2013年12月28日土曜日

「サブマリン」

劇場:シネマカリテ

今年最後の映画館だろうか。
DVD上映、500円で鑑賞。
なんの予備知識も無く行った。

お洒落コメディ映画だった。
初めての彼女とつきあってセックスして別れるまでの間に、両親の離婚の危機などが重なり、大人の世界と子供の世界を巧く二分して描いていた。
主人公がよくわかんない理由で彼女と別れそうなときに、父は母が元カレに手コキしてあげたのを穏便に許してあげていた。
違うんだ少年!それは大人の心が広いんじゃない。腐ってるだけなんだ!
知らんけど。

ヒロインの普通っぽさが逆にエロく、ツンとした仕草に一々萌えた。

プロデューサーにベンスティラーがいたけど、彼は下品なコメディーだけじゃないのか!
今年一番の衝撃。

「容疑者ホアキン・フェニックス」

たいそう手の込んだフェイクドキュメンタリー。
ハリウッドスターがハリウッドを騙してそれをドキュメンタリーにした。

ホアキンがデブだった。
そしてベン・スティラーがいい人そうで泣けた。

結局誰が知っていて誰が知らないのかわからなかったけど、それなりに楽しめた。
ラストシーン良かったけど、この映画であれを終わりに持ってこられてもなんか釈然としない。

2013年12月21日土曜日

「イノセント・ガーデン」

「エスター」的作品。

映画の美術や雰囲気と韓国人の監督というので、もしかしたら「箪笥」の監督かと思ったけど違うのね。

原題は「ストーカー」(主人公の家族の苗字)だけど、この邦題は良かった。
”ガーデン”とつくだけで少女映画好きは胸を高ぶらせるのではないでしょうか。

少女がシャワーを浴びながら自慰行為を始めるシーンはとても美しかった。
ある体験の後のシーンなんだけど、その体験を恐れていたのかと思いきや、発情していたなんて!(決して恐怖から来る発情ではない)

後半少し展開が読めたけど、とてもいい作品だった。
ニコールキッドマンがとってもむかつく。

「夜の深み The Very Eye of Night」

マヤデレンの実験映画。

星を見ていると、そこに踊っているダンサーが重なり、官能的なダンスを始める。
星々の求愛なのか。
「午後の網目」も同時に見たけど、やっぱそっちの方が好き。

2013年12月18日水曜日

「ジャンゴ 繋がれざる者」

ジャンゴ~!

タランティーノの新作。
劇場で観れなかった。

オープニングからやりたい放題で、この人の音楽の使い方は直球でセンスがあって癖になる。
クリストフ・ヴァルツがやたらいい人だったけど、最後の最後でお茶目さんだった。

あとシーンのハイライトになると決まって始まる会話劇がたまらない。
あの黒人ジジイの悪代官ぶりもいっぱい笑った。
映画はいいなあー。

2013年12月15日日曜日

「ゼロ・グラビティ」

劇場:109シネマズ木場

今年最後のお祭。
IMAX3Dで鑑賞。

今年一番の映像革命だ!
宇宙をここまで作り上げられるものなのか。

ジョージ・クルーニーが良かった。
ひょうひょうと宇宙を漂う姿とか、再び出てきた時の違和感とか、HAL9000みたいなしゃべり方とか。

そしてオープニングは絶対「バーバレラ」へのオマージュだと信じている。

困難に対して意外と適当な解決の仕方と、思ったより音楽が多くて残念だった。

細かいストーリーはとりあえず置いといて、映像を見る作品。
今年は一位がいっぱいあるな。

「2012」同様、アメリカは中国という船によって困難を乗り越えたのでした。
次は吹き替えで観たいな。

2013年12月14日土曜日

「永遠の0」

試写会にて。

個人的に「男たちの大和」的立ち位置なんだけど、これもなかなか楽しめました。

少し画面が遠かったからかCGの嘘臭さはあまりなかったし、ストーリーも面白かった。
「おれららの世代は愛してるッて言わねんだよ~」みたいなセリフのくだりもぐっときてしまった。

ただ、岡田が馬鹿すぎた。
特攻に行ってる子供を見て目が覚めてたけど、あれ最初から気づかないのが逆におかしいと思う。
自負の念を抱きながら、葛藤しながら上飛んでるんだったらわかるけど、なんかひょうひょうと上飛んでるのはなにか感情が欠落しているとしか思えない。
あそこまで感情を殺さないと戦争中にあんなことはできないんだろうけど。
それからの壁にズーンと寄りかかっているカットは吹き出してしまった。

