに劣らないメインテーマ。

めっちゃ面白かった。

「メガロポリス」

コッポラの純粋さとアイディアを詰め込んだ人類への遺言だった。

戦争という地獄を未来のアメリカに置き換えて、このまま「恐怖…恐怖…」まで突っ切るのかと思いきや、ソドムの滅亡から文明の再建、そして人間の精神的進化まで描こうとしていた。
あんなに軽薄で実直なハッピーエンドに心を打たれたことはない。

確かに、上流階級から見た文明の再建感は高畑勲ブチギレ案件だったが、本気で人類の未来を考えて描く巨匠がまだこの世界にいて良かったと思うし、どんな理由があれどこの映画がラズベリー賞を取ったというのはアメリカ映画史の汚点じゃないのか。

ローマ史を頭に入れてからもう一度観たい。
頼むからいつか三時間版を出してくれ。
地獄の黙示録のフランス貴族のシーンのような、上映時間のためにカットした重要なシーンがある気がしてならない。

2026年1月11日日曜日

「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」

既視感あったので調べたら劇場で観てた。
なんで観に行ったのか謎。

「コウモリには気をつけてね」

「ジュラシック・ワールド/炎の王国」

2026年1月4日日曜日

「イノセント」

ヴィスコンティの遺作。
棺桶に片足突っ込みながら撮った映画が、貴族の不倫映画ってどうなっとんねん。
人類にファックって言って死んでったキューブリックを見習え!

まさかのラウラ・アントネッリが出てて、しかも脱ぎまくってて青春が蘇った。
ライバルの男が通り過ぎるカットがもはや通り過ぎる男根で秀逸。
それなりに楽しんだつもりだが、再び「ベニスに死す」が遠くなった。
「山猫」見たいのにツタヤディスカスにない。

「クラッシュ」

交通事故によって性倒錯した人々の話。
90年代のじっとりと青い質感は最高だったし、車のエンブレムのタトゥーを掘った後のゲイセックスも良かった。
一瞬ロードスターができたけど、せっかくならもっとアメ車以外のエロさも感じたかった。

カップルのスワッピングのあとは、男と男、女と女、というとても丁寧な構成に笑った。
倦怠期のカップルにうってつけな映画。

2026年1月3日土曜日

「そして人生はつづく」

「友だちのうちはどこ?」のキャストたちの村が大地震に遭い、監督が会いに行く物語。
前作と違って「ありがとう」という台詞をいっぱい聞けたのが良かった。
人がいっぱい死んだのに、ワールドカップを見ることに必死な人たち。
ジグザグ道三部作の中で一番ラストが熱かった。

「死んだものが生き返ったら、よりよく生きるだろう」

2026年1月2日金曜日

「佐藤さんと佐藤さん」

劇場:渋谷シネクイント

410日ぶりの映画館。
初めて映画館へ行った日から、こんなに空いたのは多分初めて。

「ラ・ラ・ランド」や「ブルー・バレンタイン」×是枝映画(最近見た日本映画でパッと思いついただけ)といった印象。
丁寧なシナリオで、ある男女が出会ってから結婚、出産を経て離婚するまでの物語を描く。
派手ではないのに最後までほとんどダレることはなかったし、喧嘩の加減もちょうどよかった。
あとポスプロの具合がとても良かった。

一点だけ思ったのは、夫婦のなるべくしてなっていく過程を見せられているだけで、「ミセス・ノイズィ」で描かれていた、二人が共闘して現状を覆そうとする力がこの映画ではもはや「惰性の夢」だったことが個人的には残念。
その分あの素晴らしいラストの彼女の表情が少し薄れた気がした。
何かもうひとさじ、リアリズムの中に魔法が欲しかった。

まあ結婚したことないからわかんないんだけど。