あと現代パートの、合コンの部分が酷かった。
「特攻なんてださいよねー」みたいな会話してたけど、悪意ありすぎてちょっと悲しくなった。

後半、ロマンス部分になった瞬間、それまで寝ていたおばさまたちが食い入るように見始めていたのに笑った。
なんで試写会って、大半の人は寝てるんだろう。
映画好きたちにもっと譲ればいいのに。

何はともあれ、あの時代を生きた方々に囲まれて観たというのはいい体験だった。

それにしてもラストの現代に現れたゼロ戦と岡田はいらない。
「かぐや姫の物語」しかり。

2013年12月8日日曜日

「47RONIN」

劇場:バルト9

ば、ば、馬鹿映画だー!と胸を踊らせ劇場に足を運んだにも関わらず、これが結構ちゃんと楽しめたのです。

もうキアヌ・リーブスが登場した瞬間から失笑。
しかもずっと真剣な顔つきだからよけいに笑けてくる。
赤穂浪士が基盤なんだけど、完全に日本は「ロード・オブ・ザ・リング」の世界。
巨人とかモンスターが出てくるし、妖術使いが普通にいる。
樹海は竹薮でした。

最高だったのは出島。
鎖国時代だから、出島にいっぱい外国人がいるんだけどもう無法地帯。
「闇の列車、光の旅」みたいなタトゥーをしたやついるし、ゴーレムがストリートファイトさせられてるし。
あそこは寄り付かない方がいい。

そして天狗のシーンも最高。
樹海の奥地に天狗が住んでるんだけど、本当に天狗だった。
烏天狗。
あのシーンはめっちゃハラハラした。
ギレルモ映画かと思った。

でも討ち入りのシーンは結構凄かったし、相変わらず真田広之はかっこいい。
そして最期はほろっとさせてくれる、最高のエンターテイメントだった。
半券もっていくと1000円で見れるらしいので迷っている。

2013年12月5日木曜日

「六月の蛇」

塚本作品の中でも一番好きな作品。

盗撮された女が脅迫されて、でもストーリーは意外なほうへ進んでいく。

あのラストの、説明よりかはPV的に映像と音楽と雰囲気で伝えようとしているのが凄く好きだ。

黒沢あすかの若いころがとても可愛い。
この映像だと乳首の黒さを隠せるのもいい。
いや、イメージですが。

「ヒューゴの不思議な発明」

スルーしていたスコセッシの新作。

が、観てよかった。
なんて映画愛に溢れた映画なんだろう。

モレッツちゃんの登場シーンに納得いかなかったけど、そんなことよりメリエスを描いていてとても良かった。
「月世界旅行」の時代に産まれて、新たに生み出された動く絵というものを体感したかった。
今だとなんだろう。
3D、4Dプリンターとかなのかな。
違うか。

「かぐや姫の物語」

劇場:バルト9

二度目の鑑賞。
が、疲れていたのとビールを飲んだせいで寝てしまった。
あの桜の中でキャッキャウフフを見逃してしまった。

今年二度以上観た映画の中で、一番楽しめなかった気がする。

とはいえ、ラストを観に行ったようなものなのでよしとしよう。

2013年11月29日金曜日

「かぐや姫の物語」

劇場:バルト9

今年のジブリ祭りのラストを飾る作品。
「竹取物語」のあらすじと呼ばれるものはなんとなく覚えていたけど、テーマについては考えたこともなかった。

姫が連れて行かれるラストシーン、あの狂気の大連隊と、それにすがる翁と嫗に泣きながら感謝を伝えるかぐや姫…そしてすべてを伝えきる前に…。
若干陽気で、でも美しい音楽に乗せてのあのシーンは思わず叫びたかった。

個人的にはいかにも日本最古の物語らしく神道的価値観だなぁと思ったのだけれど、どうやらそうでもないらしい。

どうでもいいけど完全に久石譲がいた。

生きることに真面目で、愛に溢れ、小気味良さもあり、ただただ美しい映画だった。
これを現代でやって客が入るとは思えないし、あのコピーや予告が時代や作品に合っているとは思えないけど、「風立ちぬ」と同様、宣伝によって誤解されてしまった不運な傑作だと思う。
そして姫のお付の小さな女の子萌え。
女の道化もまた乙。

あのラストの赤ちゃんだけはいらない!本当に!月だけでよかった!
頼むからブルーレイ版では消してくれ!!!!

今年の一位は数あれど、上映後小さく拍手をしたのはこの映画だけ。
さて、市川崑の「竹取物語」でも借りに行くかな…。

2013年11月21日木曜日

「夢と狂気の王国」

劇場:バルト9

「映画をとっていても苦しいだけですよ」

「風立ちぬ」の宮﨑駿。
「かぐや姫の物語」の高畑勲。
ふたりの間を巡る鈴木敏夫。
三人のオヤジ達の出会いと衝突、そして絆を描いたドキュメンタリー。

キューブリックのBOXについていた特典ディスクで過去のインタビューなどをまとめた映像があったのだけれど、その最後、これまでのキューブリック作品を美しい音楽と共に数カットづつ並べていたシーンを思い出した。
なぜかどの本編よりそのダイジェストが好きで、それを観ているだけでキューブリックという人間を深く知れている気になっていたのだけど、今回のもそれに似た美しいシーンが有った。
灰色の汚い俯瞰の街が数分後再び映った時は、何故か少し愛おしく思える、すばらしいモンタージュ。

でも見終わった後、タイトルがピンと来なかった。

映画としてはもちろんこの映画のほうが遥かに素晴らしかったのだが、ただ、悪態、独り言、自慢…なんでもいい、宮崎駿の一言ひとことが好きな自分にとっては、だらだらと宮崎監督を追い続けた超駄作「ポニョはこうして生まれた」のほうが見ていて楽しかった気がする。

あとどうでもいいけど、一瞬出てきた宮崎吾郎のクワッ!っと開かれた若干病的な目に、ジブリの未来を感じた気がしないでもない。

2013年11月8日金曜日

「キャリー」


劇場:TOHOシネマズ錦糸町

「最も恐ろしく、切ない青春」まさしく!

駄作も駄作。
酷かった。
どうしてもデ・パルマと比べてしまうので。
なんかモレッツちゃんが可愛すぎて、何されてもおまえそんな経験絶対無いだろ!と映画に入り込めない。
せめて前半だけでももっと不細工にしてほしかった。

あとストーリーもよくわかんない。
超能力をちょいちょい使うのはいいけど、周りが気づくラインとかもっとちゃんと見せて欲しかった。
気づいてんのか気づいてないのかよくわかんない。

でも血を浴びて暴走するところは期待通り、最高だった。
血みどろのモレッツちゃんがくねくね動きながらみんな「ぎゃー!!」って逃げ惑う。
その件だけは最高のポップコーンムービー。
もうここがやりたかったがための映画!

あとお母様のジュリアン・ムーアのムカつき度合いはこっちのほうが上かもしれない。
めっちゃイライラした。

暴れるまでデ・パルマ、以後モレッツ、ラストの墓デ・パルマ、と編集してやろうかしら。

でもいいんです。
モレッツちゃんの初潮と血みどろの姿を観れたから。
とても悲しい話。
オリジナル版見直す。

2013年11月6日水曜日

「キャタピラー」

若松孝二監督の映画はあまり見れていないのですが、その中でも一番良かった。
そしてちょうど昨日丸尾漫画の「芋虫」も読んだ。

映画の後に漫画を読んだので、「ユルス」という言葉に戦慄を覚えたのだが、原作はどうなのだろうか。

若松監督のイメージらしく、個人というよりは戦争そのものへのメッセージの映画になっていた気がする。良くも悪くも。

映画なんて所詮戦争になってしまえばプロパガンダくらいにしか使えないのだろうが、それまで戦争を起こさないようにするためには映画が必要だとは思う。

2013年10月27日日曜日

「冒険者たち」

大学の時から観なきゃ観なきゃと思いつつ、結局今更観た。

アラン・ドロン映画ってあんまり見てない。
夢を挫折した男二人女一人が、海底に眠る財宝を求めるロードムービー。
こういう映画でちゃんと宝を見つけるのって珍しい気がする。
まあその後悲しい出来事はあるのですが。

お約束の三角関係は一瞬だった。
会話だけでさらりと流していた。
いい映画だった。

2013年10月25日金曜日

「甘い鞭」

劇場:丸の内TOEI

三度目の鑑賞。
今年は同じ映画をいっぱい劇場で観た。
個人的に当たり年でございます。
「キャリー」が楽しみ!!

「甘い鞭」

劇場:丸の内TOEI

「この味あま~い!」

二度目の鑑賞。

後半の怒涛の展開が鳥肌。
そして音楽も最高。
結局、この味とは、「復讐」だったのか、「殺し」なのか。
そのへんの盛り上げが少し曖昧な気がした。

ただそんなことはどうでもいい。
壇蜜の演技とかどうでもい。
あのラストシーンがあるだけでいい。

2013年10月22日火曜日

「サンタ・サングレ」


ついに観たよ「サンタ・サングレ」

ホドロフスキー作品で一番好きかも知れない。
迷うけど。

わかりやすいストーリーがあって、ごちゃまぜ感が薄く、でも一つ一つのシーンが脳裏から離れない。
正直、自分の好きなジャンルでの一つの完成形と思ってしまうほど。
すべてのシーンが美しかった。

さすがにブルーレイ綺麗だった。
残りの2つも確かめてみよう。

こりゃ「リアリティのダンス」が余計楽しみ。

2013年10月19日土曜日

「禁じられた抱擁」

カトリーヌ・スパーク主演作。

「狂ったバカンス」に続き、こちらもまたとんでもなくえげつない話だった。
ファムな17歳が延々と男を翻弄させる。
それで老若男みんなどんどんダメになっていく。
でもいんです、可愛いから。

2013年10月18日金曜日

「ハロウィン」

オリジナルの方は初めて。
ブギーマンって、形ははっきりしてないらしい。
なんかしらんけど恐れられている、おばけみたいなもの。

ゾンビ版のほうが派手でビッチでいいんだけど、やはり古典ホラー臭は良かった。
なんかカーペンター映画を観ている、という感じはしなかった。
まともなホラーだった。

ジェイミー・リー・カーティスのデビューなのか。
「マイ・ガール」くらいしかしらないけど。

2013年10月17日木曜日

「東京残酷警察」

たぶんずっと観れていなかったのでやっと観た。

このシリーズは川村ゆきえが主演ってだけで、「吸血少女対少女フランケン」が一番好きなのですが、これもめっちゃ笑った。

ちぎれた腕を持って、どう引き金を引くんだろうと思ったら、あんな引き方があったなんて!
あと最後のボスの空の飛び方は美しすぎて爆笑した。
美学というものは、十人十色あれど通じるものがある。

エスカル子がいて、ちょっと悔しかった。

「地獄でなぜ悪い」

劇場:池袋HUMAXシネマズ

さすがにもういい。

2013年10月16日水曜日

「太陽の季節」

裕次郎映画だと思っていたけと、主演が長門さんで感動した。
知らなかった!
「バージンブルース」とか、おっさんになってからしか見ていなかった。

カトリーヌ・スパークの「狂ったバカンス」だ!
てかこっちのほうが早いのか。

金持ち高校生の青春映画。
生活に満たされているゆえの虚無感の中、若者たちの魂の行き場を探す旅。
まあ女を漁るんですが。
さすがにちんこで障子ばーん!は無かった。
あのシーンは原作読んでないとわかんない。

同居人に渡してくる。

2013年10月15日火曜日

「ももいろそらを」

今年最初に観た映画、でしかも今年一位であろう映画。
二回目で細かなストーリーもよくわかった。
演出がとてもいい。
みんな可愛い。
名言が多い。
いい映画。

「ロバート・パティンソンに噛まれたいわ!」

2013年10月10日木曜日

「G.I.ジョー バック2リベンジ」

なんてインスタントな映画なんだろう。

1シーン1シーンがなんの意味もなく上辺だけで繋がっていく。
観客を舐めているのか、本当に観客が馬鹿なのか…。

悲しい。

「地獄でなぜ悪い」

劇場:バルト9

祝!
劇場で四回観たのは初めて!

これまでの、
「ドリブン」
「ヤッターマン」
「エヴァンゲリオン:破」
の三回を超えた!
おめでとう!

「地獄でなぜ悪い」

劇場:バルト9

全然悪くない。
真のエンディングとやらを観てみたかった。

2013年10月5日土曜日

「ロード・オブ・セイラム」

劇場:ヒューマントラスト渋谷

一体どうなってるんだ今月の上映事情は!!

「マーダー・ライド・ショー」のロブゾンビの新作!
魔女狩りがテーマってまたあんた!

まんま「ローズマリーの赤ちゃん」だった。
マンションの管理人が悪魔崇拝なのとか、策略に気付き助けに来たおっさんが殺されるのとか。
結局悪魔のマリアになっちゃうし。

後半のトリップシーンとか、「パンズ・ラビリンス」ばりの豪華な神殿とか素晴らしかった。
わけのわからん小人症の悪魔とのセックスシーンも可愛かったし、、挙句の果てに、監督自身奥さんといいちゃいちゃ…。
そしてあのばばあ(魔女)たちの三人並ぶ姿がなんとも滑稽。

そして意味なく月世界旅行が飾ってあった。
ギャスパー・ノエといい、みんなポスター飾っちゃう。

音楽なんかやめてこんな映画を撮り続けてくれ!
今年一位や!!

「甘い鞭」

劇場:丸の内TOEI

今月の上映事情は一体どうなっているんだ。
素晴らしい映画ばっかりじゃないか!

「フィギュアなあなた」で幻滅させられたのですが、この映画に力を注いでいたからだったのか!

杉本彩、喜多嶋舞、佐藤寛子ときて壇蜜が演じる”ナミ”もまた素晴らしかった。

最初、ナレーションが続くのに大丈夫かこれと思ったが、後半の怒涛な展開にもうどうでも良くなった。
みんな殺したあと、「もう一人いる…」と呟き、あの監禁部屋に座る、17歳の自分と対面するシーン(しかもワンカット!)は涙と鳥肌なしでは見れなかった。
「ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う」の後半、廃墟で呆然と空を見上げ、「なんかいる…」と呟くシーンの返答を自分自身でしてしまったのだ!
いや、あってるのかわかりませんが。
そして最後の最後!あの一瞬のシーンで完全失禁でございました。

「人が人を愛することのどうしようもなさ」の石井映画を見れて感無量でございます。

昔ながらの石井監督ファンか抜きに来ただけのおっさんかわからないけど、漂う加齢臭に囲まれて見る映画はやっぱりいい。

これも今年一位!!

2013年10月3日木曜日

「地獄でなぜ悪い」

劇場:バルト9

面白かった。何にも覚えてない。
「謝謝!」

2013年10月1日火曜日

「地獄でなぜ悪い」

劇場:バルト9

映画を撮ってる人からすればこんなに素晴らしい映画は無いんじゃないだろうか。
映画監督のすべての欲望が詰まった映画だった!
映画愛が画面に溢れ全てのクリエイターを愛す目線は、この人いくつなんだろうと思う程初期衝動に満ちていた。
そしてそこに照明さんが名を連ねていたことにも感動した。

浜辺で映画というものは一体どうやって撮るんだ試行錯誤する一連は、数年ぶりに劇場で涙が出た。
そしてでんでんの「しぇいしぇーい!!!」には衝撃を受けた!
全てのシーンを語りたいけどどうでも良すぎて覚えてない!

「ももいろさらを」と迷うところですが、とりあえず今年一位だ!
もっかい見てくる!!

2013年9月17日火曜日

「私が、生きる肌」

「オール・アバウト・マイ・マザー」の監督。
この人は本当に母に取り憑かれている。

そしてめっちゃ面白かった。
自分の娘をレイプした男を監禁し、亡き妻のそっくりさんに人体改造する偏愛物。

色調がなんか昔の古典映画を見ているようで良かった。
それにしてもバンデラスが出てるとスパイ映画にしか見えない。

「ブロークバックマウンテン」

これがBLか!!
耐性がないのでいっぱい笑ってしまったが面白かった。
二人の恋する表情が泣ける!
自然の映像がひたすら奇麗だった。

2013年8月25日日曜日

「風立ちぬ」

劇場:バルト9

二度目の鑑賞。
今回は、知り合いのライターさん(駄作派)と2日にわたって議論を交わしたので、その考察も念頭に置き。

つまりはとてもパーソナルな作品なのだと思う。
感想として「わからない奴にはわからなければいい」って言ってる人が多々いるけど、そういう問題じゃない。
もちろんクリエーターにはそこは少なからず存在する部分で、そこを否定することはあってはいけない。
でもジブリでしかも宮崎駿なら万人が万人期待を寄せるのも事実。
当然とてもパーソナルな作品を見せられると困惑してしまう。
「生きねば」「零戦」「戦争」「ジブリ」という宣伝と作品の本質が交差してしまい、こんなにきっぱり賛否が別れてしまったんだろう。
「わからない奴」は作品がわからないんじゃなくて、見るまでに自分が伝えられたこの作品のイメージと実際に観た作品が合致せず、前情報と実体験をどう繋げばいいかわからないんだと思う。
細かいい事言い出したら宮崎駿にしかわからないんですもの。

もう一つ、キャッチコピーの「生きねば」と、奈穂子の最後の言葉「生きて」。
この物語に対してピンと来ないのも確か。
ラストのシーンに行くまで菜穂子が死んだ描写も無かったし、二郎の作った飛行機が戦争に使わることに苦悩するシーンも直接的に描かれていなかった。
それにこのコピーで、漫画ナウシカのラストとどうしても比べてしまう。
庵野の作るナウシカの続編のために置いておいてほしかった。

個人的な結論としては、「宣伝が悪い」でございます。

そういえば二郎って次男なのだろうか。
妹しか出てこなかったし。
まあ宮崎駿の妄想としては、男兄弟なんていらねぇってことでしょうか。

「崖の上のポニョ」も「風立ちぬ」も純粋で真っ直ぐな話で、多分監督が描く、自分が生きていくための理想の世界なんでしょう。
そんな世界に共感せずにはいられない。

2013年8月23日金曜日

「チャイナタウン」

ポランスキーの一番有名な作品…だろうか。

一人の夫人がジャック・ニコルソン演じる私立探偵事務所に現れてから、次々と事件が起こる。
二回に分けて観たのだけれど、珍しく巻き戻さずに観れた。

雰囲気と音楽とジャック・ニコルソンがかっこ良いい、秀逸なノワール。
そして絶望のエンディングも素晴らしかった。

こんな落ち着いていて、シリアスで、作りこまれた映画を撮りたい。
休日の夕方に外から入る風を受けながらこの映画を観ている自分に溺れたくなる映画。

2013年8月19日月曜日

「シェイム」


キャリー・マリガン可愛い。
とても悲しい映画だった。
まるで「アメリカン・サイコ」のような。

セックス依存症の主人公が彼女と初めての夜に豪華なホテルに連れってって、でも勃たなかったので数時間後に風俗嬢と激しいバックをしているシーンは最高のハイライト。

そして3Pしている主人公の表情が素晴らしかった。
この世に希望なんてございませんもの。

「テッド」

劇場で見れなかったやつ。
でも見なくてよかった。

テレビで見るには面白かった。
ノラ・ジョーンズがテッドとやってたなんて…。
そしてミラ・クニスが異常に可愛かった。

2013年8月15日木曜日

「パシフィック・リム」

劇場:バルト9

今年の祭り、その2。

アメリカじゃコケたらしいけど、そりゃ日本なら満員になるわな。
後ろのカップルが言ってた。
「21世紀の最高傑作!!」

めっちゃ楽しめたけど、よくよく考えてみると面白い部分は全部エヴァだった。
自分のロボットアニメのレパートリーはエヴァしかないので他はわかりませんが。
割れ目での戦いで、ソードを出してカイジューをまっ二つに切り裂くシーンなんか、もうエヴァでええやんって思った。

それにしてもあの記憶に捕われていくシーンはめっちゃくちゃ感動しました。
まさしくかずみの記憶の中に入って行くシーンそのもの。
まなちゃん可愛かったし。

そういやあの親子の強さは何だったんだろう。
親子の仲あんまり良くないのにシンクロ出来るのか?と思った。
無理矢理親子の愛をぶっこんだ感じがして嫌だった。

あとカメラワークは日本の怪獣映画をもう少し真似して欲しかった。

何はともあれ、巨大なロボットと怪獣の肉弾戦をハリウッド映画で見れたら悔いはございません!
続編はまなちゃんが怪獣に取り込まれるビオランテみたいなストーリーでお願いします!
あとあれです、やっぱレインボーがきてる!

2013年7月30日火曜日

カフカの「城」

ハネケのテレビ映画。
カフカの未完の長編「城」を映像化したもの。

ハネケは「白いリボン」までは映像があまりにもテレビすぎる。
これはテレビ用だからいいのかもしれないけど。
フルサイズもきちんとフルサイズ。
人間が豆粒になってくれない。

ラスト、いきなり映像が終わって「原作はここまでしか書かれていない」って…。
原作読んでカフカに愛があってこその映画だった。

2013年7月29日月曜日

「終戦のエンペラー」

劇場:新宿ピカデリー

終戦直後、昭和天皇をめぐる物語。

なんか、本当にアメリカが作ったのか?と思うほど淡々としていた。
そしてラストで「うわー!」って言わせて、終わる。
まるで日本映画のように。
その小出し感がとても新鮮だった。

要は、「百聞は一見に如かず」。
ラストの昭和天皇とマッカーサーが出会うシーンは、一瞬だったけどすべてを丸め込んでしまった。
史実だからと言っても、このテーマであの使い方は卑怯ってくらい。

ただ、どうしても「太陽」には敵わないわけで…。
イッセー尾形のイメージがでかすぎて、昭和天皇がしっくりこなかった。
あと主人公にも魅力が全くなかった。
なんなんあいつ。
恋してるだけやん。

桃井かおりは「太陽」を見て抜擢されたと信じている。
そして竹やぶでキャハハウフフは21世紀の映画でやっちゃダメだと思う。

「桃太郎」

コマトリエという大阪の会社の作品。
一コマずつ撮る絵だからコマトリエなのか!
多分。

キャラクターたちが可愛い。
セミのおしっこなど、キャラクター一匹一匹に愛があった。
そして桃太郎とその仲間たちが並んで歩くシーンに、子供向け、という以上のこだわりを感じた。

予告にあった、老人が旅に出るやつがやばかった。
予告だけで涙腺がやばかった。
ユーリ・ノルシュテインの「外套」を思い出した。

こんな、自分の子供に見せれる作品を作るってなんて素晴らしいんだろう。
むむむの制作に早く取り掛かろう。

2013年7月27日土曜日

「シャニダールの花」

劇場:テアトル新宿

石井聰互が改名しているなんて知らなかった。
石井岳龍として二本目の作品らしい。

人間に花が咲くってアイディアが面白い。
隔離病棟のシーンの流れはとても巧く、すんなりとこの世界に入って行けた。
脚本は違う人らしい。

そして一番素晴らしかったのが、この映画のピークである中盤の一人の患者の反乱シーン。
通り魔殺人のような、異物が混ざり込んだようなあのカットは鳥肌が立った。

でも悲しいかなここからどんどんと勝手に話が進んで行き、あー結局今年のBEST3には入らないんだろうなーとか考えてしまった。
残念。

黒木華さんめっちゃ良かった。
巨乳だったらもっと良かった。

こういう個性の強い監督の作品って、中盤を越えた辺りからの盛り上げ方が巧くないと一気にだれてしまう。
頑張ります。

2013年7月21日日曜日

「風立ちぬ」

劇場:新宿ピカデリー

感嘆と畏怖と恐怖の「崖の上のポニョ」から数年。
期待したかいがありました。

「崖の上のポニョ」は、子供向けだからいんだよこまけぇ事は!用は純粋な愛なんだよ!
という感じで全てがぶっとんでいて、なんじゃこりゃああ!という感じでしたが、今回は純粋な愛と夢を大人も解るストーリーで順序立てて魅せてくれました。

そして随所に自然への愛に満ち溢れていて、アニメーションの表現としてここまでこだわれるのはとてつもない精神力だと思う。

もうどのシーンを思い出せばいいのか頭が追いつかないですが、とりあえず結婚式のシーンは本当に美しかった。
雪の中廊下を歩く彼女、そして愛おしい二人のキャラクターが盛り上げるあのシーンは涙無しでは見れなかった。

そして良く聞く「宮さんはサービス精神が足りない」という言葉を、いとも簡単に覆してしまったと思った。

続く。

続き。

なんて言うか、今回は全てが丁寧だった。
少年期の度々夢に入って行くシーンなんて、こんな堂々とやっちゃうのか!と感動した。

唯一この映画で自分に考える余地があったことと言えば、ラストの飛んで行く飛行機だろうか。
少年が夢で描いた飛行機も、青年になって追い求めていた飛行機も、全て不完全で墜落していった。
でもラストに主人公が見た夢では「紅の豚」のワンシーンみたいに他の飛行機の群れに消えていってしまった。

映画のラストとしては完璧なんだけど、主人公の夢の終わりでもあるのかと。
妻を亡くし、少年からの夢を一区切りさせてしまった主人公のこれからを考えると思う事も多々。

いや、いいのか映画だから。
その先の心配を毎度させてしまう宮崎映画は、やっぱり人間を描くのが上手いと言う事なのでしょうか。

兎に角もう一回観る。

追記:
そういや、台詞の先が読める部分が多々。
この台詞の後はこの台詞だろっていう。
それが見事に当てはまっていったので、自分の台詞造りの根源にはジブリ映画の影響も少なからずあるのかもしれない。
それかただよく見ているからか。
それかその両方か。

2013年7月19日金曜日

「Světlonoš」


聖火ランナーというタイトルらしい。
ヤン・シュワンクマイエル総裁の息子さんがとったストップモーションアニメ。

これがめっちゃ面白い。
ダークな中世?のイメージに機械仕掛けのトラップや音が心地いい。
ずっとマントが靡いているとか、小さなこだわりもよかった。
そしてストーリがシンプルでオチも奇麗にハマり、上手いとしか言いようがない。

息子さんはエンターテイナーだった。

2013年7月15日月曜日

「フィギュアなあなた」

劇場:シネマ・ロサ

石井隆先生の新作。
今年は新作が二本も公開されるということで、高まる期待の中一本目を鑑賞。

が、こんなはずじゃなかった。
シーンが変わるごとにただ乳を揉み陰毛を撫でる主人公。
だらだらと続くあまりにも酷すぎる演出の二人の不器用な恋。
前半のズーレーカップルとの逃走劇は面白かったのに。

ストーリーは金子修介の「いたずらロリータ。うしろからバージン」。
なのでピンク映画として観る分には楽しめる。
でも「人が人を愛する事のどうしようもなさ」を撮った監督として観ると、いろいろと哀しくなってしまった。

一緒に行った女性も、「ピンク映画だったね〜」と。
違う。違うんだ。そうだけどそうじゃないんだ。
石井監督の良さはエロスだけじゃないんだ…。

次の「甘い鞭」に期待する!

2013年7月6日土曜日

「ワイルドスピード ユーロミッション」

劇場:バルト9

念願のワイルドスピードシリーズ新作!
前回は劇場で見逃したので、最速上映に行ってきた。

さすがにアクションは面白いんだけど、それ以外がほんと酷い。
どうでも良すぎてアクションシーンになっても緊迫感がない。
うお!っていうアクションがあって初めてテンションあがる感じだった。

あのF1みたいなやつでもっと押してほしかった。
ロシアの飛行機は絶対いらない。

ただあのラストはやばい!こいつがこのシリーズに参戦するのか!思い入れまったくないけど!
そしてハンがこれから高校生になるのかと思うと胸熱。

2013年7月2日火曜日

「スプリング・ブレイカーズ」

劇場:バルト9

あまり好きになれていないハーモニー・コリンの新作。
ビッチなねーちゃんたちとレインボーの配色と凝ったクレジットのせいで期待は大だったんです。

でもやっぱりダメだったんです。
この3つが合わさった瞬間、それはもう「エンター・ザ・ボイド」で、あの巨大なラリったゴジラのような映画をそうそう超えられるわけがない。
もしほんとにあれをパクったのだとしたら、それ以上に見たこと無いものを見せて欲しかった。
結局二番煎じでその上ふつーのストーリーを持ってこられてふつーのクレジットを流して終わるなんてありえない!

1つだけ、泥酔してクラブで踊ってる時に感じる一瞬の永遠を感じられそうになったので良かった。

これは完全に「エンター・ザ・ボイド」と比べてものすごく視野が狭い意見なのであしからず。
「ヘルタースケルター」を見た時のような怒りを収めるために「エンター・ザ・ボイド」を見て落ち着こうと思います。

2013年6月20日木曜日

「華麗なるギャツビー」

劇場:新宿ピカデリー

バズ・ラーマンの新作。
アメリカの栄光と衰退!なのか。

見たのは2Dなんだけど、それでも前半のパーティーシーンはワクワクが止まらない。
花火がどど~んと打ち上がって、デカプリオが満面の笑みで、
「おれがギャツビーさ☆」って…。
なんだこの馬鹿馬鹿しいほど最高な演出は!

大好きな髪型の女子たちが現代の音楽に合わせて踊り狂っているのもまた乙でした。

いろんな映画の元ネタなのか、やたらと目に付くシーンがあった。
ただめまぐるしい演出に覚えていない。

フィッツジェラルドってよく聞くけどこの原作者なのか。
読んでみよう。

3Dでもう一度観たいな。

2013年6月18日火曜日

「ローマでアモーレ」

劇場:新宿ピカデリー

今知ったけど、「すべての愛(アモーレ)はローマに通ず」って人を舐めているのだろうか。
ローマに行ったら浮気していいの?
そういうものなの?
婚約指輪を外すの?
やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいいの?
映画とは現実には存在しない永遠の愛を見せてくれるものじゃなかったの?

唯一キレイ事なんて一切言わない娼婦役のペネロペが笑わせてくれた。
それだけが救い。

2013年5月25日土曜日

「悪の教典」

劇場で見たかったやつ。
というか三池監督作品は、「ヤッターマン」以降劇場で見れていない。

なんかよくわかんない外人が出てきたけど、めっちゃ面白かった。
銃にへんな生き物ついてきたり。
サスマタにパンツとか。

最後生き残っちゃったのか。
続き見たい。